なんくるのひとりごと

日々の想いを言葉にしてみたい

一才児のことば

2008-02-27 12:14:46 | 日記
とってもとっても個性的なリュウマ君
半年前ならわたしがよって行っても「ダメ!」とはねつけていたものの
この頃、めっきり仲良しになって
朝から砂場で遊ぶ。

「せんせいー手が冷たいねー」と指先を見せる。
「そーねー冷たいねー」と小さな両手を自分の掌でつつむ。
すると「せんせーの手温かいねー」という。

そしてその時北風がサーと吹いてきた。
とっさに首を縮めて
「寒いねー、寒い風だねー」と同意を求める。
わたしは、心の中で唸っていた。
この年令で、この微妙な体感を言葉に表現できるのかと。
子どもと遊ぶってだから面白い。
わたしにとっては発見の連続。

一人一人の言葉の数には差がある。
だからその時々に発する言葉にも意味がある。
まだまだ発することより、言葉数を語彙を貯め込んでいる最中の子もいる。
いつかシャワーのように次々と発するまで待つことも又大切。

冷たいねー。温かいねー。寒いねー。この微妙さを表現する。
一歳児にとってはすごい認知力ではないか。

2歳児と遊ぶ

2008-02-27 11:51:22 | 日記
昨日の好天気とはうって変わって寒い朝。
北風も何のその
もうすでに子どもたちは庭で思い思いに遊ぶ。

子どもが風に負けていないのだから、園長だってと・・・。
寒がり屋のわたしも庭に。

チューリップ組のミクとヨシノが何やら楽しそうにブランコに揺れながら
ミクの頭にはおーかみの帽子。
お遊戯会の時のオペレッタで使ったもので、まだまだその名残で続いている。

見ると、箱型ブランコのベンチシに大小様々な石ころが置かれている。
砂や石ころが積まれたブランコを見てとっさにわたしは言った。
「ダメダメ、こんなところに石ころを置いたら」と。
そしたら、ミクとヨシノが口をとんがらして曰く。
「だってー狼さんのお腹に詰める石ころなんだもの」と。
「あらあらごめんなさいそうだったの・・・」と口をモゴモゴのわたし。

子どもには子どものストリーがあるんだと。
大人には見えない。現実的な大人にはみえない物語の世界へと
少しばかり誘われた朝でした。

誠意

2008-02-27 11:16:14 | 日記
なにか事が起こったときに誠意をちゃんと見せることで
問題の解決が見えてくる。
昨日の太郎君のお母さんと担任は長い時間の話し合いが行われた。

担任が誠意を見せてお母さんの心に届く言葉で話し合いがもたれた。
もちろん、一番前に出て園としての反省や誠意を示さなければならないのは私の役割である。

その後、
いつも延長保育のためになかなか担任と直接話す機会のない太郎君のお母さんは
園での太郎君の状況を聞くにつれて
家庭での悩みや問題点を話されたという。
お母さんの方の両親がお若いので、夕方の迎えはいつも決まって祖父である。
とはいえまだ50代。

太郎が生まれたばかりで離婚した。その後とにかく働き詰めで頑張っている。
5才にもなると自我が芽生えてお母さんの言うことを聞かなくなる。
そのことでもお母さんは心の内を担任に話してくれたようで
結果的には色々な情報の交換の場にもなった。
お母さんの不安や気持を聞く場にもなった。
なかなか時間内に迎えにこれない場合、意思の疎通を上手に取らないと、今回のようなことにつながりやすい。

擦り傷は太郎の身体からは跡形もないが、お母さんの心に残った傷も癒えたような気がして、嬉しかった。
問題が起こったことで、お互いが話し合いの場ができたことは儲け物だった。
しかし、小さな傷だからと自己判断をして、誠意を尽くさなかったことは
今後の反省材料である。
明日は全体の勉強会と職員会議、このことをみんなで議論する必要がある。
と、そうおもった。

とはいえ今は担任も深く反省しているし、落ち込みショゲて元気がない。ところなので、その気持を汲みながら
この事例から客観的に見えてきた反省点を探っていくことで、次へと生かす方法を考えていきたい。
問題は誠意の表現。伝え方。