入城

跳上橋を通って中に入ると
砂漠の砂地を押し固めた広場になっていた

周りはレンガの城壁が厚く取り巻いていて
その二階部分が幾つもの部屋になっており、その前を廊下が通っていた
一階と三階は軍用通路のようであった

広場の向こうは、尖塔を備えた本丸と、左右に二の丸三の丸が有り、それぞれが内堀で囲われていて、跳上橋がそれらを結んでいた

先ずは、壮大な城構えに驚いた
モハメッドやエミの住む王宮も立派だが、それを遥かに上回っている

通されて入った部屋もヨーロッパの贅を尽くしたお城と同様に
もの凄い内装だった

ひとまずは、一息ついて、これから先の無事を祈ろう…


（続く）

あれっれー

「ソロモン諸島で地震」
と聞いて、地図を見てみた

かの山本五十六元帥が死没したブーゲンビル島上空を含む諸島であった

かってはこんな広大な南太平洋を制圧していたのか…
と、溜め息が出た

その後は？
と思って更に見ると

グアム（合衆国）
ニューカレドニア（フランス）
ノーフォーク島（オーストラリア）
トケウラ諸島（ニュージーランド）
ビトケアン（イギリス）

と書いてある

「こりゃ何だ？」
と思って考えると、あぁ、例の「委任統治」か…

今だにそんなものが有るのか…
とビックリ！

その昔、戦後間も無い頃の話しだとばかりに思っていたが…

大日本帝国は負けたのだから仕様が無いが…

インターネットの地図だから現状を表していると思う

「竹島」「尖閣諸島」で揉めてるなど小さい小さい！

南太平洋の島々は諸国に持っていかれているのか？

「委任統治」とは何かは詳しく知らぬが…

不快感を覚えた

ずるい

今思うと恥ずかしく思う事が幾つも有る

何も裏の事情や経緯を知らない為、いや知らされていない為に

真顔で良かれと思って、子供心で、純粋に言ったりしたりしていた事が

あぁ、そうだったんだ…

それじゃ、訳を知る親戚の人、周りの人から笑われていたんだ…


今でも思う度に顔から火が出そうな事の一つや二つは有る

火は出なくても、恥ずかしくなる事は沢山有った


言わぬが華、との考えも有るが、がんぜない子供には酷だ

こんな年になっても、今だに恨めしく思う時が有る

大人はズルイ、と…