なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

集まる花たち~京都府立植物園2019年6月 (3)

2019-06-29 06:32:15 | 植物

生態園を中心として、野生に近い花の観察を続けました。
京都府立植物園では週に一回、「週刊植物園」という案内ちらしを発行して、そのときに咲いている花を紹介してくれています。
でもタイミングが難しく、書いてあってももう終わっていたり、新しい花が咲いていたり・・・
なので、あまり気にせず見つけた花をどんどん撮ってきました。
今日はそんな中から、小さい花の集合になっている花を載せてみたいと思います。
題して「集まる花たち」。そのままやがな‥(^^;;


最初は湿地ゾーンに咲いていたイヌゴマ(シソ科イヌゴマ属)
シソ科によくある姿ですが、こちら輪散花序というそうです。確かに輪になって散らばっています。
ひとつひとつの花は唇形で、シソ科に特徴的。



立ち姿です。
イヌゴマの名前の由来は、種子が胡麻ににているのに食用にならないからだそうで、また犬を悪者にしてる~
別名はチョロギダマシで、チョロギ(食用)に似ているが食べられないからだそう。 どうしてこうネガティブな命名するんでしょうね。
分かりやすいですが・・・

               


同じくシソ科がありました。似ていますが、左はウツボグサ、右は日本固有種のタテヤマウツボグサです。
ぱっと見、同じにしか見えません・・・ 自生場所が違いますが。
昔はちょっとした山野にもウツボグサが咲いていましたが、そういえば最近は見かけません。
しいちゃんのお庭には白いウツボグサがありましたね。見てみたいです。

 


続いてサクラソウ科のこの二つ。
一つ目は、お馴染みオカトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)。
去年は宇治川上流の山裾で見ましたが、今年はまだ見ていません。
この花の咲き方は総状花序というそうです。
雑然としたところに二本の白い尾っぽが揺れていました。




で、こちらのほうはもっと情けない状態に・・・ クサレダマ(サクラソウ科オカトラノオ属)です。
前日に降った雨ですっかり寝そべってしまいました。
でも花は可愛いです。
オカトラノオ属ですが、花の咲き方はオカトラノオと違って円錐花序です。



ちゃんと立っている株もありました。 山中の湿地に生えるそうですが、こちらは草地の乾いた所で咲いていました。
クサレダマはよく「腐れ玉」と間違う人がいるらしいですが、実際は「草連玉」で、マメ科の連玉に似た草本という意味だとか。

        

次は今の時期からしばらく咲き続けるこちら、エゾミソハギ(ミソハギ科ミソハギ属)が咲き始めていました。
花を大きく撮ってしまったので、全然全体がわかりませんが、ミソハギに比べて毛深くて、葉が茎を抱くのが特徴だそうです。
毛深いのは北海道♪ とおぼえましょう!
ちなみに、この花のつき方は「穂」のようなので、穂状花序といいます。



湿地ゾーン脇の池の片隅に固まって咲いています。
全景はこんな感じです。

        


集まった花、最後はこちら、キョウカノコ(バラ科シモツケソウ属)です。
シモツケソウに似ていますが、色が鮮やかです。
ピンクの蕾も、そこから飛び出す蘂蘂しい花も、どちらも魅力たっぷり。
この花の付き方は「集散状散房花序」というそうです



結局集合する花のつき方は、見事に全部違う名前の花序でした・・・
全部覚えるのは至難の技です。                

コメント (8)
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