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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

晩秋の生態園、花わずか~京都府立植物園2023/11上旬(1)

2023-11-16 05:31:22 | 植物

前回京都府立植物園に行ったのは10月中旬。
その時は、生態園を少し歩くだけで色々な花が見られ、秋の植物を満喫しました。
あれから約3週間、11月初めの三連休の最終日にほんの少しだけですが再訪しました。

この時は気温だけから言うと、10月とほとんど変わらないかむしろ汗ばむ陽気。
日本列島あちこちで最遅に近い夏日だったそうで、場所によっては真夏日だったそう。
行った目的は紅葉の進み具合を確認することでしたが、期待薄・・・

まあとりあえず最初はいつも通り植物生態園へ直行です。
最初にお断りしておきますが、記事が盛り上がるほどの花は見られませんでした。
なので例によって写真、名前の順のクイズもどきでお茶を濁すことにします。

最初は実。
ワイルドガーデンの端、植物生態園近くにあるこちらの木にびっしりと赤い実が付いていました。
庭木などでもよく見るので簡単ですよね。


クロガネモチ(モチノキ科モチノキ属)です。
モチノキ科の実はどれも美味しくないそうで、冬になってもいつまでも残っています。
一方、クロガネモチの蜂蜜はとても美味しいそうですよ。

ここから植物生態園に突入~
ない!ない!ない!
入ってしばらく歩いても、半分枯れかけたような草ばかりで花も実も見つかりません。
前は色々咲いていたのに・・・
おっと、やっと見つけました。


ご存知ホトトギス(ユリ科ホトトギス属)です。
私を見て、と言わんばかりにスポットライトを浴びていました。
続いて、種類は別ですが、梅園に近い方の湿地畔で咲いていたホトトギス。


咲いていて良かったです。
前にも書いた通り、生態園入り口の看板はなくなってしまい、探す手立ては自分の足と目のみ。
ね、こんな感じ。
ここはカツラの木があるので、甘い香りだけは一面漂っていましたね~
落ちている葉から香っているようです。

何もなさそうなこのエリア、唯一咲いていたのがこちら。


イトラッキョウ(ヒガンバナ科ネギ属)です。
細い葉のラッキョウで、九州西部でのみ自生するそうです。
ラッキョウより少し華奢な感じですね。

こちらもラッキョウですが、イトラッキョウに比べると少し大きめで花が下を向いています。
本州以南の山地に自生するので、こちらの名前が付けられました。


ヤマラッキョウ(ヒガンバナ科ネギ属)です。
ゴチャゴチャしたところに2本だけ咲いていたので見つけられてラッキーでした。
そしてその横には・・・ヒント不要ですよね。


リンドウ(リンドウ科リンドウ属)です。
生態園にはないと思い込んでいたので、見られて良かったです。
あとはと言えば、もうほとんど終わっていましたが白い野菊が少し。


シロヨメナ(キク科シオン属)ですね。
前はヤマシロギクやイナカギクの名札もあったと記憶していますが、シロヨメナに統一。

頭上注意の標識があったこの木


カキは、ヒヨドリやメジロなどの野鳥に半分食べられていました。
その他に見た実といえばこちら。
〇両の仲間といえばお分かりかも。


カラタチバナ(サクラソウ科ヤブコウジ属)、別名百両です。
小さい木でしたが、良く育つと100㎝にもなるそうです。

前に緑の蓑虫みたいと書いたこちらの実は、茶色くなって本格的にミノムシのようです。


サワシバ(カバノキ科クマシデ属)の実です。
バックにオレンジの木が見えているのは何でしょう。

生態園、隅から隅まで歩きましたが、こんなとうせんぼがそこここにあり、物騒です。
前はミツバチでしたが、この絵はどうみてもスズメバチですよね。
秋のスズメバチには出会いたくないものです。


ということで、別の場所に移動。
そうそう、川辺にこちらの黄色い花が2本だけ咲き残っていましたよ。


マツムラソウ(イワタバコ科マツムラソウ属)です。
まだ咲いているなんてびっくりです。

あとは四季彩の丘から1つ
なんだか寂しい実ですが、ヒントがあります。


こちらはソクズ(スイカズラ科ニワトコ属)の実。
ニワトコのように赤い実が生ると聞いていましたが、たいてい刈られてしまうので見るのは初めて。
そもそも、京都府立植物園にあるとは知りませんでした。
さっき「ヒントがある」と言ったのは、実の上にある緑の真ん中が凹んだ実のようなもの。
こちら、花の時期に黄色く目立っていた腺体です。私もこれで確信が持てました。

希少種園からは2つ。
最初は、前に咲き始めていたこちらの花、ものすごく沢山咲いていました。


見えにくいですが、葉が細いです。


ヤナギノギク(キク科シオン属)ですね。
ここまで群生すると見ごたえがあります。

そして、10月に行った時に咲き始めだったつる植物がこんな姿に・・・
ふわふわお鬚になる前の姿です。


タカネハンショウヅル(キンボウゲ科センニンソウ属)です。
花は確かに釣鐘型のクレマチスに似ていましたね。

ということで、木の実や山野草系の花はこれでほぼすべてです。
たったひと月たらずで、寂しくなったものです・・・

【撮影:2023/11/5  京都府立植物園】

コメント (13)
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