深夜に、ブルッと
ひと震えして、ゴミ出しをした
戻る目先に明るいボックスが有った
全体が透けて見える公衆電話ボックスだ
暗い周囲でひときわ明るい。
それが一層寂しく見えた
今は使う人も少ない
昼間もこのボックスに入っている人を見かけない
その昔は、このマンションの住人の子供が
夜中に時々電話をしていた
家の電話を使いたくない理由が有るのだろう
とニンマリ想像していた。
今は、全て携帯電話で済むのだろう…
昔は、彼、彼女からの電話が入る事で
家族もそれと察しがついていた。
子供がいないので判らないが、今は親も寂しかろう…
昔は電車の事故や遅れが発生すれば
公衆電話に長い列ができて、随分と待たされた。
今は、その歴史的使命を終えたようだ
寂しい…