誘因

「あれが誘因だった」と分かっている映画が有る

あれを見なかったら、もっと楽な人生だったかも知れない…


昨日、本屋に有ったのでそのDVDを買った

丁度数日前の誕生日を契機に一念発起し直そうとしていたところだった


モノクロの、当時としては長めの二時間のDVDを視た

いろいろ当時を思い出しながら観ていたら、ポロッと涙が出た


年だなあ、と哀れんだ


でも、まだ十年は有る


新たな踏み台にして、残りを歩み直してみよう…

引かれる心

或る事が明日最後を迎える


二三か月の前から終わりが近い事が想像され、そして数週間前にその日が終わりに決まり、

そして、後何回、後何回と数えながら明日になった


そんな日の前日はイヤだ…　こんなにイヤとは思わなかった


いっそのこと、予めは分からず、後になってから、ああ、あれが最後だったのか…

と、知れた方が楽ではないか？


でも、それじゃ、後から惜しかった…

と、後悔するだろう


どちらにしたって、裁ち切り下手の心がいけない…

薬

三か月に一度の割で通院している

いわゆる三時間掛けて三分の診療だ

それでもデータチェックだけで痛みもなく、支障は無い

帰りに貰う薬を毎朝服用している

しばらくの間は袋一杯に入った薬を感動も無く飲んでいる

二か月ほど経つと、袋が軽くなって終わりが見えて来る

そうすると、ああ又、病院行きか…、と知らされる

もっと少なくなると、秒読みならぬ、日数読みになり、憂鬱になる

少しでも、楽しみにしようと

病院近くで昼食がてらビールを飲む事にした

やはり「言い訳」か…

年月

「歳月人を待たず」と言われる

でも、年月が経ったから出来る事も有る

かっては、向かい合う事も、話し合う事もぎこちなかった少年少女が

時を経ると、握手をして、談笑し合って、昔を語り、今を聞き合う

少しほろ苦くも有るが、楽しい一時

そんな事の半分も当時に出来ていれば、その後の人生も変わっていただろうに…

善し悪しは別にして

そんな事を思いながら、帰途の新幹線で冷たいビールを飲んだ

一泊どまりの同窓会の翌日の夕日の中…

ロケット

大型ロケットが今朝また上がったそうだ

良かった！　おめでとう！


この分野は、日本としては遅れている、と思う

最も、外国人にやってもらっている国も有るようなので、それよりは良い


南極はどうにか先進国並みに運営されている様子なので

今度は宇宙にもっと人力金力を注いで欲しい


軍拡は必要無いとは言わないが

そうしなくても良いように友好的に外交で解決して行って欲しい