なんくるのひとりごと

日々の想いを言葉にしてみたい

鯉のぼりでおもう。

2007-04-23 11:32:13 | 日記
あー雨だっと朝目覚め、わたしはそうそうつぶやいた。
カーテンを開けると、
今朝は薄いペールのカーテンを下ろしたような・・・ハッキリしない空なので。

案の定、わたしの出勤を待っていたように「こいのぼり掲揚はどうします?」と職員が待ち受けていた。
何匹もの鯉のぼりが、ひとつの紐にゆわえられて、大空高く登るのを待ってた。
年長さんの手作りのこいのぼりが、色も鮮やかに鎮座して出番を待っている。
さて、どうしたものか。わたしの考えは決まっていた。天気のよい日まで延期と。

職員は、決まった日にやりたい風で「やりましょう」のことばを待っている。と見て取れる。
「予定通りやった方がいいとおもう?」と問うと、「はい」という。
「なんのためにやるのか考えてから返事して」と意地悪なわたし。
「決まったことをやることが目的ではないとおもうが・・・」とわたしはなおも突っ込む。

決まったことをとにかく片づけて、なんとなく「ほっ」としたい。けじめをつけたい。と、おもう気持も分からないでもない。が、わたしはしつこいのだ。
なんの為に、誰の為に、最上の方法を検討したか・・・そのことにかなりこだわる。

折角つくった手作りのこいのぼりが、雨の予報が確実で、どんどん空模様があやしくなっている中で、決行すれば、どうなるか予想するのは簡単なこと。
雨でぐっしょり濡れた洗濯物を見るのは心が晴れない。
ましてや新品の新作の手作りこいのぼりが色鮮やかに目の前にある。
それが一時間後には濡れてぐしゃぐしゃになり、濡れ雑巾のようになるのは忍びないではないか。
風に舞うどころか、雨のしずくを集めて流す吹き流しなんて見るに忍びない。

そんなことを一人思いながら、
また意地悪く「こんな天気にやる意味があるの?晴れを待つことはできないのですか?」と少しきつい言葉になった。
察した職員は、どきまぎしながら「そうですねー」と少しひるむ。

わたしがだす決断を待つまでもなく、「こんな風にしたいと思います」「今日のところは子どもが期待しているので、こんなことをしたいとおもいます。」と持ち前の保育センスで、いま、一番いい方法を提案してほしかった。

予定通りには行かないことを知るのも、子どもにとっては大切なこと。雨が降りそうな中で、(これを書いている途中土砂降りになった。)予定だけをこなすことには教育的意義もない。

子どもは、延期を告げると「やりたい、いやだー」と来るだろう。
でもその時が、大切な時間。「予定を取りやめるのも大切な勉強」生きていく上には予定と降り行かないことが山ほどあることを知ることにもなるからだ。

あさから、ちょっとしたことでわたしの心は揺れた。
保育士も、もっともっと学ばなければならない。現状判断能力を培わなければならない。
保育センスをあげなければ、子どもの好奇心や子どもにとって大切な「いま」を豊かにはできないだろう。

ほんのちょっとしたできごとの中に我が保育園の全体のレベルをしることになりる。
いずれにしても、レベルを上げるのもわたしの責任なのであって、誰の責任でもない。
30人の職員ひとりひとりのステージをあげ、柔軟で掘っても掘っても水が湧いてくるような心ゆたかな人間に育てる義務をわたしは担っているのだから。

なんくる家の正美さんがコーヒーをいれてきてくれた。コーヒーの香りが事務所に流れ~。気持を切り換えなければ。と、そうおもった


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2 コメント

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Unknown (マサねぇね)
2007-04-23 14:22:08
こんにちは!偶然見つけて弟に確認してから、楽しみに読ませていただいてます。

予定どおり思いどおりにならないことに直面し、どう対応するのかってすごく大切な事ですね。社会人になりいろんな人と仕事をしていますが配慮、予測、想像力に欠ける行動をとる大人が増えたなぁと思っています。こどもの頃の体験がもたらす影響力は大きいと感じます。青空に泳ぐ鯉のぼり、こども達の笑顔とともに溢れる想像力が輝きますように。

また折りをみてお邪魔します。
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どうもどうも (Unknown)
2007-05-07 17:31:20
東京にでかけて色々なことがあり、返事を出す暇もなくて・・・。
読んでいただいているのだと、驚きと偶然の成り行きと面白いなーと。

息子さん名前ど忘れしてしまいましたが、あの
絶妙なタイミングで口に入れる食夜旺盛な顔を覚えています。それぞれの育ちがあり、それぞれの家庭があり、みんな同じでなくてもそれでいい。そんなことをチビちゃんのあの表情からおもいました。

まさねーねーは、立派なママ府り。パパも同じ。しっかりしなくてもいいから、時には弱音も吐き、
肩の力を抜いて子育てをしましょうねー。なにかあればまた参加してください。ありがとう。



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