また古い屋敷が一つ潰されていた。
何年か前に歴史上の大屋敷がマンションに変る際の近隣への説明会で
「兄弟姉妹と相続資産を分ける必要上、他に選択肢が無い苦渋の末の決断に御理解を…」
との長兄の話だった。
昔は他の相続人の犠牲の基に
戸主が一括相続して屋敷なり田畑なりの分割を避けて来た。
現在は全ての相続権者が納得するとは限らない。
それに見合う現金なり他の資産が無ければ、
不動産を分割するしかない。
あるいは、歴史上の土地建物を壊すのを避けるには、
相続人が納得して、どこかに寄贈するか、何らかの法人にして、
維持管理してもらう事になるのだろう。
あちらを立てれば、こちらが立たず…
難しい…