なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ホウロクイチゴと木のイチゴたち

2018-06-12 05:46:24 | 植物
花の少ない6月初めの植物生態園。
光が当たって綺麗な葉が一枚目に付きました。
お、これは絵になるかも・・・



見ると棘が沢山ついています。
横を見ると、白い花が一輪。これってひょっとして・・・



なんとか花の顔を見たくて、カメラだけ枝の下に挿しこみ撮ろうと思いました。
とたんに「いてててて!」
枝だけでなく、全体が細かくて痛い棘で覆われています。
それでもがんばって撮ったのがこの写真。



立つ位置を変え、順光で撮ったのがこちら。
うん、まちがいなくキイチゴっぽいです。



大きな株の根元に実は名札が・・・
ホウロクイチゴ(バラ科キイチゴ属)



調べてみると、キイチゴの仲間の中では、比較的暖かいところに生育する種類のようで、中部以西に自生するようです。
ホウロクは焙烙から来ているそうで、実の中央がへこんでいることから、焙烙にたとえたとか・・・
昔懐かしいような由来ですね。
もうすぐしたら実が生るのでしょうか。
上手くタイミングが合えば写真撮ってきますね。


ところで春先に野山を歩いていると、キイチゴの白い花を見かけることがよくあります。
そこそこ在庫がたまったので、少し季節はずれではありますが、大放出しま~す!

まず、名前がわかるものから。

【ナワシロイチゴ】


(5月下旬地元で撮影)

白い花といいながら、いきなりピンク^^;
週末、赤いルビーのような実を見かけましたが、写真を撮る前にパクっと食べちゃいました^^;;;
日本全国、どこにでも生えています。


【クサイチゴ】

 
(左:4月下旬、右:5月下旬。いずれも宇治市)

こちらもどこにでも生えているイチゴという印象。
クサの名の通り、一見草本にみえますが、れっきとした木・・・だそうです。
赤い実は食べられますが、宇治川沿いのクサイチゴ、先に鳥や虫たちのご馳走になっていたというのは前に書いたとおりです。


【ナガバモミジイチゴ】


(4月中旬、京都府立植物園で撮影)

京都府立植物園でちゃんと名札がついた花を撮ったので、自信満々です。
こちら、葉がモミジのように裂けており、少し細長いことから名付けられました。
下を向いて咲き、花の後に黄色いイチゴの実がなります。
調べてみたら、分布は関西以西のようで、関東にはこれとは違う「モミジイチゴ」があるそうです。


【ビロードイチゴ】

 
(左:3月末、右:6月上旬、いずれも京都府立植物園)

こちらも名札付き。
見て分かるとおり、サクラの時期に花が咲きます。花はモミジイチゴと同じく下を向いて咲きますが、葉の形が違います。
葉の裏に毛が生えてビロードのようなのでこの名が付いたそうです。
実も黄色ではなくてオレンジ色。
静岡以西に分布するそうです。


【エビガライチゴ】


(7月下旬、日光にて撮影)

萼の外側に赤紫の腺毛が密生しているイチゴということで、こちらは間違いないのではないかと思います。
日本全国に分布。


【フユイチゴ】


(1月中旬、宇治川沿い)

林縁や、ちょっとした林の下などどこにでも生えています。
冬に赤く熟すので、結構目立ち、鳥たちのいい餌にもなっているようです。
先日投稿したユキノシタエリアの近くは、冬はフユイチゴエリアでもあります。


こちらは、「教えてください」


(5月上旬、京丹波市)

「ニガイチゴ」でしょうか?
葉と花の感じは似ているようですが、決め手がありません。


最後は、調べてもどうしても分かりませんでした。
宇治川沿いの林縁に、イチゴの仲間にしては結構大きな木が生えており、ちょうど赤い実が付いていました。




(どちらも、5月下旬撮影)

他にも、カジイチゴやクマイチゴというキイチゴがあるそうですが、どれも葉に切れ込みがあります。
・・・ということは、ひょっとしてビロードイチゴ!?
写真だけでは、ビロードのような葉の感触だったかどうかわかりません。
今度行ったとき、確かめてきます!









コメント (16)
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