長内那由多のMovie Note

映画や海外ドラマのレビューを中心としたブログ

『シンデレラ』

2017-05-14 | 映画レビュー(し)

 言わずと知れたディズニークラシックアニメの初の実写化。古臭くもバタ臭くもならず、正攻法の演出で凛々しく現代風にアレンジされている。監督ケネス・ブラナーはダンテ・フェレッティ、サンディ・パウエルらスコセッシ組のスタッフの力を借りてゴージャスな風格を作品にもたらしており、子供だましで終わらせないのはさすがシェイクスピア劇の名手といったところ。可愛らしくも媚びない可憐なリリー・ジェームズはニュースター誕生だ。大見得を切りまくるケイト・ブランシェット扮する継母と十二分に渡り合っている。

 アニメでも一番の見せ場だった魔法のドレス登場シーンの完全再現こそ実写化最大の目的であった事が伝わってくる。青く輝くドレスを手がけたサンディ・パウエルはアカデミー衣装デザイン賞にノミネート。現役最高峰のデザイナーである事を改めて実証した。


『シンデレラ』15・米
監督 ケネス・ブラナー
出演 リリー・ジェームズ、ケイト・ブランシェット、ヘレナ・ボナム・カーター
 

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