音楽ビジネス革命~残響レコードの挑戦~
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正直タイトルほど革命的な何かを感じるような内容ではなかったが内容は至ってまともなビジネス論、というかリーダ論的な述懐が多く、ある種ビジネス本に近いのかも。文中で本人もビジネス本をよく読むとあったからその影響なのかな。リーダー論的に部下に任せてその成長を見ももるという権限委譲的価値観は確かに重要だしね。
音楽業界で言えばいわゆるベンチャーにあたるポジションで会社(レーベル)を成長させている手腕は見事なんだと思いますし、アーチストを大切にして消費されないようなビジネスモデルを構築しようとしているのは共感できるのですが、それよりもこの本の中に書かれているような大手の音楽会社の前時代的な経営手法のほうがよっぽど問題があるんじゃないかとか思った。
もちろん業界人ではないので軽々には発言できないが、音楽ビジネスが斜陽と言うよりそれを作り出す製造側(メーカ)の方が旧来のやり方と構造にがんじがらめになって身動き取れてねーんじゃないかとか思った。
残響はともかく新しいやり方やスキームを生み出してアーチストが音楽だけで食べていける状況と循環を作り出しにはいわゆる音楽業界人じゃなくて、もっと別の業界からの視点で音楽産業を変えていくような新しい潮流が必要なんじゃないだろうか。
何が言いたいのかわからない文章になってしまったが、本しては割と軽くてサラッと読める感じでした。まあ無理して読むほどではないかも。
音楽ビジネス革命~残響レコードの挑戦~