+ NDD DISC REVIEW +

ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

9/25 池田亮司《spectra[nagoya]》に行ってきた

2010年09月26日 | Web/Design/Art


前日の夜にTwitter上の感度がいいフォロワーのTLで闇を貫く光の柱が話題となっていて、ああそうだわと翌日に子供を寝かしつけたら母親に後を託してもうかなり無理やり名古屋城へ。

なんか本能的にこれは観ておかなきゃいけないなという気がして車を走らせたんだけど、これはおおげさでなくコレは何が何でも観ておくべきインスタレーションアートだった。
かなり話題になったからか入場制限で入場待ちがあったけどトリエンナーレのチケット持っていたので待ち無しで入れたのもラッキーでした。

とにかく圧倒的な光の迫力と素晴らしく出音が良い音響による電子音楽、暗闇の中天空を貫き宇宙までも到達しているのではないかという光の柱。

現代アートと言うと小難しい印象がありますが、来ている人がワクワクしてそれぞれの見方で楽しめる、それでいて幻想的で説明不要な圧巻の表現。自分が何に感動をするのか、それを忘れてはいけないと感じられた一夜。

http://aichitriennale.jp/events/spectranagoya.html

エデン(新潮社) / 近藤 史恵

2010年09月13日 | BOOK/MAGAZINE
エデン
エデン
posted with amazlet at 10.09.11
近藤 史恵 新潮社 売り上げランキング: 7336

エデン(新潮社) / 近藤 史恵

前作「サクリファイス」はロードレースと言う特殊な設定とそれを最大限活かしたプロットとラストの衝撃的でかつ胸に刺さる真相を知ると「サクリファイス」=「犠牲」というタイトルに込められた意味が最後にわかる素晴らしい構成で近年読んだ中でもかなり上位に来るほど好きな作品の続編。

今回は舞台をロードレースの絶対的最高峰のツールドフランス。実際に2009年には新城という選手が日本人としては十何年ぶりに出場して話題にもなりましたが、ヨーロッパでは絶大な人気スポーツのロード。

今作は正直前作のミステリ路線を期待して読むと肩透かしを喰らいますが、イチスポーツ小説として読むのであれば、そこそこ面白いです。他のスポーツには無い利他的なアシストというポジションの存在やチーム内の戦略や本来敵対するライバル同士の利害関係とリスペクトの混じった複雑で人間味のあるやり取りなどこの競技の奥深さを知ることが出来ます。

今回は主役の白石誓はむしろ物語のナビゲーターであり中心となるフランス人の新星ニコララフォンこそ主役なのかもしれない。物語の中盤の山岳ステージの白石誓との駆け引きとアシストとして白石誓が下した決断には前作のあの事件があったからなのか。個人的には今作の中で一番のシーン。

今作から読んでも支障は無いですがダンゼン前作「サクリファイス」を読んでから読むべし。なんかまた続きがありそうな気もする終わり方なんで次回作もあるのかな?ちなみに僕個人はママチャリすら乗りませんよ。

モテキ(4.5) (イブニングKC) / 久保 ミツロウ

2010年09月12日 | BOOK/MAGAZINE
モテキ(4.5) (イブニングKC)
久保 ミツロウ 講談社 (2010-09-07)

モテキ(4.5) (イブニングKC) / 久保 ミツロウ

TV版もかなり面白いのだが、やっぱ原作があってこそというかTV版の大根さんがそもそも原作を愛読していたのだから面白くて当たり前か。TV版観てフジ君役の森山未来君といつかちゃん役の満島ひかりちゃんが相当好きになってしまった。

そんなモテキのスピンアウト的な「いつかちゃん編」収録の4.5巻はモテキファンじゃないと何だかな~と言う感じかもしれない一冊。身内ではあまり評価されていないモテキですが個人的にはかなり好きで、なんでかなーとか思ってたけど4.5巻の作者の対談集とか読んで納得。同じ歳のうえにサブカルチャーの体験プロセスとかがかなり近いんだよね。

モテキ読んで共感できるのもサブカルというある意味モテてなくても自己防衛できた、というかしていたとことかね。「俺はおまえらより音楽詳しいぜ」とかマッチョでギャル連れたオス全開なサーファーに「ゴダールとか観てもないなんてカスだね」と上から見ることでアイデンティティを保つとか、もう痛いですねあん時のオレみたいな。

対談の中でも出てくるんですが、みうらじゅん=職業童貞みたいな視点とかこの作者相当ひねくれてるなーとか。いつかちゃん編より対談集とか土井亜紀のデザインコンセプトとかの方が正直面白かったです。まあページ数も少ないし「モテキ」ファン以外には薦めないですw

付き合うなら土井亜紀ですが、やっぱ夏樹みたいな女にはハマルんだろうなーなんて夢想してる時点で痛いのでこの辺で。

さよならと君、ハローと僕

2010年09月11日 | TOPICS
8月末に嫁が救急車で運ばれて即入院(継続中)となってから、生活リズムが安定するまで結構時間かかりましたがようやく落ち着いてきました。一時は切迫流産の危険性が高いってことでもう神にも祈る気持ちでしたが、お腹の中の赤ちゃんもなんとか頑張ってくれてなんとかもうすぐ30週に入れそう。

一人目の時も切迫流産しかかったりと、女性にとって妊娠して何事もなく出産するってほんとうにある意味奇跡的というか、なんとか頑張ってくれている嫁と第二子をしばらく3歳のお姉ちゃんと家で待つことに。

スピーカー依頼されてたセミナーとか、ゲレロの来日ライブとか旅行とかOTONOTANIとかハナレグミのライブもカルロス・アギーレもまた行けるしね(泣)

色々と心配してメールとか子持ち同士で遊びに誘ってくれた友人とかフットサルチームの皆さんや、配慮してくれた職場の上司とか感謝です。何より娘の世話を献身的にしてくれるうちの両親に本当にありがとうという感じです。逆に息抜きに時々ポスト再開していこうかなと。