なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

意外と獰猛、ウチワヤンマ

2021-08-24 06:01:53 | 植物

地元の池でよく見かけるウチワヤンマ(サナエトンボ科ウチワヤンマ属)。
大型で、体が黒と黄色の縞々なのでヤンマという名前になったようですが、ヤンマ科ではなくサナエトンボ科。
その名の通り、体の一番端っこ(腹部第8節というそうです)にうちわのような突起があります。

前にマガモがくつろいでいた流木は一方が沈んでしまい、先だけ飛び出していました。
そこを、ちゃっかりと、ウチワヤンマが「お休み処」にしていました。
ヤンマと違ってのんびり屋さんなのかな~


ところが別の日のこと、久しぶりに晴れ間が出たので宇治川の高水敷を散歩していると・・・
(この後すぐに雨になったんですけどね)

あ、トンボ!
二匹のトンボの姿が見えたので、最初は交尾中なのかと思いました。
ところが、葉っぱに止まったところにカメラを向けてみると・・・
ん?なんか態勢が変?

もう少しズームにすると・・・
あ、ウチワヤンマでした。でもどうみてももう一匹の頭をくわえているような・・・

トリミングしてみました。
わーっ!頭から齧っているではないですか!


横から見てみました。
肉眼でみたときは咥えられている方のトンボの体が光って、てっきりシオカラトンボかと思っていましたが・・・


トリミングしてみたら、なんとそちらの体の端にもウチワが・・・
これってひょっとして共食い!?


Wikipediaによると、「成熟したオスは縄張りをもち、水面から出た杭などの突起物の先端に静止して占有する。」
と書いてありました。
確かに最初の写真はまさにその様子ですね。
(毎日同じ場所に止まっています)
「ウチワヤンマ 共食い」で検索すると、ムギワラトンボを食べている写真が出てきました。
私が見たのもサイズ的にひょっとしてムギワラトンボでしょうか。
肉食なので、カナブンなどもバリバリと食べてしまうそうです。
思ったより獰猛でした・・・

気を取り直して、別の日に見かけたのどかな光景を・・・
久々のお日様に、杭の上で小さいカメが日向ぼっこ。
でもどうやって登ったのでしょうか。
(水が多い時に登った?)


雨ばかりで飽き飽きしていたのは人間だけではないでしょうね。
むしろ野生の生物は大変だと思います。
アゲハチョウも羽を乾かし中?


またもやマガモご夫妻と遭遇~


植物たちも。もう萎んでいましたが、キカラスウリの花。今度はもっと早起きしなくては・・・


アオツヅラフジの雄花。


一度刈られて見事な復活を遂げたナツフジ。


美形です。


最後はのどかにお休み中のウチワヤンマとコシアキトンボ。
こちらもウチワヤンマの縄張りなんでしょうか。
その割に、コシアキトンボと仲良く同じ茎に止まっていますね。


ウチワヤンマ


コシアキトンボ


地元の池の畔にはギンヤンマもいるのですが、いつも忙しなく巡回しているので写真が撮れません。
綺麗なので、いつか撮ってみたいものです。

【撮影:2021/8中旬 宇治市】

コメント (12)
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