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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

おちばと黄葉の落葉広葉樹林~大阪公立大附属植物園2023/12上旬(2)

2023-12-22 05:31:38 | 植物

ドングリ観察が楽しい常緑広葉樹林を抜けると、そこは明るい落葉広葉樹林です。
クヌギやケヤキなどお馴染みの樹木が並んでいます。



手前左の木はこちら。


逆光なのでちょっと葉が暗く見えていますが、緑から黄色に変わる途中の葉がまだ沢山残っています。
見上げてみました。



かなり幹が太く、大きな木です。
この木は、夏ごろには怖くて近づくことができません。
それどころか、「危険」の看板まで立っています。
でも今の時期はその危険も去り、ドングリ拾いや、


たっぷりの落葉に埋もれて遊ぶ・・・なんてことも楽しめます!


え、話を引き伸ばしすぎって?
こちらはクヌギ(ブナ科コナラ属)の木。
この木からは甘酸っぱい樹液がたっぷり出るので、いつも甲虫類はもちろんスズメバチが沢山訪れています。
で、「危険、スズメバチ注意!」の看板の登場となるわけ。

この付近で目に付いた木を順不同でご紹介しますね。
最初はこちら。
黒い種がむき出しになったようすが、まるで悪魔が笑っているよう。
一方、黄緑色の綺麗な冬芽も見えていますね。


こちらはトサミズキ(マンサク科トサミズキ属)なんです。
まえにまるでブドウの房みたいってご紹介したあの実がしばらく経つとこんなに乾燥。
割れて黒い種が見えています。
それにしても、冬芽の皮がとれてもう黄緑色の芽が見えています。
これから寒くなるのに、早すぎませんか?!

あ、向こうの方に赤い木が見えていますね。
もう盛りを過ぎて、散り始めているようですが・・・


こちらはドウダンツツジ(ツツジ科ドウダンツツジ属)。
今年は残念ながら目が痛くなるような赤い葉を見ませんでした。

続いては、\(^o^)/


カナクギノキの冬芽です。
お顔が葉芽、突き出した手が花芽です。
クスノキ科クロモジ属に多いタイプの冬芽ですが、いつ見てもこの万歳に元気をもらいます。
(左下は、万歳というより、「おお、神よ!」ですが・・・)
京都府立植物園の植物生態園の木はあまり元気がなく、万歳が見られなくなっています。
その点、ここには結構大きなカナクギノキが何本もあり、バンザイ冬芽だらけです。

こちらはシルエットになってしまっていますが・・・


これで分ったら鋭すぎ!
センダン(センダン科センダン属)の大木です。もうすっかり落葉して、実だけが残っている状態。

日本産樹木見本園の落葉樹林エリアの端っこまできて振り向くと・・・


昨日とは逆に、先の方が暗くなっていますよね。
常緑の森は暗いんです。
で、この辺り、葉は全く残っていませんでしたが、カツラの葉の甘~い残り香が・・・
思わず何度も深呼吸してしまいました。

落葉樹、まだまだありますがここで落葉樹林の見本林を離れて、おすすめコースを進みます。
そこでまず目につくのがこちらの大木。
また墨絵かい!とお叱りを受けそう。


しかもさっきのセンダンと比べると、あちこちに墨を落としたような大小の黒い点々多数。
行ったことのある方ならきっと「あ~、あれね」とお分かりだと思います。
以前は3本の大きな木が立っていて、確かその雄姿を投稿したことがあります。
ところが、台風で1本あえなく倒れてしまいました。
台風の猛威を伝えるため、あえて根っこをそのまま展示していたのですが・・・
そのうち、その木の上に草や木が生えてきて、徐々に元の姿が分からなくなってきました。
その様子も投稿しました。
で、何やねん!ですが、別の年に取った同じ場所の写真。


黒い点々の大きい方は実でした~
こちらユリノキ(モクレン科ユリノキ属)です。
北米原産ですが、大阪公立大附属植物園には沢山植栽され、ユリノキ広場という場所まであります。
実生の苗も園内に結構生えてきています。

さて、今日はこのくらいにして、残りの落葉広葉樹と、落葉針葉樹は明日まとめて投稿しますね!

【撮影:2023/12/9  大阪公立大附属植物園】


コメント (10)
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