なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

六甲高山植物園の夏(1)~フシグロセンノウなど

2018-08-12 09:36:16 | 植物
先週行った六甲高山植物園、たまたま同じ日に花火大会が行われて、見ることができたというのは前に投稿したとおりです。
肝心の花の写真、時間がかかってしまいましたが、ようやく整理が出来ましたので、今日からご紹介していきたいと思います。

まずはこの日の六甲山の昼間の気温、標高900m以上ということでかなり期待していたのですが、日なたは暑い!
「六甲山頂ガーデンの現在の気温」をスマホで確認してみると、「36℃」。
ん?36℃~@o@

これでは地上とあまり変わらないじゃないですか。
でも、一たび木陰に入ると、涼風が吹いて気持ちよく汗が引いて行きました。
ということで、木陰を選びながら散策して見つけた花たち、どーんと出していきましょう!

まず最初は、今回の六甲高山植物園で一番目立った花、フシグロセンノウです。



節黒仙翁、ナデシコ科センノウ属。日本固有種。
茎の節が黒いことから「節黒」の名前が付いたそうですが、見逃しました・・・
高さ50~90cmと背が高く、鮮やかなオレンジ色の花が咲くことから遠くからでもよく目立ちます。
繁殖力旺盛なのか、園内のいたるところで見られました。



例によって、星夫がフシグロセンノウの前から離れず写真を撮り続けています。
「何か虫でもいたん?」
と聞くと、
「光って、綺麗」

なになに? 本当、花びらがラメ入りだ!



どうして光るのかネットで色々調べて見ましたが、「光って綺麗」という記事は沢山出たものの理由は不明。
虫を集めやすいとかそういうことかも・・・

前からみた姿。


                   後姿。意外と首が太い。
                   

林で咲く姿はよく目立つ。


                   一番の旬の時期だったようです。ラッキーでした。
                   

地域によっては絶滅したり、絶滅危惧のようですが、ここでは大繁栄でした。
去年、比叡山で自生のフシグロセンノウを見かけましたが、ゆめゆめ持ち去ったりしないように・・・ですよね。


せっかくなので、他にも咲いていたセンノウの仲間、またナデシコ科の植物をご紹介します。
集めてみたら、意外と多かった。

まず湿地ゾーンに咲いていた、エンビセンノウ(燕尾仙翁、ナデシコ科センノウ属)
自生地は北海道と中部地方だけとのことで、準絶滅危惧種に指定されているそうです。
名前の由来となった、ツバメの尾のような花弁と、フシグロよりさらに鮮やかな赤色がすごく目立っていました。






ロックガーデンの水場で咲いていた、オグラセンノウ(小倉仙翁、ナデシコ科センノウ属)。



独特なピンク色にひと目で魅せられました。
中国地方以西に自生しますが、絶滅危惧種に指定されているそうです。
花にハムシが・・・(左)、右の花名板、ちょっとヘン?(笑)

 


東入り口の近く、他のナデシコ属たちと一緒に咲いていたセンジュガンピ
後で調べたら、こちらもナデシコ科センノウ属でした。
不思議な名前ですが、漢字では「千手岩菲」と書きます。
由来は、「日光の千手ヶ浜で発見された中国原産の岩菲(センノウのこと)に似た花」ということらしいです(Wikipediaより)。
本州の湿った山地に自生する高山植物の一種とのこと。



他の花々や雑草に埋もれるように咲いていたので、ろくな写真がなくて残念!


ここからは、同じナデシコ科ですが、ナデシコ属の花。

おなじみ、カワラナデシコ



白花も・・・




ロックガーデンにはタカネナデシコ
コントラストがきつく、暑さもハンパなく、写真もこれ一枚。
疲れが見える写真でスミマセン。



ちょっと豪華で背が低いカワラナデシコの風情。
それもそのはず、カワラナデシコの高山型だそうです。


ふぅ・・・最初はフシグロセンノウの投稿をしようと書き始めたのですが、センノウ属、ひいてはナデシコ科の多いこと!
ついつい、全部載せてしまいました。
明日はお昼寝の予定です。


【今日の記事の写真:六甲高山植物園2018年8月4日撮影】






コメント (18)
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