なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

宇治川の6月~アカメガシワが咲きました

2018-06-25 05:51:54 | 植物
冬のお助けアイテム、冬芽を始め、早春の真っ赤な芽など、四季折々楽しませてくれるアカメガシワ。
今の時期、いたるところで元気に花を咲かせています。

花の時期以外は分かりにくいのですが、アカメガシワは雌雄異株。
雌雄ともに、花弁はないのですが、大振りな円錐花序は遠めでもよく分かり、存在感があります。


雄株



見ての通り、小さい火花が散るように沢山の蕊が飛び出しています。
こちらの写真で見ると分かりやすいでしょうか。



もっとアップにすると・・・



アカメガシワはパイオニア植物で、何もないところにいち早く生えてきます。
なので、しょっちゅう工事をする河原などは大好物の場所。
こんな感じであちこちに生えています。




雌花です。



並んだ、並んだ。



雌花のアップです。
子房には沢山の赤っぽい毛が生え、そこから3裂した花柱が出ています。
「松江の花図鑑」によると、この花柱は出たときは赤いが、成熟すると黄色くなるとありましたが、成熟前の赤い花柱を見たことがありません。



一方、去年の写真ですが、7月になって受粉後、子房が膨らみかけた雌花の花柱が真っ赤になっていました。
ひょっとして逆なのでしょうか・・・
7月に入ったら、その後の様子も見てきたいと思います。




有名な宇治橋の畔に生えているのは雌株でした。



雄株と雌株が並んで生えているところが結構みられました。
きっと子孫繁栄でしょうね。




オマケ。
雄蕊が浮いている!と思ったらクモの巣でした。






コメント (8)
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宇治川の6月~青空、いっぱい

2018-06-24 08:22:35 | 植物
6月半ばの青空の広がる爽やかな日、宇治川のいつものコースを歩いてきました。
一日中歩き回ってたくさん写真を撮り、1週間経ってやっと写真の整理だけできました。
今週はその中から色々な川辺の自然をご紹介したいと思います。

まずは、気持ちのいい青空の写真でスタートです!

どこを向いてもアレチハナガサ




トゲヂシャの蕾




青虫み~つけた!




ナンキンハゼの花




あたり一面ノブドウ




ゴイサギみーっけ!
(mamasan、ありがとうございました)




いつのまにか道がなくなり、藪漕ぎ




続く・・・
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道草日記:2018年6月下旬

2018-06-23 07:38:58 | 道草日記

さてさて、今日はひと月ぶりの道端で見た「雑草」記録です。
実は6月初めにも一度記録を取ったのですが、投稿しないまま賞味期限切れ!
改めて、昨日見た植物をリストアップです。

皆さんの地域の花に比べてどうでしょうか。
ちょうど同じ感じ? もう終わった花が多い? これから咲きそうな花が多い?

なお、今回は、通勤途中に見てささっとメモを取っただけなので、写真はほぼすべて別の機会に撮ったものです。


〇花が咲いていたもの(五十音順、以下同様)

・アカカタバミ
・エノコログサ
最近、溝蓋や電柱の根元で大いに勢力を伸ばしています。


・オシロイバナ(左)
・コマツヨイグサ(右)

どちらも、夜になってから咲き出す花です。
ほんの数日前から、自宅の溝蓋植物園でも咲き始めました。
オシロイバナは香りがとても強いです。
 

・シロツメクサ
いつまで咲いているのでしょう。
マイアルバムには、4~7月、10~12月の写真がありました。
真夏と真冬以外はいつでもみられるようです。


・スズメノカタビラ
・セイヨウタンポポ

・ツタバウンラン
近所の溝蓋で咲いていたツタバ氏、今朝見たら全部抜かれていました。


・ツユクサ
昼間みたので、花は全部萎んでいました。

・トゲヂシャ(蕾)
・ノゲシ

・ハゼラン
ハゼランが溝蓋に咲く季節がやってきました。
根元に落葉がたまって綺麗じゃな~い><
それを箒で掃くと、ハゼランがポキポキ折れて、罪悪感・・・


・ハハコグサ
まだ咲いてる派。


・ヒメジョオン
今が盛りと咲き誇る。ハルジオンの花期の短さに対して、結構長く咲き続けます。
茎が中実。


・ヒメムカシヨモギ
・ホソムギ

・ムラサキカタバミ
繁殖力には定評があるそうで、少し花が減ったものの、まだまだ咲いています。


・メヒシバ
わが家の庭にも毎年生えてきて、オンブバッタの餌となっています。

・ヤブガラシ
虫たちのレストラン。小さいオレンジの花は良く見ると蜜がたっぷりです。


・ヤナギハナガサ
この写真は先週宇治川で撮ったもの。ヤナギハナガサで大丈夫でしょうか。
もっと華やかで綺麗な花が通勤途中に咲いていますが、どうしても写真が撮れない場所で残念。


・ユウゲショウ
GW頃に咲き始めましたが、まだあちこちで咲いています。
写真はGW頃。


・ランタナ
こちらも繁殖力がかなりのもの。元園芸種だけあって、生えてきても誰も抜きません。
わが家のプランターにも生えています。



〇葉、芽のみ
・アレチヌスビトハギ
・クワクサ
・コセンダングサ
・コニシキソウ
・セイタカアワダチソウ
・ヒメツルソバ
・ヘクソカズラ
・マメアサガオ
・ヨウシュヤマゴボウ
・ヨモギ

〇実、種、終わりかけ
・ウラジロチチコグサ
・オニタビラコ
・タチチチコグサ
・ツメクサ
・ドクダミ


以上37種類(観察日:6月22日)
先月とほぼ同じ数でした。

なお、お蔵入りとなった、6月上旬に咲いていて今回は消えてしまっていた花は以下の通りです。

・キキョウソウ、カモジグサ、ノミノツヅリ、ナガミヒナゲシ

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こんな草、あんな木もありました♪

2018-06-22 05:49:35 | 植物
6月の大阪市大理学部附属植物園、最終回は、その他大勢というにはもったいない、ちょっと個性派の植物たちです。

一昨日投稿したスダジイの実、その近くにも白っぽい実が沢山・・・と思ったら、



なんじゃこりゃ~
葉にできたいぼ?
いえいえ、イスノキ(マンサク科イスノキ属)に出来た虫こぶです。

イスノキは虫こぶ(虫えい)を作りやすい木だそうで、全く虫こぶがない木を探す方が難しいそうです。
そのことは知っていましたので、虫こぶを見ても驚かなかったのですが、家に帰ってネットで調べてもこんなに飛び出して真っ白な虫こぶは出てきません。

Wikipediaによると、小型の小さい突起はイスノキコムネアブラムシ、大きくふくらんだこぶ(ひょんの実)を作るのはイスノキオオムネアブラムシだそうですが、そのどちらとも違う気がします。
虫こぶに詳しい方、教えてくださいませ。

全体像。かなりびっしりと虫こぶが付いています。




お次はなんでしょう。



ミニサイズの森のようですが、こちらイブキ(イブキ科ビャクシン属)の枝。

全体像こちら。



                        

幹がねじれながら伸びるのが特徴だそうで、独特の迫力ある姿を見せてくれます。


特異な姿の木が続いたので、お次は可愛いところで・・・



キンギンボク(スイカズラ科スイカズラ属)です。
別名のヒョウタンボクの通り、ひょうたんのように二つ連なった実ができています。

実になりかけから、赤い実までの変化がひと目で見られる枝。二個一でも成長度合いが違うものですね。




和風だけどハート型がキュートなマルバノキ(マンサク科マルバノキ属)






お次は草本です。
樹林帯の下草に、写真でしか見たことのない植物が・・・



もう実になっていましたが、こちらイチヤクソウ(ツツジ科イチヤクソウ属)でしょうか。
限りなく自然に近い林ですが、こんな植物まで見られるなんて感激です。




こちらは、まだ咲いていました。



総苞が反り返っていないカンサイタンポポ(キク科タンポポ属)です。
春には、大阪中のカンサイタンポポが集結したのではないかと思うほど沢山の花が咲いていました。




水生花園で咲いていたサジオモダカ(オモダカ科サジオモダカ属)
小さい花だけど、よく見ると可愛い花です。





                       


ラストは菌類(きのこ)です。
これな~んだ!



ぶよぶよっとした弾力のあるこの姿は・・・そうキクラゲ(キクラゲ科)です!
・・・多分。
触ってみましたが、見たとおりぷよぷよして面白かったです。

これでほんとのお・し・ま・い♪










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憂さを忘れる~ノカンゾウの仲間

2018-06-21 05:47:59 | 植物
今日は大阪市大理学部附属植物園で見た草本です。

入り口横の芝生広場の奥の斜面にノカンゾウが咲いていました。





ユリ科ワスレグサ属。
漢字では萱草と書き、細い葉を持つ植物によく使われる字ですが、面白いのは属名にもなっている別名、「ワスレグサ」。
ミョウガを食べると物忘れをする・・・というのは昔母がよく話していましたが、まさかこのカンゾウも?

いえいえ、そうではありません。
花が美しすぎて憂さを「忘れる」とか、新芽が美味しすぎて心配事を「忘れる」とかが由来といわれています。
物忘れがさらにひどくなる・・・とかじゃなくて良かったです^^;

トップにあげた花は濃い赤ですが、一般には黄色の単色。
もっと一般的なヤブカンゾウはオレンジで八重咲きなので、花の時期であれば区別は容易です。
(こちらは堤防などにも結構自生しています)
ノもヤブも若い芽が食用になるのは同じ。
私も昔、若芽を摘んで、湯がいて、からし酢味噌で食べたことがあります。

この場所にも、黄色い花がちゃんと咲いていました。





                あれ、こちらの花は良く見るとクモが2匹、一匹は虫(ハチ?)を抱え込んでいます。

                


赤とオレンジのツートンも・・・





結構背が高く、咲いている花、蕾、枯れた後などが共存しています。




この辺りはひと気がなく、鳥たちがちょこちょこ周りを動き回っていました。


セグロセキレイ



                    スズメ。幼い顔。
                    


入り口に出来ていた木の汽車。このあと、親子連れが楽しそうにまたがってはしゃいでいました。




おしまい。



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