+ NDD DISC REVIEW +

ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■ジョアン・ジルベルト スタン・ゲッツ / "ゲッツ/ジルベルト#2+5"

2006年06月25日 | BRAZIL/LATIN/BOSSA
ゲッツ/ジルベルト#2+5

ジョアン・ジルベルト スタン・ゲッツ / "ゲッツ/ジルベルト#2+5"
(BOSSA NOVA/JAZZ)
評価:★★★★☆

最近引越し後CDを整理中になんとなく聴いてみたらとんでもなく良かったという作品がコレ。ジョアンがスタンゲッツとの競演を快く思ってなかったという逸話が記憶にあったせいか今まで黙殺してたんですが。いやいや聴かず嫌いはいかんです、反省。

64年10月、ニューヨークはカーネギー・ホールでのライヴ盤に日本盤のCD化の際に5曲追加収録されたこれの聴きどころは前半のゲッツの甘ったるいJAZZから一転ジョアンワールドへ突入していくM-4以降。明らかに会場の空気が変わるのがわかります。

さすがボッサの発明者!ルートでリズムを作るのが天才というか変態的に凄い。なかでも3分弱のM-7「ボンファに捧ぐ 」はジョアン独特のミニマルな世界観が凝縮された究極のボッサギターインスト。カフェミュージックではないボッサを感じ取れます。

ゲッツ/ジルベルト#2+5

■FRANKIE KNUCKLES / "WHISTLE SONG"

2006年06月24日 | CLUB MUSIC
FRANKIE KNUCKLES / "WHISTLE SONG"
(HOUSE)
評価:★★★★★

ブートの12"では持っていて擦り切れるほど聴いてた永遠のハウスクラシック。グレヒのオンラインにてオリジナルを購入。なんだかんだ言ってこういうのはオリジを求めてしまうものです。

今聴いても本当に良い曲だなと。ゆったりとした四ツ打ちのビートと幻想的で幽美なエレクトリックなウワモノ。ある種のアンビエントかっていうくらい気持ちよい極上エレクトリックソウルです。泣けるわ~。

まさに明け方系の極み的な大名曲。私ごときがとやかく言う必要は無いです。CDで手に入らないようなのでアナログで掘ってください。

■おおはた雄一 / "ラグ・タイム"

2006年06月05日 | J-POP
ラグ・タイム

おおはた雄一 / "ラグ・タイム"
(J-POP)
評価:★★★★☆

俺これすごく好きかも。内省的なハナレグミ?日本人SSWおおはた雄一の2nd。丁寧に紡がれるフィンガーピッキングのアコギと歌、曲によりゆるやかなサックスやフリューゲルホーンが加わるとっても静かなPOPS。

決してキャッチーというわけではないんだけどもじんわりと染み込むような優しいPOPS。ギターも派手さはないもののキレイないい音だしますねー!

日常のありふれた毎日を切り取り平凡な風景を情緒豊かに歌う詩もいいじゃないですか。M-2「おだやかな暮らし」やM-6「旅の終わりに」なんかはとっても良い曲。小バコでライブ観たいわなー。TOKUZOとかで座ってゆっくりと観たいわ。

ラグ・タイム

■Panorama Steel Orchestra / SMAE

2006年06月03日 | OTHERS
Panorama Steel Orchestra

Panorama Steel Orchestra / SMAE
(INST)
評価:★★★☆☆

コチラはなんか夏らしいの聴きてーなーと思いAmazoneで冒険買いした一品。
スティールパン奏者またコンポーサーとしても活躍する原田芳宏率いる30人編成のスティールパン・バンドが奏でる南国ミュージック!(らしい)ということで本当にそのまんまひたすらスティールパンビッグバンドよろしくゆる~いインストアルバム。

気持ちよいっちゃ気持ちよいんだけどずーっと同じ感じの曲が並んでるのでアルバム通して聴くとスティールパンはもういいっすよ、お腹いっぱいという感じも・・・。なんか聴いてて思ったんだけどバカラックみたいなモンドやムーグ系のソレと同じ感じがします。

サイゲンジがVoで参加のM-2や畠山美由紀参加のM-6などボーカル曲もあり。

Panorama Steel Orchestra

■高橋ピエール / "Hannah nouveau"

2006年06月02日 | BRAZIL/LATIN/BOSSA
高橋ピエール / "Hannah nouveau"
(GUITER INST)
評価:★★★★☆

仕事が忙しくて最近はなかなかレコ屋に行けないのでもっぱらネット通販を利用する有様。堀師失格ですが、まあ便利だねAmazoneとかやっぱ。そんなこんなで最近購入してよく聴いてるのがコレ。

決して超絶技巧では無いものの情感溢れる演奏とカヴァーした曲のチョイスのセンスが光るギターインスト。緩やかに流れる時間を提供してくれる表情豊かな作品。中でも秀逸はジョビンの名曲を哀愁溢れるアレンジでカヴァーしたM-6。これはすごく好き。

ブラジリアンフレーバー溢れるインストゥルメンタルが中心でドラムなどはリズム隊もほとんど入ってないです。ほぼガット一本で構成されるアコースティックで素朴なとサニーサイド系の秀作。時折入るSEはいりませんが。