+ NDD DISC REVIEW +

ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■DJ KENSEI / DJ PERSONALITIES

2008年03月30日 | HIP-HOP/BREAK BEATS
DJ KENSEI / "UPRISE MARKET PRESENTS DJ PERSONALITIES"(MIX CD)
(HIP-HOP/BREAK BEATS/MIX CD)
評価:★★★★☆

DJ KENSEI氏と言えば昔の「TAGS~」とかQUIETSTORMとの共作のMIXテープ、なんと言ってもインドープでのハーコーブレイクビーツのイメージが強かったしその時代の彼の求道者っぷりとあくまでも根底にあるB-BOY魂を感じるアングラの伝道師&ビートジャンキーなプレイには惚れ込んでいたのですが、Finaldropとかやりだして「ああ、そっちの方に行くんですね。俺はそんなに山とか行かないし、じゃあもういいや」となって久しい存在。

結局まあ、僕の中でのDJ KENSEI氏の位置付けはそこで時が止まっていて、個人的な嗜好の変化もあり最近何してるかも興味を失っていたのですが、、弟に薦められて聴いてみた久々に最近のDJ KENSEIのMIXワーク。

大阪のアパレルショップのアニバーサリー物ってことで所詮は企画モノでしょと期待してなかったのですが、良い意味で非常に大人仕様なHIP HOP/BREAK BEATSミックスでした。悪くないすね、うむ。トラックリストからも見てわかるようにDwele、J-DILLA、ROOTS、YNQなどスペイシーかつデトロイティッシュでJAZZYな選曲と構成。

過剰なまでにハーコーなBREAK BEATSを聴き倒して、それを通過しているからこその構成というか、もう歳だし家でカンパニーフロウとかキツイっしょというような元レコ狂なんかにはちょうどいい感じの押さえ具合。

ホームリスニングを意識してかあまりガシガシ2枚やったりトリックも使わず1曲を長めに、地味に渋くそしてひっそりと上手くミックスしてますね。やっぱつなぎキレイ。根本的にこの人耳がいいんでしょうね。ドープというよりはディープで今の僕にはかえって丁度いい感じでした。


1. Dwele / Too High
2. Freshiro / My Flow
3. Sa-Ra / So Special
4. Innerzone Orchestra / People Make Go (Mix)
5. GB / Simply So
6. Captain Funkafo / My 2600
7. Jay Dee / African Rhythm
8. Jay Dee / Big Booty
9. The Roots / In The Music
10. Cut Chemist / Listen Music
11. Dynamite Soul / The Elephant
12. Waleoyjide Common / There’s a War Going on !
13. Mark Ronson / Just
14. J-Roc / Chrome Children
15. Ras G / Soul Pulsating
16. Yesterdays New Quintet / Keys
17. Yesterdays New Quinte / Rugged Tranquility
18. Cut Chemist / The Garden
19. Yesterdays New Quinte / Dejavu
20. Aloe Blacc / Find Your Way
21. Solor Waves Joe MC / Duphrey Experience

チェルシー vs アーセナルに思う

2008年03月25日 | FOOTBALL
フットボールの話です。しかも長くてくだらないです。

今年からBSでプレミアのBIG4の試合を放送するようになって時間によるけどちょくちょく見てます。日曜にあったBIG4直接対決のうちアーセナルvsチェルシーを放送していて見てて思ったことを少し。

まずこのレベルは高いのはいうまでもないのですが、結論絶対的な個の存在は必要!ドログバやばい、モンスターだわ。後半ガンナーズが1点取ってからバラックとマケレレ下げてアナルカとベレッチ入れたんだけど、その采配がビンゴ。2TOPに変更してからアーセナルのDFがアネルカもケアする必要が出来てそっからチェルシーペースでドロが2点ブチ込んでチェルシー逆転。

この交代の妙はプレミアで実績残してるアネルカが入ったってことが重要で、アネルカの怖さを知っているからこそドログバが活きた。2点目もアネルカのアシストだし。

しかしドログバのあの野性的なゴールセンスはなんだろう。無茶苦茶スキルフルじゃないしボックス内だけでいえばニステルローイの方が完成されているんだけど、無茶苦茶な体制から強引に枠にネジ込むし、大一番に強いし。こりゃーシェバ控えだわ。あの姿には日本人が絶対越えれない何かを感じましたね。(まあ、だからこそ違う道を進むしかないんだが)

ガンナーズはすごく大好きなんだけど中盤~前線が細すぎてチェルシーみたいなフィジカル集団と肉弾戦やるにはちと辛かった。フレブとかセスクが最後はエッシェンとかミケルにつぶされてパスサッカーも不発。

怪我明けのファンペルシーが本調子だったらまた違ったんだろうけど、いかんせん違いを生み出せるタレントが少なすぎる。去年まではここぞでアンリがスーパープレイで試合決めてたりしたんだろうけどね。アデバも良い選手だけど独力でなんとかしちゃうタイプじゃないしね。

バルサにはメッシ。マンUにはロナウド。ミランにカカ。今の欧州でトップに君臨するには最低一人はメガクラックが必要じゃねーのとか思ったり。

何が言いたいかというと結局ガンナーズほどの洗練された超組織的モダンフットボールでもドログバやアネルカらクラックが120%の力を出すとやられちゃうんだなあということ。

しっかし世界のスーパースター達でも走る走る。こりゃ浦和が世界3位とか本気で言ってるクソなマスコミ(多いね、テレ朝とか特に)と盲目的なサポ(少ないと思うが)が世界標準を知った上におらがチームを全力で応援し育てるしかない。

俺らが生きてるうちにマンUやレアルでバリバリのスタメンなんて日本人がでてくることを信じて。

http://jp.youtube.com/watch?v=RFRiXS9eVtE

■エグベルト・ジスモンチ / "ソロ"

2008年03月23日 | BRAZIL/LATIN/BOSSA
Solo
Solo
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Egberto Gismonti
Universal Japan (2000-08-01)
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エグベルト・ジスモンチ / "ソロ"
(BRAZIL/INST/GUITER/PIANO)
評価:★★★★☆

鬼才という言葉がぴったりのブラジルの才人がECMからリリースした78年作品。ギターもピアノも双方とも遜色なく弾きこなす上にクラシック音楽を基盤に持つブラジル出身のミュージシャンとしては特異な存在の巨匠。昨年の来日は東京方面のみでさすがに行けず。名古屋に来たら絶対行ったんだけどな。でも名古屋じゃ客入らなさそうだよな~。

8弦ギターとピアノだけでで制作され本作。M-1の「アマゾンの密林」からしていわゆるブラジルものではなく現代音楽的アプローチも見せるアンビエンシーで繊細な長尺ギターインスト。ライナーの写真にもあるようにアマゾンの密林で朝から夜までを過ごし再び闇から光が差すようなディープアヴァンギターインスト。

個人的にはジスモンチはピアノ曲のほうが好きで、このアルバムも素晴らしいのはM-2「アンド・ゼロ 」やM-3「フレヴォ」で聴かせてくれる美しく流麗なヨーロッパ的クラシックと、そこはかとなく奥底に散りばめられたブラジルの爽やかな風が融合したなんとも言えなく美しいピアノ曲だね。

ECMという他に比肩し得ない孤高のJAZZレーベル時代の内省的な作品群にこそジスモンチの魅力が凝縮されていると考えているのですが反論もありそうなのでこの辺で。

Solo

自分メモ LIVE 2008 4月~6月

2008年03月20日 | TOPICS
検討中からチケゲット済まで色々と計画進行中。
子供が0歳時なだけに奥さんとのネゴ次第ですが、無理の無い程度に自分の好きなものや感動するものには触れていようというテーマのもと自分メモ。

■4/13 Rock On The Rock 08 2日目
FUJIとかサマソニとかはガチすぎるけどこのフェスは比較的近いしゆるい感じなので娘ちゃんのデビューにはいいかなと思って早めにチケット買ってたら追加出演が大当たり。EGO-WRAPPINは嬉しいなあ。
http://ror08.seesaa.net/


■5/4 LITTLE TEMPO@クアトロ
こちらは奥さんとの交渉の結果稟議書に承認が出ました。無事参加。昨年岐阜の野外ライブ霧が城に行けなかったので、名古屋にくるの楽しみだったんだよね。GWだし楽しみ。


■5月17~18日 Natural High!
メンツはすごくワタクシ好みでTHE NORTH FACEとかMERRELLがスポンサードしててワークショップも面白そうなんだけど、場所が遠すぎる上にキャンプインだしな。これは今年は無理かな。娘ちゃんがもう少し大きくなったら一度行きたいな。
http://www.naturalhigh.jp/

■6/6 キリンジ@クアトロ
どうしよう。コレすごく行きたいっ!チケも発売中だし。まだあるのかな?一緒に行く人いなくても単独で乗り込みたいけど。後は家族会議のテーブルでどう結論が出るか。後は我が家のの小遣い制からして財政的に厳しいか?う~ん生で「スィートソウル」観たいなあ。
http://www.sundayfolk.com/livlog/2008020101/

最近のディグ(ブック編)

2008年03月18日 | BOOK/MAGAZINE
グラスホッパー (角川文庫 い 59-1)
伊坂 幸太郎
角川書店
売り上げランキング: 1651

■伊坂 幸太郎 / グラスホッパー
個人的にはおそらく重力ピエロを越える作品は書けないのかなあ、なんて思いつつも結構手に取ってしまう伊坂作品。賛否あるみたいだけど個人的には伊坂作品の王道的な複数のストーリーが最後に合流するというプロットでクールなバイオレンスミステリとして楽しめました。ただし同じ系統なら「ラッシュライフ」の方がおもろいわ。




葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)
歌野 晶午
文藝春秋
売り上げランキング: 16658

■歌野 晶午 / 葉桜の季節に君を想うということ
個人的な目標として「このミス」大賞受賞作品は一応目を通しておこうということで04年の大賞の作品が文庫化されてたので購入。が、トリックというか仕掛けがあまりにもミステリとしてはしょぼい。叙述系トリックとしては「驚きのラスト」というより「騙された」というか「何それ?」って感じで拍子抜け。正直ガッカリ。




殺戮にいたる病 (講談社文庫)
我孫子 武丸
講談社
売り上げランキング: 5564
おすすめ度の平均: 4.0
5 すげぇっ
4 高い構成力
5 ラストの落ちが見事
4 とにかくラストまで我慢
5 巧みなトリック!


■我孫子 武丸 / 殺戮にいたる病
内容がかなりサイコなうえに描写もエグイので本格モノ好きよりは猟奇殺人モノが好きな人には超オススメ!ってかネタバレするといけないので詳しく書きませんがとにかくラストのオチで「えっ!!???」と呆然となり小説の始めを読み返してしまいました。個人的にはミステリBEST10に入る衝撃のラスト。すげえわ。




■南Q太 / スロウ
いわゆる南Q太なSEXを通じて、他人を通じて知る自己、的な作品。相変わらず「性」に奔放な性的にメスな女の子とフェミニンなんだけどSEXしないと向き合えないクールビューティーという構図。まあこの人って良くも悪くも付き抜けないところが良いんですが。やっぱ「夢の温度」とか少し青春してる感じの思春期の刹那的な恋や性を描いて欲しいなーなんて。




■冨樫 義博 / HUNTER HUNTER 25巻
富樫さん、アンタやっぱ天才だわ!!!!リアルタイムでこの作品を読めることに大いなる感謝とちゃんと終わるのか?という不安を抱かせてくれる唯一の作品。この異様なまでの緊張感はなんでしょうか!少年誌のソレから逸脱してますね。ネテロ会長の覚醒のくだりはヤバぎました!しかしクラピカはもう出てこないのかなあ。旅団との決着もつけてほしいですしね。てかピトーすげー好き。