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ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■デザインと人―25 interviews / 佐山一郎著

2009年07月24日 | Web/Design/Art
デザインと人―25 interviews (MARBLE BOOKS)
佐山 一郎 マーブルトロン 売り上げランキング: 493992
デザインと人―25 interviews / 佐山一郎著(マーブルトロン/2007)

柳宗理、横尾忠則、山本耀司他日本のデザインジャイアンツ達と著者のインタービューをまとめた名著「作家の仕事場―25人のデザイン・ジャイアント」の廉価版。

デザインセオリーだとかテクニック的なことでは無く、各デザイナーの根底にあるその理念を上手く引き出せている優れたインタビュー集。オリジナル版は図書館で借りてすごく良かったのですが、高いのでこちらをAmazonマーケットプレイスで購入。

まず著者である佐山氏のジャンル横断型で有する幅広い知識に敬服。これはもう完全に聞き手の聞くスキルやリテラシーが対話になりえるレベルでないと成立しないなあと感心させられた。

「デザインとは何か?」「その行為の定義とは?」ということに対しての各デザイナーの思想やフィロソフィーのようなものを感じ取れて非常に読み応えがあった。一般的にはアノムニな作家も多く取り上げられているのですが、過去の先人達の仕事っぷりや歴史を知るという意味でも多くを得ることができる名著。

日本では家電を代表とするプロダクトデザインを中心としたインダストリアルデザインが槍玉に上がることが多いのですが、デザインがマーケティングに寄り添いすぎて、本来的な意味での創造性や生活(者)視点だったり、自分が良いと思うものを無垢に作り、その背後に「俺も好きだよ」と思ってくれる人が実は多かったというような視点が欠けていたり、発揮できない環境なのかなというのは多くの人が共通して言及していたのではないでしょうか。

自分の立ち返るべき言葉を多く見つけれることが出来たという意味で買って良かったです。

デザインと人―25 interviews (MARBLE BOOKS)

■ハナレグミ/ "あいのわ"

2009年07月14日 | J-POP
あいのわ

ハナレグミ/ "あいのわ"
(J-POP)
評価:★★★★★

ハナレグミの実に4年半ぶりの新作アルバム「あいのわ」。発売直後に購入し、ここんところ超ヘビロテのこれ。年間ベスト5入りは確定ですわ!

リードシングル「光と影」でもいい意味で、少し何かが変わったなという印象を受けてたのですが、弾き語りでまったりというこれまでのイメージとは異なるバンドサウンド。

前作から今作までの間に数々のライブやフェスの出演、そこでの共演、全てが作品に還元されているようなJAPANESE POP傑作。アルバム通しての統一感こそ無いものの曲ごとに色を変えるカラフルでラブリーな全9曲。

スチャのBOSEとヒューマンビートボクサーのアフラを迎えたオーガニックHIP-HOP調のM-4"Peace Tree"は幾つかの共演を経て生み出すフック部分のハナレグミの歌とBOSEのライムがスタジオ一発録りも相まって極上パーティーチューン。

オオヤユウスケのアレンジと70年代ソウルをも思わせる展開とコーラスワークが素晴らしいM-7"大安"は完全に野外フェス仕様。青空の元で聴きたい、空に溶け込むような気持ち良さ。

本人もインタビューで語っていましたが、「あい」がキーワードになった今作はポジティブで光に満ちながらも「光と影」に象徴されるようにこれまでの彼にはなかった引き出しを開けたような一面も感じる。ただ曲を詰め込むだけではなく、良い曲が9曲しっかり入ってるだけで全然オッケー。繰り返し聴ける長さだしね。

個人的には過去の作品を抑えてベストかも。

あいのわ

7/5.Sun Jリーグ グランパスvsガンバ大阪

2009年07月08日 | FOOTBALL


○グランパス 2-1 ガンバ●
グ:ダビ、巻
ガ:レアンドロ

会社の人にいただいたチケットをいただいたので、予定外でしたが娘も連れて、初の家族でサッカー観戦。いつもはホームゴル裏サポゾーンで見るのですが今回は指定席。いやー見やすいね!いいわ指定。家族で行くときは指定だね。

ここんとこリーグ戦は連敗続きで降格ゾーンもチラついてきたグランパスでしたが、増川、吉田のレギュラーCB2人を欠く中よくぞ粘った。巻の後半ロスタイムの劇的ゴール。この勝ちはでかい!!

ガンバの流麗なパス回しには手こずり、内容的にはイマイチでしたがこの試合はハートを感じたよ。特に竹内が頑張ってレアンドロを抑えていた。

ダビは相変わらず一人での強引な突破が目立ったけど仕掛けるという意味では、敵に恐怖を与えていた。玉ちゃんがボールに触りだすとリズムは出るんだが、長く続かない。

今後はケネディをポストにした基本戦術になるんだろうが、ダビのカタール行きの噂もあるしバヤリッツアも戻ってこない空気なのでCB1枚は補強しないとな。1歳10ヶ月の娘ちゃんも意外と楽しそうにしてたので、家族でJリーグ観戦がアリだというのが一番の収穫でした。

<休刊>月刊誌「スタジオボイス」、9月号で

2009年07月04日 | TOPICS


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090703-00000066-mai-soci

という記事を見て。「ああ、いよいよボイスもか」という気持ちになると同時に、もう今の日本ではこの手のカルチャー誌は役目を終えつつあるのかなとも思ったり。

民度というか国として文化を育てて守るという観念がまったく無いのがわが国なので、最近の若者もユースカルチャーやサブカルチャーがもうほんとうに一部のマイノリティにしか必要とされていないのかもね。

まあ興味の方向が内から外へと向いてきているのかなという気はするけどね。自然回帰というか。アウトドア行為自体が装飾にならないことを祈るばかりですが。

まあ高校生ぐらいからずっと僕のバイブルでこの雑誌から色々なことを教えてもらいました。ありがとう!(web版は継続とのこと)

http://www.studiovoice.jp/