三か月

水道橋からお茶の水近くまで歩いて
大学病院に通っている

去年も満開の桜の下の川沿いを
気持ち良く歩いた

帰りは神田明神から湯島天神を回って
不忍池に出て、
再び満開の桜を見上げながら
上野公園を散策する

帰途は無縁坂を上がって
本郷に抜けるか
あるいは
広小路まで下がり
デパートで何か美味しいものを買って
みやげにする

三か月に一度の通院なので、
自然と、春、夏、秋、冬
の季節の変化ごとになる

年初に行った帰りには
「今度は桜が咲く頃に…」
と挨拶した

それにしても
季節の変化は速い

いつまで「大した病変も無く」
のんびりと散歩しながら
通院できるのだろう…

無駄

今日も国会中継をやっている

考えが種々有る亊なので、
政治の話しは避けたいと思うが…

今はそんな悠長な時ではない
と思うので、一言…

かって、日本が景気が良くて
先行きの不安が無い時は
野党からの非難を
面白く聞いていた

しかし、長引く不景気の最中に
起きた昨年の東日本大震災と原発事故

加えて、二年分の国内総生産を上回る国債が既に出ている現状は
余裕の有った昔とは違う

早く予算を通して実行し
市場を潤し
被災地を復興させなければならない事は誰もが知っている

それなので、民主主義は
決定までに時間が掛かり過ぎる

政治家は選挙に落ちれば
給料が入らない

従って、選挙民にアピールしなければならないのは
判るが、
この状況下で時間を浪費して、
時を遅らせているのが無駄に見える

遊ばずに、早く前に進めて欲しい…

欲

定められた、あるいは決めた時刻に
遅れる人は
「欲」だからだ。

特に五分ぐらい遅れる人は
それに該当する。

往々にして
思わぬ事が起きるものだ…

従って、ギリギリまで
別の事をするか
何もしない人は
それだけ欲が強いからだ。

さっさと、次の目的に向かって進んでいれば、
しかも余裕を見越した時刻前に着手していれば
焦らなくても済むものを…

それまでのわずかな時間も
他の事に当てたい人は欲なのだ…

約束の時刻の三十分前に着く事を
心掛けている人の話も少なからず聞く。

そこまででなくても
五分か十分前を
心掛けたいものだ。

昨日も、走ってギリギリに間に合ってみて、
新ためて考えさせられた。

「欲」をもう少し捨てて
早めに次の事に
着手しよう…

特集

或る名画座は
いろいろの特集をやっているので
よく出かける。

昨日までは「八千草薫」特集だった

それが終わる前の昨日
淡島千景の死亡ニュースを聞いた

好きな淡島千景の特集が
近々に特集されるであろう事は
嬉しいが、
その死亡は悲しい。

2-3年前にラジオに出ていたのを聞いたが、
時の流れは速い
世の移ろいは速い。

小学校の六年間、
中学校・高等学校の三年間は
あんなに長くて、いろいろの事が有ったが、
大人になってからの二・三年は速い。

家族、親戚、知り合いの死は
あっと言う間に
七回忌、十三回忌が来て
えっー
もうそんなになった！？
と、みんなで驚く…

この年になると
自分の体の変化も速い
徐々に徐々に衰えていくのが判る。

無駄にせずに
優先順位を付けて
一つ一つ
果たして行こう…

時空

３枚千円で買ったDVDの中に
「TIMELINE」
という洋画が有った

FAXと同じように、
人体を微塵に切り刻んで伝送する、という発想で
時空を越えるタイムトラベルだ

物語そのものは
遺跡発掘隊の数人がその装置で英仏戦争下のフランス在の城郭に送られ
その城が破壊されて遺跡となる正にその当日に艱難辛苦の末に、
先行していた教授を助けて、戻って来る
という内容だ

なかなか面白くて、スケールも大きい映画で、両三度視た

過去のSFと同様に
いつかは、こういう事も可能になる日が来る、と思った

そして、一度だけ、自分の過去の好みの時点まで戻してくれる
としたら、いつまで戻ろうか、と考えた

幼少時、大学入試前、結婚前、
が直ぐに浮かんだ

でも、幼少時だったら、もしかして病気で早死にする事も有り得るし、
大学入試前なら、落ちることも有り得るし、
と考えると、
やはり「結婚前」が良いか…
と選んだ

と、いう事は、今よりベターな可能性が容易に想像出来た、事になる

悲しい事だ、そして相手に済まない事だ…