+ NDD DISC REVIEW +

ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■8/28 Ann Sally 無料スペシャルライブ@クレストンホテル

2005年08月31日 | LIVE/EVENT
Ann Sally 無料スペシャルライブ
2005.8/28
at:クレストンホテル

パルコ内のクレストンホテルの一室でおごそかに行われた地元名古屋出身のアン・サリーさん購入者特典の無料スペシャルライブ。

なんか玉子みたいにツルッとした顔でとても落ち着いた 雰囲気の素敵な人。6月に女の子を出産したらしく子育てや名古屋在住時の話など (JAZZ喫茶「ゆり」によく行ったとか)はさみつつ、いざライブ。

ギターと歌だけのシンプルなステージ。
アルバムからの曲やビートルズの「イエスタディ」など短いながらも素晴らしい天使の歌声。 とびきりに歌が上手いってものすごいことですね。感動。

アンコールにすごく好きな前作「デイ・ドリーム」収録の"こころ"を聴けたので 言う事無し。バンドセットもみたいです。

とにかく歌うことの喜びに満ちた聡明な声。前作「デイ・ドリーム」」でビーチボーイズのブルース・ジョンストン作のM-1を初めて聴いたときの静かなる衝撃はいまだ忘れられません。選び抜かれた楽曲と必要最低限のシンプルな構成。原曲の良さをさらに引き出す彼女の知性に満ちた透明感溢れる素晴らしいヴォーカル、音楽って素晴らしいと感じずにはいられません。

ムーン・ダンス
デイ・ドリーム
ブラン・ニュー・オリンズ

■DJ BAKU/ "KAIKOO/邂逅"

2005年08月25日 | HIP-HOP/BREAK BEATS
DJ BAKU/ "KAIKOO/邂逅"
(DVD/JAPANES UNDERGROUND HIP-HOP)
評価:★★★★☆

こちらも地下道一徹の異能DJであるDJ BAKUを触媒として路上で地下のクラブで繰り広げられるターンテーブリスト、ラッパー、トラックメーカー達の邂逅を記録したDVD。

DJ BAKUの作品というよりはBAKUがナビゲーションする東京アングラシーンの記録映像ち言った方が適切だろうか。BAKU周辺アーチスト・クリエーター達のライブ映像、インタビュー、木更津エリアのグラフティー等が中心の映像作品。

中でもDJ KENTARO(DMC 世界チャンプ)のターンテーブルさばきやそれぞれに技を探求するスクラッチャー達の日々の断片。0世代代表、東京アンダーグラウンドの雄MSCの路上でのフリースタイル(かっけー)等が中心で普段リアルにこの辺りは見れないしそういった意味ではすごく面白かったし、観ていて久しぶりにワクワクしました。若干処理やカメラワークに稚拙さは感じるがそれがよりアングラ感を感じさせているかも。

個人的には大満足の内容。時間もちょうどいい長さだし。でもこの手のシーンに興味がない人にはオススメしないかも。


KAIKOO/邂逅

■THA BLUE HERB / "That's The Way Hope Goes"

2005年08月20日 | HIP-HOP/BREAK BEATS
THA BLUE HERB / "That's The Way Hope Goes"
(DVD/JAPANES UNDERGROUND HIP-HOP)
評価:★★★★☆

NORTH COAST LIVING LEGENDS、
ORIENTAL UNDERGROUND RESISTANCE、
SAPPORO CITY HARD CORE、
ASIAN GUNJYA FOUNDATION、
RUN THC!!

良くも悪くもBLUE HERB以降という流れは確実に存在する。ill-BosstinoことBOSS THE MCとO.N.Oの二人組によるTBHRは98年にリリースした奇跡の傑作「STILLING,STILL DREAMING」により全国で燻っていた地下の住人の触媒になりジャンルを越えてある種の共通の魂を持つ様々なアーチストを結びつけた。(特にHIP-HOP以外のジャンルにおいて)

初めて聴いた時の衝撃、名古屋に始めて来たダイアモンドホールでハードコアキッズの中に場違いな俺と外道スライム氏、そのイベントでのライブを観た時の衝撃、あの「ill-Beatnik」は忘れられません。

彼らの音楽性やリリックの解読はここで論じてもしょうがないので割愛するがこの140分にも及ぶDVD、かなり見ごたえがあり観る方にもパワーを求めるがラストの「Rords of the Underground」へ繋がるまでの濃密なライブ映像と歩みは今観ても少なからず熱くさせるものがあります。終盤で広島(だったかな)でミキサーが故障しセッティングチェンジの間のフリースタイル(ありがたいお話)は圧巻。止まるなやるしかねぇんだ。

■最後にTBHR個人的BEST 5で。
01.1st「STILLING,STILL DREAMING」の全ての曲
02.時代は変わる
03.コンクリートリバー(HERBEST MOON)
04.ill-beatnik(流「流 -RYU-」収録)
05.Candle Chant(DJ KRUSH「漸-ZEN-」収録)


THAT’S THE WAY HOPE GOES
THAT’S THE WAY HOPE GOES
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ビデオメーカー (2005/07/29)
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おすすめ度の平均: 5.0
5 俺たちの価値観は価値観だ
5 札幌からDVDになって戻ってきた
5 やっぱりBLUE HERBはすごい。



------ ラスト(?)12" -----------

THE WAY HOPE GOES
THE WAY HOPE GOES

「OTONOTANI 2005」公式サイト オープン!

2005年08月15日 | TOPICS
手前みそながら制作全般を担当した「OTONOTANI 2005」公式サイトがついにオープンしました!

出演アーチスト情報やチケット情報や会場案内はもちろん 昨年のライブ映像や写真ギャラリーなど見所もたくさんの内容となっております。ぜひご覧下さい。

■OTONOTANI 2005
日時:2005年10月9日(日)-10日(月・祝)
場所:岐阜県揖斐高原貝月スキー場
時間:10:00~翌16:00(予定)
前売り5000円/当日6000円 (当日券のみ一日券を発売予定)

■出演予定:
キセル/Ett/降神/LABCRY/GROUP/masなどなどなどすごく良いメンツっすわ。
山田&ダモ野網両氏に拍手!

■「OTONOTANI 2005」公式サイト:
http://www.otonotani.com

■PAULINHO NOGUEIRA / "CHICO BUARQUE"

2005年08月11日 | BRAZIL/LATIN/BOSSA
PAULINHO NOGUEIRA / "CHICO BUARQUE"
(BRAZILIAN GUITAR)
評価:★★★★★

おそらく一生聴き続けることになるであろう名盤。人生の悲しさや喜びを凝縮したような美しきガットソロ。ただし万人受けするものでは無いのかも。

先週末のこと、暑い暑ーい日曜にアイスコーヒーをと本山にて入店したとあるカフェでかかっていたのがコレ。一聴して「やべぇ」という感じではなかったのですが、コーヒー飲みながら聴いているうちに「これ実はメチャクチャ良いんじゃない」と思い店員さんになんのCDか聞いてみて差し出されたのがコレ。「うちでも買えますよ」ということでコーヒー代と共にCD代も払いゲット。

50年代より活躍するガットの大家であり、かのトッキーニョのギターの師匠としても知られる現役最高峰のベテランギタリスト、故パウリーニョ・ノゲイラの2002年作。シコ・ブアルキ活動初期の楽曲を完全ガットソロで再演したとかなんとからしいのですが、そんなウンチクは不要。

多分5年前とかだとこの良さはわからなかったかも。全編ガットギターのインストでリズムも本当に最小限入るくらいですが逆に無限の広がりを見せるような作品。

竹村延和氏言うところの「リスニングとは非常にクリエィティブな行為である」という意味が少しわかる気がしました。