ハグハグの日々 Ⅳ  ~ 南日本海人、ライダー変身

ご訪問有難うございます。南日本海人、夏山裕のブログです。家族を愛し、人生に感謝して、日々をハグしながら送っています。

南日本海人、植木から『もののけ姫』へ

2008年03月23日 | アウトドア&ガーデニング
 久しぶりにフリー休がであったので、生垣のマサキを見て回ったり、他の植木の様子も見て回ったりしていて気づいた。カイズカイブキの生垣の部分があり、去年それを低く強めに剪定した。
 今年になってずいぶん伸びてきたな、と思いながら見ていると、スギ葉を発見した。スギ葉というのは文字通り、スギの葉状の針のように尖った葉である。
 カイズカイブキというのはふだんは、シダ状というか、先が丸い葉なのだが、時々変異して、この棘様のものが伸びてくるのである。とげとげしくて、見栄えが悪いので、困り者である。おおむね、強く剪定したり樹勢が落ちたときなどにこのスギ葉が出てくるようであるが、本当のところの仕組みはわからない。
 であるが、はさみで剪定すると、出てくることが多いので、剪定ばさみを使わずに、伸びない方がいい芽は手でむしったりしていたのだが、手ではもう間に合わなくなってはさみを使ったりしたのである。すると植物は正直で、とたんにこうやってスギ葉を出してくる。
 私はこのカイヅカのスギ葉で連想することが一つある。宮崎駿監督の『もののけ姫』のモチーフである。普段はシダ状のやわらかい葉が、はさみで切られることによってスギ葉に変異してしまう。これは、『もののけ姫』に出てくる自然の二面性のモチーフではないか。
 つまり『シシ神』さまのモチーフである。首を取られた『シシ神』さまはそれまでの穏やかなやさしい顔を一変させて、凶暴で破壊をつかさどるダイダラボッチに変身する。このあたりの感覚は、このカイヅカイブキのシダ葉がスギ葉に変化するのとたいへんよく似ていると思うのだ。形もシダの丸っこい柔らかなものが、スギ葉の尖ったと棘状のものに変わるというところ(タタリ神の気持ちの悪い触毛もこれにとてもよく似た印象がある)は、そっくりである。
 私の一人合点かもしれないが、宮崎駿のこのストーリイのモチーフに、このカイヅカイブキのスギ葉が関係しているのではなかろうか。
 それにしても自然というのは不思議なものである。人知を超えたところに物事の真髄はあるようである。

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