+ NDD DISC REVIEW +

ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■Risco Connection / "I'm Caught Up"

2005年11月23日 | SOUL / FUNK
Risco Connection / "I'm Caught Up"
(DISCO/SOUL)
評価:★★★★☆

先述のCHAIRMAN MAO / "RUN FOR COVER"(MIX-CD)にも収録されていて一際印象に残ったインナーライフのディスコもの大名曲"I'm Caught Up"の極上カヴァーが12"再発!

つーことで即買い。昨今のディスコものの再発掘のあおりか最近はこの手のカルトディスコアンセムがどうも人気ですね。

んでコレもオリジナルとはまた違うなんともユルいダビーで南国テイスト溢れるリゾーティーなアレンジが最高です。なんとも説明しにくい独特の空気感なんだよね。

こういう再発ものは大歓迎なのでガンガン出してほしいけど、やっぱ局地的にマニアが買ってる感じなのかね?

■CHARLIE BYRD&ALDEMARO ROMERO / "ONDA NUEVA"

2005年11月21日 | BRAZIL/LATIN/BOSSA
CHARLIE BYRD&ALDEMARO ROMERO / "ONDA NUEVA"
(LATIN/BOSSA NOVA/SABURBIA)
評価:★★★☆☆

名JAZZギタリストCHARLIE BYRDがベネズエラを代表するコンポーザーと共演した、珠玉のボサノバ・アルバム。

いわゆるアプレミディな作品なコレ、数年前にリイシューも出ていたのですがオリジナルで盤質の良い物を大須グレヒにて良心的価格にてオリジナルをゲット。本当に良い店だな~。

A-1「You Get Me Crazy」は軽快なリズムとバードのギターが絡む最高のJAZZ BOSSA、作品全体的にJAZZテイストを含んだ上品なボッサ作品なのですが、中でも白眉はラストの「CARRETERA」、いかにもサバービアな曲なのですがストリングスとギターの流麗な音色・メロディというボッサの王道をいく佳曲。

■CHAIRMAN MAO / "RUN FOR COVER"

2005年11月16日 | SOUL / FUNK
CHAIRMAN MAO / "RUN FOR COVER"
(SOUL・RARE GROOVE/MIX CD)
評価:★★★★☆

ファンクやソウル、オールドスクール・ミドルスクールといったVINYLコレクターとして非常に高名でDJとしても長いキャリアを持つCHAIRMAN MAOというベテラン(?)DJの MIX-CD。

全曲ソウル・ファンクの名曲のカヴァーで構成というコンセプトの今作なのですがただのコレクション自慢になっていないあたりが秀逸。ライブミックスかどうかは置いておいてトータルの構成(ややファンキーな前半からソウル・ディスコクラシック系に展開する後半)も非常に練りこまれているありそうでない完成度の高いミックス物。

ある程度原曲知ってないと楽しめない点もあるのが初心者向きではないけど、原曲を知っているソウルマニアにはニヤッとさせられるいい曲が満載。しかしこの人ムチャクチャ堀師だわ。ほとんど知らんレコだもの。

デュボーンの『BE THANKFUL FOR WHAT YOU'VE GOT』の男気系カヴァーや個人的にもディスコ物では一・二を争うほど好きなインナーライフの『I'M CAUGHT UP』のカルトディスコカヴァーや原曲より良いんじゃないかって感もある『GEORGY PORGY』などなどレアグルーブ好きにはたまらん好内容。

■RICK HOLMES / "REMEMBER TO REMEMBER"

2005年11月15日 | SOUL / FUNK
RICK HOLMES / "REMEMBER TO REMEMBER"
(SOUL・RARE GROOVE/12")
評価:★★★★☆

ROY AYERSプロデュースによるRICK HOLMESの名曲12インチがこの度再発。
ポエトリーとロイ・エアーズ節全開の極上浮遊系グルーヴが絶妙に絡み合った究極のメロウクラシック。

自分で言うのもなんですが今だからこそこの曲の素晴らしさがハッキリわかります。FREE SOULに萌えていた若造には当然わからんわコレ。

スポークンワーズの中に出てくるアーチストの名前もコルトレーン、ダニーハサウェイ、ニーナシモン、JB、スティービーなどなどソウルフルな面々。彼らに対する最高のリスペクトとミニマルに展開するメロウグルーヴ、う~ん、マジでとろけるわ~。

例えるならKOOL&THE GANGの『サマーマッドネス』をスピリチュアルでメロウにした感じですかね。

■Renato Motha & Patricia Lobato / "Planos"

2005年11月10日 | BRAZIL/LATIN/BOSSA
Renato Motha & Patricia Lobato / "Planos"
(BOSSA NOVA/BRAZIL)
評価:★★★☆☆

詳しい事は全然知らないのですがネットで局地的に評判になっていたボッサデュオの新作。どうやらこの二人夫婦のようです。

ジャケのアートワークが特に素晴らしくかなり紙質とかにもこだわっているようです。内容も非常に落ち着いた大人のボサノヴァです。良くも悪くもあまりにもまとまり過ぎてるという感じ。すごく良いんだけどなんか物足りないというか、う~ん惜しい。

奥方の方はかんり美声、まるでアン・サリーのような声です。(本当に似てるのよコレ!)全曲オリジナルでカヴァー曲無しという現在進行形のブラジル音楽を知るには良い作品かも。