+ NDD DISC REVIEW +

ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■MAIA HIRASAWA / THOUGH, I'M JUST ME

2007年08月28日 | ROCK/POPS
Though, I'm Just Me
MAIA HIRASAWA / THOUGH, I'M JUST ME
(NEO FOLK/SSW/VOCAL)
評価:★★★★☆

スウェディッシュポップHELLO SAFERIDEに参加する日系女性アーティストMAIA HIRASAWAのデビュー・アルバムにして個人的には今年ベスト5入り確実なSSW極上作品。ジャケ含めアートワークもお洒落です。

ビョークを少し人懐っこくしたようなキュートでパワフルなボーカルと質の高い楽曲群、FEIST、ファナ・モリーナに通じるアコースティック・ポップの最高峰ですね。インディー臭さは無く洗練されたソングライティング能力とバックを固めるプレイヤーの演奏力も高い。何よりアレンジが◎!

全曲粒揃いでアルバム通して聴ける作品なのですが個人的にはポジティブで思わず心も弾むM-5「And I Found This Boy」や、子供たちのコーラスからフェードインで入ってくるピアノとストリングス基調のエンジェルトラックに伸びやかな歌声が心暖まるM-10「You and Me Eneryone We Know」あたりが秀逸かと。

MAIA HIRASAWA Myspace

Though, I'm Just Me

2007 8/26.Sun 「Windblow 07」

2007年08月27日 | LIVE/EVENT
相変わらず殺人的な暑さの続くなか行ってきました 「Windblow07」。静岡の御前崎まで日帰り弾丸ツアー。

同行する友達の旦那が当日急遽キャンセルということで 我がロックな兄貴が電撃参戦というサプライズもあり。 暑さ対策でパラソルとか持ってきて正解。

海が真横でライブの合間に海にも入ったりしつつ お目当てのハナレグミを待ちながら酒飲んだり、 寝たり、スペシャルアザーズとか犬式とかFlyingRhythmのパーカスの太鼓隊とか程よくまんべんなく全アーチストを観る。

んで、サンセット状態で始まったハナレグミ。これがまた最高だった。ダントツでプロ! カーティス・メイフィールドの「People Get Lady」のカヴァーが染みたわ~。「家族の風景」も良かったし。 クラムボン原田郁子もゲストで登場。

個人的考えなんだけど音楽を理由に僕らは旅をするというか行った事のない場所へ行ったり、たまたま観たアーチストがすっげー良かったり。海に入ったり。
フェスなんてそれでいいのかも。

http://www.windblow.jp/


hana-uta
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ハナレグミ EMIミュージック・ジャパン (2005/09/14)売り上げランキング: 9728


Sun Road
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Panorama Vision
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漂流
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■Manuel Gttsching / "E2-E4"

2007年08月14日 | CLUB MUSIC
E2-E4

Manuel Gttsching / "E2-E4"
(PROGRESSIVE ROCK/HOUSE CLASICS)
評価:★★★★★

言わずと知れたプログレの雄が残した世紀の名盤にしてハウス~テクノアンセムとしても知られるアルバムが全一曲で構成されている超長尺な曲。近年ではTHA BLUE HERBのBOSSがE2E4への偏愛を言及してジャンレスに音楽を聴くリスナーからも支持されるのがコレ。あらゆる意味で伝説と化している84年作。

シンプルかつリズミックなシーケンス、なんとも官能的で恍惚感のあるギター。とろけるような、まどろむような少しづつ狂っていくような感覚。ミニマルミュージックの原型にしてハウスDJから愛されるのも納得の幸福感。

何度も反復される音像の中気が付いたら遠くに飛ばされていたというのは後にも先にもE2E4という魔法の曲の最大の魅力。メタモに出た時はメタモでしかE2E4を演奏しないとかいう契約を結んだとかどうとかって話題になってましたね。

なんで今さらレビューでこの曲を書くのかというとアナログでは曲の途中で裏返すのが面倒だったんだけど、最近CDをゲットしたのでその煩わしさから開放されたというお話です。

■紙ジャケ盤↓
E2-E4(紙ジャケット仕様)
マニュエル・ゲッチング ディウレコード (2006/08/25)売り上げランキング: 63926


■MAKOTO WADA / "WADA MAMBO's"

2007年08月14日 | REGGAE/DUB/SKA
MAKOTO WADA /WADA MAMBO's homemade ~monaural deluxe~
(INST/CALYPSO/ROCK STEADY)
評価:★★★☆☆

まるで60年代のラジオで流れてていたような割れて、ざらついたギターインスト。それでもどこか懐かしいような暖かいようなノイズまみれの出もテープのような、それでも素敵なカリプソ~ロックステディ小品集。

カセットコンロスのメンバーがソロ名義でリリースした今作はお世辞にも録音状態が良いとは言えないものですがリリースするつもりも無く録りためていたというだけあって完成されすぎなてないゆるめのギターインスト集。安かったのでコストパフォーマンス的には◎

アナログな古いリズムマシン、おもちゃの鉄琴など使用機材も宅録丸出しですがゆるさの極限と言った感じでそれもまた良し。なんか実際カリブの街角ではこういう曲たちが普通に流れていたんかなと想像したり。

■MURO / "TROPICOOOOL BOOGIE VOL.4"

2007年08月12日 | SOUL / FUNK
MURO / "TROPICOOOOL BOOGIE VOL.4"
(SOUL/JAZZ/LATIN/MIX-CD)
評価:★★★☆☆

KING OF DIGGIN'、MUROによるAOR、BRAZIL、DISCO、SOUL、JAZZ、サバービア系など、COOLでブギーフュージョンかつアーバンメロウな素晴らしいナンバーをコンパイルした夏季限定のミックスシリーズ「TROPICOOOOL BOOGIE」の4枚目。昔からこの人のMIXものだけはファンでいまだにチョコチョコ買ってます。

もうこの人完全にHIP-HOPの人というよりはケブダージとかと同じで(あんなにFUNKYじゃないけど)ディガーですね。しかも毎回限定でリリースするからとりあえず買っておくかとなるので全くもって思うツボにハマってるわけです(笑)

MURO氏いわく「今回はトリニダードからカリブ海をイメージした」というだけあって頭からトロピカルなスティールパンが気持ちよいリゾーティーな出だし。今回はややフュージョンよりなのかたそがれ系のメロウミュージックが並ぶんだけど個人的にはあまり込み上げず。なんかこれならオルガン系のクソDJがやってそうだなーと思ったり。

レアな曲でもそれだけじゃなくてビシッと日本人の琴線に触れる白いソウルを紡ぐMURO氏の真骨頂を聴きたかった。前作までのこのシリーズはすっげー好きなんだけど。少しネタ切れかなあ。