なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

主役は緑の実♪~高木編

2018-06-20 05:48:44 | 植物
大阪市大理学部附属植物園の緑の実特集、最終回は高木の緑の実です。
最初にお断り。
本当はユリノキの緑の実をいの一番に出すべきなのですが、なんと見事にピンボケでした。
なので、今回はそれ以外の実ということで。

また、こちらも言い訳ですが、高木を見上げた写真は沢山あるのですが、花の場所が高すぎて写真はほとんどありません。
今回撮った緑の実も偶然の産物が多く、昨日の低木のようにまとまったものにはなりません。

・・・って言い訳ばっかりやんか~
と、どうぞ突っ込んでください。
例によって、ここまで読んでもうええわ、と帰っていただいても全然構いません^^;

イイギリ(ヤナギ科イイギリ属)

まず調べてびっくり。ヤナギ科だったんですね。



こちらはユリノキ広場に生えており、比較的近寄れるので写真が撮りやすいです。
(京都府立植物園は高木の上、近づけません)
全体はこんな感じ。

 

ね、爽やかでしょう。

実の変化の様子もありました。
熟す前の茶色の実。昨年9月末の写真です。



そしてこんなに真っ赤に。鳥たちが喜んで食べていました。



幹にお顔が。



今度は忘れずに花の写真を撮ってこなくては・・・


サンショウバラ(バラ科バラ属)

トゲトゲの実が生っていました。



前にヒナサンショウバラという同じような実を投稿しましたが、あちらが中国産なのに対して、これは純国産。日本固有種です。
別名ハコネバラと言い、本州の富士・箱根地区の山中に局在するそうです。

 

高木というには小さいですが、一応「小高木」とありましたので、こちらの仲間に入れました。
ちなみに、5月中旬に咲く花は、一重ピンクの上品で綺麗な花です。




ホオノキ(モクレン科モクレン属)

こちらは押しも押されぬ高木。
高すぎてこれまで花や実の写真を撮れませんでした。
今回偶然望遠で撮れた一枚。



地面に落ちたトゲトゲ果実は見たことがありますが、こんな感じで付いているんですね。

今回撮った木全体の様子。

 

マイアルバムをひっくり返すと、一枚だけ花の写真がありました。
六甲高山植物園で少し高みから見下ろすところに木があったので、撮れた一枚です。
昨年5月下旬に撮りました。




スダジイ(ブナ科シイ属)

今回唯一の常緑広葉樹です。
たまたま枝が垂れ下がっていて目の前にこの実が沢山現れ、「何これ?」となりました。



幹を辿っていくと、あのスダジイさんが・・・

 

そういえば、スダジイの実は全体を殻斗で覆われ、中のどんぐりは炒って食べられるのでした。



花の後・・・蜘蛛の巣にひっかかって、歩いてる(笑)







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主役は緑の実♪~低木編

2018-06-19 05:54:43 | 植物
昨日は地震にお見舞いいただきありがとうございました。
こちらは震度5弱で、交通機関の乱れ以外、特に被害はありませんでしたが、高槻市などでは大きな被害がありました。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

今日の投稿はどうしようか迷ったのですが、準備していたので、予定通り投稿することにしました。
備えは必要ですが、出来る限り、日常は続けようと思います。

****************************************************************************:

一昨日に引き続き、大阪市大理学部附属植物園で見た緑の実をどうぞ。
今日は低木4種類をご紹介します。
先週末(6月9日)に見た実の様子を載せたあと、同じ木の年間の変化をアーカイブで載せていきます。
単になつみかんの写真の整理やないか~と思われた方、その通りです^^;
申し訳ありませんが、お気の向く方だけご覧くださいませ~


ウツギ(アジサイ科ウツギ属)

見事にミニロウソク型の実になっていました。



花の数だけ、実がなってる~




思えば、5月下旬に宇治市植物公園で見たウツギの花。
この小さい花一つずつがミニロウソクになっているんですね。



新芽。今年3月同じ木で撮った写真がありました。



前の年の実。同じく3月にまだ残っていました。ほぼ1年残っているようです。



蕾や、新緑の写真はありません。


マルバウツギ(アジサイ科ウツギ属)

こちらもミニロウソク。





一昨年5月中旬に同じ場所で撮った花の写真。
花の咲いている形の通りに実がなっているのが分かります。



2月中旬に、前の年の実と冬芽と撮った写真がありました。


(京都府立植物園で撮影)

こちらも、新芽、新緑、蕾の写真はありません。


トサミズキ(マンサク科トサミズキ属)

緑の実が連なっています。
こちらもちょっとミニロウソクっぽい。



葉に先駆けて花が咲くので、今の時期、緑の実と鮮やかな緑の葉が楽しめます。




3月下旬に見た、同じ場所の写真。



1月下旬、丸い冬芽。



実は長く木に残り、なかなか風情のある光景となります。


(宇治市植物公園で昨年12月に撮影)


秋の黄葉も美しく年間通じて楽しめます。


(宇治市植物公園で昨年11月に撮影)


エゴノキ(エゴノキ科エゴノキ属)

園内の樹林散策中、林縁で見つけました。
先がちょっと尖っているけれど、エゴノキですよね。



実はエゴノキを写すチャンスがこれまであまりなく、花の写真はたったこれ一枚!



エゴノキの実にはサポニンを含み、すごくえぐい(えごい)ことからエゴノキと名付けられたそうです。
食べたら消化管に炎症を起こすほか、溶血作用もあるとのこと。
そんなにえぐかったらまあ吐き出すと思うけど・・・
昔は、地方によっては魚の捕獲に使ったとのことです。

花も実も可愛いので写真に撮るのが一番いいですね。
どこかで観察木を探さなくては・・・


















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作ってみました~梅シロップと梅酒

2018-06-18 05:49:34 | 植物
植物カテゴリーでいいのかどうか。
まあ、梅は植物だからいっか^^

先週9日に大阪市大理学部附属植物園、受付に近づくとあたり一面の芳香が・・・
思わず、「なんの香りですか?」と伺うと、
「梅園の梅の実なんですが、ちょっと今年収穫するのが遅すぎて・・・値下げしたので、いかがですか?」
と指さされたのがこれ。



1kg100円とは安い!
売り切れる前にと、1かご(1kg)買い求め、先に帰るアッシーくんの星夫に託しました。

翌日曜日、必要なものを買い求め早速梅シロップと梅酒にチャレンジです。

1)〇イソーで手に入れた、1.2Lの広口瓶(@150円)。熱湯をかけて乾かし、あとはホワイトリカーで消毒。



2)梅はヘタをひとつずつ竹串で外し、綺麗に洗いました。ぽろっと外れるので結構面白い。



3)ペーパータオルで実の水分をふき取り、シロップ用、梅酒用に2等分します。



4)〇ックパッドで見つけたレシピどおり、氷砂糖も分けます。
シロップ用は、梅と同量(=500g)、梅酒用は、梅の半分(=250g)。



5)梅酒用のお酒は、ホワイトリカーが一般的ですが、レシピを調べていると、焼酎やブランデーでもいいそうです。
今回は初めてなので、タカラのホワイトリカー900mL入りを購入。

あとは超簡単。
6)梅シロップ
氷砂糖、梅、氷砂糖、梅の順に積み重ねて、蓋をきっちりする。



7)梅酒
氷砂糖、梅を交互に入れて、ホワイトリカーを注ぎいれる。
(500gの梅に900mLのホワイトリカーと書いてありましたが、1.2Lの瓶には結局500gの梅が入らず、全部8掛けくらいの量で作りました)
あまってしまった梅は小さい瓶に入れて蜂蜜入り梅酒に(右)。

 

レシピによると、シロップは1週間ほどで氷砂糖が融け、2週間後くらいが飲み頃とのことでしたが、さてどうなったでしょう。
梅酒のほうは、10ヶ月から1年かかるそうなので、我慢、我慢。

以下、シロップの変化です。

<1日後> 気、早すぎるって!

 

<1週間後>
かなり氷砂糖が溶けましたが、まだ全部融けきっていません。
やっぱりグラニュー糖にしたら良かったかなあ。

 

オマケ:昨日収穫(笑)したナワシロイチゴで急きょ仕込んだナワシロイチゴ酒。
2ヵ月後くらいには飲めるそうです^^
(野菜室に入れていたので曇っていますが、鮮やかな赤に染まっています)



実の様子。少し黒くなりかかったくらいに熟した実は、その場で食べても甘酸っぱくてジューシーでした!

                       





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主役は緑の実♪~ニシキギ科編

2018-06-17 08:15:52 | 植物
マユミ、コマユミ、そしてもちろんニシキギ。
いずれもニシキギ科の低木です。
そして、違いが分かったようでよく分からない・・・

今回、大阪市大理学部附属植物園でこの3種類の緑の実を見かけました。
その様子を紹介しつつ、花や熟した実など、他の季節の様子もできるかぎり載せてみたいと思います。
特に断らない限り、写真は大阪市大理学部附属植物園の同じ木の写真です。

まずは、分かりやすいところから。

マユミ



少し四角張った丸い実が沢山ついています。
雌雄異株とする解説もありますが、今は同株と言われているようです。

このあと、実はピンク色に染まり、11月頃にはこんな感じに・・・
四角張った実がパカっと開いて赤い種が顔をだしています。


(宇治市植物公園にて撮影)

落葉樹なので、この後しばらく寂しい状態ですが、3月下旬、葉が出始めました。
もう花芽も付いています。



4月下旬に見た蕾の様子。



そして5月にはこんな花が・・・
あまり綺麗な写真ではありませんが、去年5月下旬に宇治市植物公園で撮った写真です。



キーワードは、「サイコロのような実、四つに割れて赤い実」。


コマユミ



おや、まるでカエデのように2枚の羽のある実が生っています。
コマユミといえば、昨年11月に宇治川上流の林縁で見かけたたわわに実ったコマユミ。



よく見ると、二個一になった実が多くみられます。
どうもこの2枚の羽のある実が変化して、この二個一の実になったようです。
これは観察を続けるしかありませんね。

このコマユミ、紅葉の美しさでも有名。
一昨年11月に撮った青空と紅葉。



このあと落葉し、4月に見た芽吹き。もう蕾も出来ています。



5月に見たコマユミの花(京都府立植物園にて)
花弁が4枚、雄しべも4本。



キーワードは、「四枚花弁・二個一の実、枝に翼なし」。


ニシキギ

コマユミとそっくりの緑の実。



でも歴然と違うのは、枝の翼。



秋の紅葉は目が覚めるほど鮮やかです。
この写真は、宇治の源氏物語ミュージアムで昨年11月に撮ったものです。



紅葉の鮮やかさが目を引きますが、よく見ると中にコマユミに似た実が付いています。

昨年4月に撮った花の写真もありました。
花はコマユミとそっくり。4枚花弁・4本雄しべです。
若い枝には翼がないので、これだけ見たら、コマユミと間違えても不思議ではありません。



キーワードは、「四枚花弁・二個一の実、枝に翼あり」。


いかがでしたでしょうか?
下手な写真と説明ですみません。

ニシキギ科にはこのほかに、ツリバナや、マサキがあります。
ツリバナは花弁が5枚で、ぶら下がるので、とても分かりやすいです。
マサキはよく似た花や実を付けますが、常緑樹なので区別は簡単です。

こうやって整理しながら記事を書くことで、木の名前や特徴を覚えているなつみかんでした~











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ふわっふわの実~ショウキウツギ

2018-06-16 07:51:12 | 植物
コルクウィツィア・アマビリス改め、ショウキウツギ(スイカズラ科)。



なんとも不思議な魅力のある実です。
花の時期は逃しましたが、ふわっふわの毛が生えた実に、赤い萼が残って可愛い。



日本産・外国産の花木が沢山植えられている花木園の片隅にあるこの木。
去年までは、学名表示があるだけでしたが、今年から「ショウキウツギ」の和名の樹名板ができていました。

 

ショウキとは中国道教系の神様、「鐘馗」のお髭のようにもじゃもじゃと毛が生えていることから名付けられたそうです。
ちなみに、「鐘馗様」は中国の玄宗皇帝の夢の中に現れて、高熱を治したとされ、日本では疫病除けとして信仰されています。
京都では、屋根の上に「鐘馗様」が魔よけとして飾られているのを普通に見かけます。


マイアルバムには、「コルクウィツィア」の名前で、一枚だけ花の写真がありました。


(2016年5月中旬撮影)

このふわふわはかなり長く残っており、これまでも何枚も写真を撮っていました。


(2017年7月末撮影)


(2017年9月末撮影)

残念ながら、10月以降の写真はありませんが、この分だと、相当長く残っていそうですね。


と、ネットで情報を調べながら書いているときに気付きました。
京都府立植物園では、同じ木のことを「ショウジョウウツギ」と呼んでいるそうです。
え、ショウジョウウツギ?
写真あったかも・・・ということで、見つけました!

ショウジョウウツギ(=ショウキウツギ)




(いずれも5月8日撮影)

満開でした。
ショウジョウというには真っ赤ではないし、ショウキウツギの方が相応しいかもしれませんね。


自己満足な投稿になってしまった・・・
ラストは、大阪市大理学部附属植物園で見かけたショウジョウトンボで・・・








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