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思いつくままに…

「赤」

2012年10月29日 | そう思います

近頃「黄」も有るが

やはり「赤」が良い

曼珠沙華には「赤」が似合う

「彼岸までの暑さ」が終わるぞ、と言わんばかりに
墓地に行くと真っ赤に咲く彼岸花だ

遮る葉っぱも持たず、スクッと立って
五六本集まって咲くので、そこの赤さが際立つ

鮮やかな「赤」だ

墓地に咲くせいか、不吉なイメージも有るらしいが
曼珠沙華とは梵語で「天上の華」の意だそうだ

その花も枯れて来た
秋が深まって、今年も残すところ二ヶ月

慌ただしくなって、寒くなるぞ…
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再び、日本

2012年10月28日 | そうなんです…

国王のスピーチが終わると、
王女のお付きが呼びに来たので、
彼女との話しはそれまでで終わった

その後の事を思うと、あっけない初対面であった


そして、二週間ほど経ったので、
学業が気になり「帰りたい」とモハメッドに言うと
「私も帰って、卒業できるように頑張りたい」
との事で、帰国する事になった

再び、プライベートジェット機に警護人を詰め込んで
羽田に戻った

少し冷たい初秋の雨がしとしと降っていた

父を下宿まで送った車は、その足でモハメッドを大使館に連れて行った
「今度は大使館外には住まない」というのが、国王との約束であった


これで一段落で、モハメッドとは疎遠になるな、と思った父の予想通り
中間試験も有った事も影響して、その後しばらくはお互いに音信が無かった

試験も終わり、学園祭が来た

友人たちとブラブラ見て歩いていると
また、警護人の一人が近付いて来て
「王子が会いたがっています、すみませんが、そこまでお願いします」
と恐縮して言った

最初の時とは違い、父も今では、
王子のみならず国王の信頼を得た客人として、処遇されていると感じた

モハメッドは微笑んで「やあ、しばらくですね」と
車の中から声を掛けた

「ちょっとしたことが有って、外を自由に歩く事が許されません」
と申し訳なさそうで悲しそうに言った

「君の下宿に行っても良いですか?」

「もちろん、ノー・プロブレム」

と答えて、同乗して向かった

(続く)
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せっかち

2012年10月24日 | そう思いませんか?

「解散、解散」と叫ぶ声が耳障りだ

どうして日本の内閣は短命なのか、特に近頃

一年やそこらで何が達成できるか?

自分個人の事を考えても
何かをやろうとすると
すぐに年が変わる

増して、国事ならば、尚更だろう

大統領制の国は三年四年と任期自体が長い

議院内閣制の欠点か
加えて、二院制なら尚更だ

日本の場合、参議院は六年任期で
半数づつ三年毎に改選される
逆に言うと、三年間は変わらない

一方、衆議院は解散も有ることから
もっと速い周期で改選される

従って、民意の反映が両院間で異なる過渡期が出来る

これが、争いの元になる
つまり、衆議院を通っても参議院では法案が通らない事態が起きる

加えて、近頃では参議院でも「問責決議」を案出して
衆議院の「不信任」に似せる手法で
野党は「解散」を迫る

総理も内閣も落ち着いて国務を全う出来ない

衆議院議員は解散総選挙の時期が気になって
我が党の人気を気にする

国民は国民で、ちょっとした事を見聞きして
すぐに支持政党を変える
従って、その都度、支持率が変わる

それを見て、各政党も支持率の取れるリーダーを選ぼうとする

首相への支持率が下がると、与党自体もリーダーを変えようとし、
野党は解散を迫る

選挙になると
国務が停滞して
選挙が終わると、方針が変わる

大いに無駄だ

浅ましく、そして愚かだ
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彼の国(4)

2012年10月15日 | 驚きました

それから二週間程すると、国王の「快気祝い」のパーティーが開かれた

内々だけの会だが、それでも油断は許されないと、
警護隊長以下数十人が部屋の周りを取り巻いた

先日暗殺された長兄を含めて王子が三人であった事は父も聞いていたが、
更に王女が五人いた

年長の二人は嫁いでいたが、年少の三人は未婚だとの事
いづれも美しい
中近東の目鼻立ちにふんだんのメイクが加わって一層際立つ

その内の一人が父に近付いて来て
「こんにちは」
と言った

驚いて、近くに寄ったその顔を見ると
アジア系の血が入っているように思われた

聞くのも失礼と思って、ただ怪訝ぶっていると
「私の母は日本人でした」
と言った

そして「母は第三夫人として国王に招かれまして、私を産みました」
との事

驚いて、話しを興味深く聞こうとすると

例の前触れの大声が有って、大勢の供を連れた国王が入って来た

歓談していた部屋中が一瞬にして静まった

当然、その王女との話しも中断した

(続く)
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一億四千万円

2012年10月10日 | それだけの事です…

「丁度その時、夫は洗濯機を修理していました」

電話が掛かり、やがて

「ノーサンキュー、ノーサンキュー」

と言う声が聞こえてきました

「何故お断りしたの?」

と聞くと

「ダイナマイトを造って儲けた人の金など貰えない」

と言い

「一億四千万円の賞金は貰わなくても、俺とお前の稼ぎで生きて行けるではないか」

と頑張るので

「しょうがないな…」

と諦めて、布団のカバーを冬物に変える作業を続けた事でした
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