長谷川知子さんから新刊「あててぇな せんせい」をご恵贈いただき、作品紹介および長谷川知子さんの絵について、ブログに書こうとずっと考えていした。
考えているうちに日が経ってしまったので、すでにお読みの方も多いかも知れません(/_;)
本当は、ワタクシメとしては、「長谷川先生」とお呼びしたいのです。それくらい長いキャリアがある方なので・・・。
最近フェイスブックでお友だちにさせていただき、その際に「先生(と呼ぶのは)はやめて」とお叱りを受けました(笑)
しかし、長谷川さんは本当に数多くの絵本を描かれており、どの作品もロングセラーで、ワタクシメは子どもの頃から長谷川さんの絵本を読んでいた気がします。
だから、つい、「先生」とお呼びしたくなるんですよ~。
長谷川知子さんとお近づきになれたきっかけは「後藤竜二氏を偲ぶ会」だったように思います。
※後藤竜二
「後藤竜二×長谷川知子」、このコンビで描かれていた「1年1組シリーズ」が大好きなので、
「長谷川さんにお会いできたら、
「ワタクシメはあなたのファンです! 1年1組クロサワ君おもしろすぎ~」とお声を掛けるつもりでしたが、皮肉にも“その時”、相方の後藤氏は亡くなられていました。
その後、長谷川さんにお目にかかることはありましたが、遠くで会釈する程度でお話しするチャンスを逃していました。
フェイスブックで長谷川知子さんをみつけ、厚かましく《友達申請》させていただき(笑)、最近はFBの中で楽しいお付き合いをさせていただいています。
FBの中での長谷川さんは・・・ごく普通のお母さんです。
といっても、キリッと強い芯をお持ちの方で、次の世代に受け継がなければならないモノや守るべきコトに対しては一歩も譲りません。
「長谷川知子」という人間に触れ、作品がますます好きになりました。
(=^・・^=)
長谷川さんの色使いは大変暖かでホワホワ~としていますが、線はハッキリしていて「柔らかいけれど力強い」のです。
「柔らかいけれど力強い線」が子ども(絵本の主人公)たちに躍動感を与えています。
それは長谷川さんの生き方とリンクします。
一枚一枚の絵に、長谷川さんのメッセージが込められています。
「1年1組シリーズ」ではクロサワ君になりますが・・・メインキャラクターが動くのです!
長谷川さんは「絵」としては主人公も脇役もみな平等に書き上げていますが、主役には「息を吹き込んでいる」。
メインキャラクターにだけ魔法の粉をふりかけて、動かしているようにも思えます。
長谷川さんのお描きになる子どもたちには「臭い」があります。
それは、子どもたちが絵本の中に納まっておらず、読者サイドに飛び出してくるため、自然に臭いが漂ってくるのでしょう。
さて「あててぇな せんせい」の内容もご紹介します。
これは文章をお描きになった木戸内福美さんの幼い日のエピソードがモチーフになっているようです。
「なんぼでも ないたら ええよ」
よしみちゃんは国語の授業で本読みがうまくできず、泣きながら学校から帰ってきました。
おかあさんは「なんぼでも ないたら ええよ」と言ってよしみちゃんを抱きしめ、心ゆくまで泣かせてくれます。
ーーここで、ワタクシメは泣きました。
お母さんの限りない優しさに励まされ、よしみちゃんは本読みにリベンジします。
ストーリーは単純で、誰もが経験したことがありそうなエピソードですが、一度読んだら忘れられない一冊になりました。
ぜひ、お手にとってみてください。