とても寒い週末、宇治にお出かけしました。
同じ宇治市内の自宅からは、電車を使うと30分弱で到着です。
目的は紅葉と鳥さん。
鼻水を垂らしながらせっせと歩いて見たものは何だったでしょうか。
3回に分けてお届けします。
まずはいつもの通圓さんの横から宇治川右岸を上流方向へ。
紅葉が目に入るより前に、こんな赤い実を発見。
この写真はほんの一部で、後ろの木の上の方まで這いあがってびっしり付いていました。
アップで見るとこんな感じ。もうお分かりでしょう。
ヒヨドリジョウゴ(ナス科ナス属)です。
確か去年もここで見たような気がします。
大切にされているのかもしれませんね。
歩いていくと、朝霧橋が見えてきました。
川の方に大きく張り出している木、宇治の名木にも選ばれているクヌギです。
この木を見るとつい見上げたくなります。
左手に宇治神社の朱塗りの鳥居が見えてきました。
ここを通り抜けて行くことにしました。
もちろん、参拝を忘れずに・・・
この時期に茅の輪?と思いましたが、こちらは稲穂でできた「知恵の輪くぐり」
右手の看板にこんな説明がありました。
「稲穂の実のように多くの知恵をお授かりください。一度くぐりお参りいただき、
授かったお力を返さないよう、ご参拝後はくぐらずにお帰りください。」
知恵を授かる以前に、日々知恵が抜けていってるなつみかん、もちろんくぐりましたよ。
知恵の輪のアップ。確かに稲穂でした。
本殿に見返りうさぎが浮かび上がるように見えています。
参拝を終え、さわらびの道を先に進みます。
垣根はサザンカです。
「さざんかさざんか咲いた道~ 焚火だ焚火だ落葉だき~」
口ずさみながら歩いていくと、向こうに宇治上神社の鳥居が見えてきました。
鳥居わきのイロハモミジが綺麗に紅葉しています!
裏から逆光で見ると、この辺りグラデーションも綺麗。
時間が遅くなってきたので、宇治上神社の参拝はまたこんどにして先を急ぎます。
結構賑わっていました。
イロハモミジが沢山並ぶ道なのですが、紅葉の気配もありません。
でもこの右手が今日の目的地のひとつ。大吉山の登り口です。
そう、ヤマガラちゃんに会いに来ました~
さあ、登ろう!
といってもこんなゆるゆる坂ですから、急ぎ足で歩いても全然平気です。
それより風が強い~
紅葉した木があったのでとりあえずパチリすると・・・
カキノキの紅葉でした。
さらに登っていくと・・・
緑と赤が半々くらいの紅葉した木。
こちらは宇治市の木のイロハモミジでした。
何にもないな~と思いながら歩いていくと、少しだけ白いサザンカが。
これだけがっちりと咲いている花なのに、強風で揺れてほとんどぶれていたという・・・
手前の木が額縁のようになって綺麗でした。
ズームで。
頂上に近くなると、シイ(ブナ科シイ属)の樹林が広がる独特の光景に。
見上げると、シイの隙間から見える青空が細い水路のよう。
見上げてみました。
シイの木の樹皮は比較的すべすべしています。
さきほどから「シイ」と書いていますが、ここのシイは何シイでしょうか。
そうです、下に落ちたどんぐりを探せば簡単ですよね!
大吉山に生えるシイはスダジイかツブラジイ。
どちらもどんぐりはお皿の上に乗っているのではなく、どんぐり全体を殻でおおわれています。
そして、しばらくすると殻が割れて、中からどんぐりが出てきます。
黒くて小さくて丸い実がツブラジイ、茶色がかって少し大きく長いのがスダジイ。
先日行った春日山原始林で見たのが黒小丸のツブラジイでした。
ということは、こちらはスダジイですね!
黒っぽいのもあります。最初ツブラジイかと思いましたが大きめで少し縦長です。
おや、近くに違うどんぐりが落ちていました。
帽子(殻斗)が同心円状の縞模様です。
この辺りに生えているこんなどんぐりの生る木はといえば・・・
アラカシ(ブナ科コナラ属)です。葉を見て確信しました。
そろそろ展望台です。
赤い葉が沢山落ちているのは、またまたカキノキでした~
ここから先の様子はまた明日に!
【撮影:2023/11/18 宇治市】