■Seu Jorge / "The Life Aquatic Studio Sessions"

Seu Jorge / "The Life Aquatic Studio Sessions"
（BRAZILIAN/SWF)
評価：★★★★☆

なんとポルトガル語で全曲デビットボウイのカヴァーというこんなんアリなの？という渋くも新鮮な響きを持ったブラジリアンミュージック。低めの味なボーカルと言いかなり独特。

でもロック少年が聴いてもピンとは来ません！ギター一本での弾き語りというスタイルで紡がれるボウイの名曲達。「ZIGGY STARDUST」「STARMAN」などなどの名曲群がSeu Jorgeというフィルターを通すとあら不思議、なんともゆるいブラジリアンミュージックとしてアウトプットされてます。

なんか独特の空気感でなんとなく聴き返したくなる作品です。上手すぎないボーカルも魅力。僕的にはジャックジョンソンより断然コッチ！ジャケも渋い！

The Life Aquatic Studio Sessions

本家です↓

■Kero One / "Windmills of the Soul "

Kero One / "Windmills of the Soul "
(HIP-HOP)
評価：★★★☆☆

非常にスムースなJAZZY HIP-HOP作品。ピートロック、コモンなどの初期作品にも通じるミドルスクールシットなアルバム。とりたてて斬新さとかは皆無なのですが安心して聴ける非常にクオリティの高い作品。90中期のだよって言われてもわからなさそう。

トラックはJAZZネタやJAZZギターネタのサンプリングが中心で少しだけ生楽器も使ってるのかな？中でも白眉はギターのループがメチャ気持ちよい1曲目、コレは何度も聴けそう。ラップもなんか癖の無い優しげなフロウです。

衝撃度は高くないですがわりとサラッと聴けるHIP-HOP作品なんでわりと万人受けしそうです。けっこう売れとるのかな？ボーナストラックのMITSU THE BEATSのRemixはどうってことなかったです。

Windmills of the Soul

■DJ TAKUMI / "A Day In The Life"

DJ TAKUMI / "A Day In The Life"
（SOUL/RARE GROOVE/MIX-CD）
評価：★★★★☆

わりと前にリリースされてたMIX-CDなのですがコレはなかなか良いです。真夜中のクラビングを体が拒絶し出した30手前のチョイワル親父を目指す寒い眼鏡野郎の僕（嘘）にはいい感じです。ちなみに2CD。

内容はメロウなレアグルーブやJAZZ FUNKものを中心にMIXというかほとんど曲を最後までかけるジャイルス風のラウンジーなMIXもの。とはいえ安っぽくないです。サンプリングソースものも多いんだけどちゃんとHIP-HOPも聴いてる匂いがします。

コモンの「LIGHT」ネタのボビーコールドウェルの効果的な使いかたといい、構成はかなり練りこまれてます。特にNUJABESネタのユッスルラティーフとかなんて絶対原曲の方が良いじゃ～ん！しかもまんま抜いてんなーとか「ブッダの休日」の元ネタJoe Thomas/cocoの気もち良さったら。あっコレってあの元ネタなの！とか発見もありつつB-BOYでも楽しくメロウに聴けます。

■安藤裕子/ "Merry Andrew"

安藤裕子/ "Merry Andrew"
（J-POP）
評価：★★★☆☆

永作博美が出演しているCMの曲「のうぜんかつら」が気になって購入した今作。実はあのCMの曲はオリジナルバージョンじゃなかったんだね。

CHARAのようなボニーピンクのような鬼束ちひろのようでいてアイコのようでいてヤイコのような、なんか最近のJ-POP女性シンガーの総集編のような歌声です。かなり器用。歌い方がちょっとくせがあるようで無いような・・。曲によってけっこうテイストも違うのでアルバム通して好きな曲もあればそうでないのも差があります。M-1、M-3、M-6、M-7、M-14はスキッす！中でもM-7「寂しがりやの言葉達」は
アレンジも含めすっげー良いです。ナイス和物メロウ！

CMで使われたピアノと歌だけの「のうぜんかつら」も良いがポップでキャッチーなJ-POP全開なオリジナルverも良し。

サポートミュージシャンも凄腕系が参加してるんでアレンジも含め楽曲のレベルはメジャー感のあるハイブリッドなPOPSです。もうすこしトータルで芯が一本通ってると聴き込みそうですが。

Merry Andrew