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思いつくままに…

吉雄

2013年02月24日 | どうして?

モハメッドから連絡が入り

「吉雄が死んだ」

との事

ただ、今わの際に「なんとか組の誰それ」とか「健一たちが危ない」とか、うなされていたようだったとの事

「モハメッド、少し吉雄の過去を調べた方が良い、今回の一連の事件の背景が分かるかも知れない」

「判った! 早速調べさせよう」


恵まれない生活を送っていた吉雄がヤクザと関係を持つようになる事は推測できるが、そのヤクザの先に、あるいはその先の先に何者が居るのか…?


そんな事を考えながら、少し酒を飲んだせいもあってか、だいぶ寝たようだった

着陸するのでベルトを締めるように、とのアナウンスに目覚めた


空港から何台もの車に警護されて王宮に急行した

早速、王の寝室に行き、見舞いをした

「健一、済まない…」と言っている、とお付きのものが英訳した

「いえ、お気にせずに…」

「今後もモハメッドやエミの力になってやって欲しい、必要なものが有ったら、何でも遠慮せずに言って欲しい」

「承知しました、安心して御養生を…」


自分に与えられた部屋で一息ついていると、ちよが入って来て

「エミ王女が元気の無い様子ですので、後でちょっと来てやって下さい」との事


出て行こうとするちよに

「吉雄の事で知っている事が有れば、教えてくれないか?」

と言うと

「そうですね、そもそもは…」


(続く)
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「キャラ」

2013年02月17日 | そう思いませんか?

近頃売り出しらしいお笑い芸人をたまにテレビのチャンネル変更の合間で一瞬見る事が有るが

他人から与えられたようないわゆる「キャラ」を守るのに必死になっている様子を見ると哀れだ

そんな決まりきった特徴は一時期を過ぎると飽きられる

その人の有り余る才能が惜し気なく出ているとは思えない


と言いながら、それでは自分自身のキャラは一体どういうものだろうか?


運良く、希望通り、予定通り、いわゆる出世していたら
どの俳優が自分の役を演じるのだろうか?
子供の頃は、大人になってからは、老いてからは?

そして、自分の周りのあの人、この人は誰が…?

誰に監督をやってもらいたいか?


いろいろ想像してみると、結構退屈しないので

眠れぬ夜、人待ち電車待ちなどの時間つぶしの時にお試しあれ!
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影(3)

2013年02月13日 | どうして?

再離陸許可が出て、プライベートジェット機は飛び上がった

所定の高度に達しても異常の無い事が確認されて、ベルト解除になった

「お腹が空いたでしょう」と、食事が出た

ちよも落ち着いたのか

「健一坊ちゃま、さっきは何が起きたのですか?」

「うーん、要はエミ王女を亡き者にしようとの陰謀だと思う、隣国の王子からの結婚要請を断り日本に逃げて来ているんだ」

「しつこいんですね」

「うーん、ところで、ちよは高橋本家に来るまでは何処に居たんだ?」

「山の端に近い山辺の在です、生まれも育ちも、一時期は都会に出ましたが…」

「そうか、その村落に吉雄という私と同年齢の男は居なかったか?」

「吉雄と言うと…?」

「池田吉雄だ」

「ああ、それなら知っています、先日里帰りした時にあの子も帰って来ていたようです、丁度我が家に来ていました」

「何か私の事を言っていなかったかい?」

「はい、私が高橋本家にいる事を知って、健一坊ちゃまの消息と、一緒に来ているエミ王女御一行の事を聞かれました」

「そうか…」


(続く)
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『異常なし」

2013年02月09日 | そう思います

先日の大雪の時に踵の近くを捻挫して

痛みを庇ったせいか

反対側の下肢が引き攣るようにピリッと来る

加えて、数日前から右手の親指の先がヒビ割れして、当たると痛む


こんな僅かな支障でも不便だ

いわんや、スポーツ選手たちは大変だなぁ…と思う


翻って考えてみると

三十五歳ごろまでは「異常なし」と書かれた診断書をもらって

定期検診も毎年、二三分の面談で済んでいた


あれから時が流れた

血液検査のデータ、等が容赦なく

心臓、肝臓、肺、血圧、等への注意を呼びかけている


もう「異常なし」は出ないと思うと、懐かしい…

もっと大事にすれば良かった…
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影(2)

2013年02月04日 | どうして?

管制塔に緊急許可を取って、指定箇所に急ぎ移動した

健一たちが慌てて機から離れた

モハメッドと数人の警護人が心配顔に待っていた

「大丈夫か?」

「どうにか…」

と、それぞれに言葉を交わして、空港ビルの方に向かった


「ところで、吉雄はどうだった?」

「どうもこうも、急いで行ってみると、二三十メーター近くまで行くと、数人が離れ去る気配がしたので、走り寄って見ると、吉雄が刺されて唸っていた…」

「ええっ!」

「救急車と警察に電話をしたばかりだ」

健一が吉雄のところに近づこうとするのを、警護人たちが止めた

モハメッドも「まだ犯人たちが近くにいて、何が起きるか分らないので、我々も少し離れているのだ」との事


飛行機の方に目をやると

緊急隊員と機長が出て来たばかりで

「危ないところだった」と

健一の咄嗟の思い当たりに感謝した

「一定高度に達すると爆発するタイプの爆弾でした」との事


問題は誰がどういう意図で仕掛けたのか、そしてそれに吉雄がどう絡んでいたのか…?


(続く)
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