コロナ禍の年末に寄せて

世界では8,000万人の感染者と175万人の死者を数え、日本では22万人の感染者と3,300人の死者となり

その勢い末だ止まらず、ワクチンの効果も不明の昨今

戦後75年になり、この先の自分の余命も片手か両の手で数えられるほどになった今、そろそろ戦争の無かった事を良かったと締めくくろうとしている矢先にこの騒ぎ

１億人がマスクを付けて外出し、集まらないことを求められ、不要不急の外出を避けるようにとのお達し

ただひたすらに、早い終息を願うのみ

コロナ禍に
生きた１年
振り返り
今ひとたびの
無きを祈らん

騒々しい

数人がワイワイガヤガヤとウルサイ

コマーシャルが有るから嫌っていた

と思っていたが、そればかりではない


暫く振りに気が向いて、民放ラジオに回してみたが

ともかく話しがウルサイ


近頃NHKもワイワイガヤガヤが多いので

消す事が多い


民放と同じようにハイテンションの番組も少なく無い

若い安いタレントで間に合わせるな


進行役は一人で良い

うるさいアシスタントは要らない


ゲストも一人で良い

団体なら代表だけで良い


ゲストに宣伝させるな

その代わりチャンとしたギャラを払う


時間つぶしでなく

ちゃんとした番組を期待したい

いざ、・・・・・・・

隣国の空港に着くと
王室親衛隊も
迎えに来ていた

それに先導されて
王宮に向かった

街路と建物は
アッシシ王子の誕生日を祝う
メッセージと王旗で満ちていた

30-40分走ると
王宮に近づいた

広大な庭に囲まれ
奥には堀が有るようだった

更に進んで
堀に来ると

ぐるっと巡った水には
跳ね橋のみが架けられ
鎖で吊り上げられていた

「これは大変だ」
と、健一はつぶやいた

「容易には出られないな」
と、露見した場合を危惧した

願わくば、無事出られますように…
と、祈りながら城内に入った


（続く）

最終打合

誕生パーティーを明日に控えて
健一たちは最後のブリーフィングを行った

パーティー自体は正午から16時まで
前半の2時間が午餐会で
後半の2時間がダンスパーティーだ

隣国まで30分間の飛行だが
前後の時間を入れると片道2時間の行程になる

従って、10時に出て、18時に帰る

全員の無事と優香との再会を願って散会した



部屋に戻って、健一は母に電話を掛けた

「優香を見つけるよりも皆さんの安全を第一に考えるように、優香はともあれ無事に暮らしているだろうから」

と強調された


（続く）

不安

最終段階に来て、疑問が投げかけられた

いざ連れ出そうとした時に「行きたくない、ここを離れたくない」と本人が言ったら、どうしよう…？

その事が打ち合わせ会議に出た


「準備万端整えて、それは無い！」

「いや、あくまで本人の意向が第一だ！」

喧々諤々の主張が述べられた

それだけ皆が真剣に親身になって考えてくれるまでになった事が健一には嬉しかった

出来るなら、そういう事態が起きない事を祈った


健一と連絡が取れない場合には、各自の判断に任される事になった

拉致にはならない事を祈った


（続く）