ママの相談

寒い朝だ。
今日は旧正月。
わたしと３５年共に働いてきた主任の比嘉きぬ子の誕生日だ。
いつも向かい合って座っている彼女が、今日はいない。
誕生日休暇なのだ。

あれやこれやと考えながら出勤してくると
キリ君のママが待っていた。
相談したいことがあるとのことで。
まだ２０代の前半の若さ。一人で子育てを頑張っている。

キリ君も自分のままを自慢する「キリのママよーカッコイイよー」と。
いつもつなぎを着て、力仕事をこなしているのだ。
仕事着姿しか見たことがないもので、今朝は普通の女の子の顔で「すみません」と
私の目の前に座った姿が初々しかった。

いいねー若いって・・・すっぴんでも綺麗だものねー。
仕事忙しくしている？
などなど、緊張をほぐす。コーヒーの香りも漂い、子どもの声も賑やかな事務所。

朝のひとときママの話を聞かせてもらい、
話したらママもすっきりしたのか、にこにこ帰っていった。
「時間をとられて・・・ありがとうございました」と頭をさげて
これから出勤ですと。

頑張っていらっしゃい・・。と手を振って見送った