物欲王

思い付くまま、気の向くまま、物欲を満そう

※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

オールドコンパクトデジタルカメラについて考える

2022-01-31 20:35:20 | 写真/カメラ

新しいカメラが欲しいです。とは言っても、去年ニコンからリリースされたZ9でもなければ、リコーのGR III / IIIxでもありません。2010年前後に発売されたコンパクトデジタルカメラが欲しいのです。

リコーのGR IIIxはかなり興味深い新製品です。35mmでもなく50mmでもなく、40mmの焦点距離で単焦点のカメラを出すなんてリコーでなければ出来ないことだと思います。しかも、この40mmはとても良い焦点距離ですよね。標準レンズと言われる50mmは、僕の普段の視野と比べると少し望遠寄りです。また焦点距離の35mmだと、今度は私の視野よりも広角寄りに感ぜられます。となると中間の40mm前後が日常生活で見えている僕の世界に一番近い訳です。

話は変わって2年ほど前にiPhone 11 Proを買いました。最近のスマートフォンの内蔵レンズは、スチールカメラの世界で言う広角レンズが標準的です。しかし、iPhone 11 Proには、iPhone 11シリーズに共通して装備される広角レンズ(26mm相当)、超広角レンズ(13mm相当)に加えて、52mm相当のレンズがついていました。このレンズ構成は僕にとってかなり使い易いものでした。スチールカメラに近い感覚で使えるので、それまでスマートフォンで写真を撮ることはほとんどなかったのですが、iPhone 11 Proを手に入れてからカメラアプリの利用頻度が急増しました。

ただ、それからしばらくすると、以前からずっと使っているGR DIGITAL IIで主に写真を撮るようになっていました。新しいiPhoneを買ったら、15年前のデジタルカメラのコンパクトカメラの利用頻度が上がるなんて、俄には理解しがたいですよね。何故そうなってしまったのか少し考えてみました。

デジタルカメラまたはスマートフォンで写真を撮るときに、影響する構成要素は

  1. 撮像素子
  2. レンズ
  3. 画像処理技術

があげられると思います。

  1. 撮像素子
    iPhone 11 Proに搭載されている撮像素子のサイズは1/2.55"〜1/3.44"だそうなので、センサー自体はGR DIGITAL IIの方が大型のセンサーを使っていることになります。また、撮像素子自体がちょっと異なっていて、iPhone 11 Proは今どきの製品ですのでCMOSセンサーを使用していますが、GR DIGITAL IIには10年以上前のカメラでよく使われていたCCDセンサーが搭載されています。よく言われることですがCCDセンサーはCMOSセンサーに比べるとシャープで、発色の良い映像が撮れます。iPhoneが切り取ってくれる画像はとても解像感と透明感があり、非常に美しいものです。またその技術の延長線上にあるだろうGR IIIxなど最新のデジタルカメラの画像も、吸い込まれるほどなめらかな階調と、透き通るような空気感でとても美しいとは感じるのですが、そうした写真を見ても今一つしっくりこない時があります。恐らく僕が好きな感じの画像は、15年前のデジカメのような色味や調子の写真なのでしょう。例えるならば超写実画印象派の絵を比べてどちらが美しいかと議論しても意味がないのと一緒で、どちらも素敵ですが好みが分かれるといったところでしょうか。

  2. レンズ
    個人の主観ですがレンズについては10年以上前のカメラでもきちんとした製品であれば、最新のスマートフォンのレンズより遥かによく写ると感じます。像が変なところで歪んだり、色がおかしくなることなく、ある程度見た目通りに写るかどうかは、製品として新しいかよりも作りがちゃんとしているかが重要なのかと思います。

  3. 画像処理技術
    この部分は新しい製品が圧倒的に良いですよね。カメラやスマートフォンに搭載されている処理エンジンの能力は日に日に進歩していると感じます。
    ただ、撮像素子の議論と同様に、その処理方法が自分の好きな絵の雰囲気と同じ方向性か否かは、また別議論だと思います。また、一部のデジタルカメラやスマートフォンはRAW画像を出力することができるので、カメラ本体の処理能力が足りないのであれば、一旦RAWファイルとしてカメラから出力したものを手持ちのパソコンに移して好きなように画像処理を行うのも一法です。

こうして考えてみると僕の場合は、最新のカメラを買うのではなく、

  • CCDセンサーを搭載した
  • レンズのしっかりした
  • RAW画像が出力できる

カメラを買えば良いのだと気付きました。

この条件に当てはまるカメラを探してみると、概ね2005〜2016年あたりに発売された高級デジタルカメラが当てはまるようです。少し検索した範囲でざっと並べてみると、以下のような製品がありました。

 

 

 

 

 

少し検索しただけでこんなにたくさんあるとかなり悩みますね。また、発売されてからかなり時間が経っているだけに状態の良い個体が見付かるかも問題です。しばらく悩みは尽きません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万年筆に最適な手帳

2022-01-23 19:33:30 | 文房具

在宅勤務が増えてから万年筆で手帳に書き込む機会が増えてきました。これまでは出先での打ち合わせ前後で移動をはさむため、万年筆でゆっくりとメモをとるというよりは、ポケットからボールペンをさっと取り出し、必要なことを走り書きし、またボールペンをさっとしまって次の打ち合わせに向かうという感じでしたが、オンライン会議中心の生活だと移動時のバタバタした感じがなくなるので、手許に万年筆を置いて必要なときに手帳に書き込むことが多くなりました。せっかく書き易いペンを手にしているのですから、書き込む手帳も書きやすいものであって欲しいものです。そこで手持ちの手帳・ノートに万年筆で書き込んだときの感触を試してみることにしました。

試してみた手帳、ノートは以下の通りです。

この5冊をモンブランのマイスターシュテュック146(ペン先:細字F)を使って

  1. 筆のすべり
    万年筆のペン先を走らせたときにいかに紙面に引っ掛かることなくスムーズに書けるか
  2. 速乾性
    万年筆のインクが短時間で紙面に吸い込まれるか
  3. 裏うつり
    万年筆で書き込んだときに裏面に文字が透けないか

の3つの観点で評価してみました。

  1. 筆のすべり:C.D. Notebook>能率手帳ゴールド>能率手帳3>モレスキン≧MDノート
    紙面の滑らかさはC.D. Notebookが圧倒的です。滑らかというよりもツルツルしているといった方が適切かも知れません。個人的にはボールペンを走らせるときC.D. Notebookが一番心地良く感じられる気がします。
    能率手帳ゴールドは高価なだけあって、ペン先に本当に程良い抵抗感とすべりを感じます。万年筆にはこの滑り具合と抵抗感が個人的には最適だと感じました。
    能率手帳3は普及版なので能率手帳ゴールドとは紙の材質が異なります。両者には5倍くらいの価格差があるものの、書き心地はさほど悪くなく、能率手帳ゴールドに比べるとやや滑りすぎるかなといったところでしょうか。
    モレスキンはすべりよりも引っかかりの方が強くます。筆圧が高い方だとこの引っかかりが気になるかも知れません。
    意外なことにMDノートはモレスキンと同じか、それよりもやや引っ掛かる感じがしました。

  2. 速乾性:モレスキン≧MDノート>C.D. Notebook>能率手帳ゴールド≧能率手帳3
    インクの染み込みの速さは紙面のツルツルさに概ね反比例しています。モレスキンとMDノートは速いペースで書いていてもインクがこすれることがほとんどなく、かなり軽快にメモが取れます。
    C.D. Notebookは予想に反してインクが紙面に残る時間は短かったです。イメージとしては速乾性というよりは、紙の素材があまりインクを吸い込まないので紙面が湿らないといった印象です。
    逆に能率手帳ゴールドは、紙の材質がインクを吸い込むので、C.D. Notebookと比較すると紙面が濡れている時間がやや長く感じました。その副作用として文字が太めにくっきりと残るので、読みやすい気がします。モレスキンやMDノートほどの速乾性はないものの、書くスピードが遅い私の場合は気になるほどではありませんでした。
    意外に健闘していると思ったのが能率手帳3で、能率手帳ゴールドにはやや劣るものの、それに近いくらいの速乾性はありました。こちらもよほど速く書かない限りは気にならないかも知れません。

  3. 裏うつり
    さすがに5冊とも良いノートなだけあり、裏ページに文字が透ける製品は1冊もありませんでした

5冊書き比べてみると、同じペンで書いているにも拘わらず、各社各様の特徴があって面白いです。個人的に総合評価をするならば、紙の素材として一番書き易く、読みやすいと感じたのは能率手帳ゴールドでした。また、万年筆の書き心地とは直接関係ありませんが、MDノートの罫線は5冊の中で一番目にうるさくないので、別枠で評価してあげたいところです。

皆さんは手帳をどのような基準で選ばれるのでしょうか?

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MDノート

2022-01-22 18:25:26 | 文房具

今年からミドリのMDノートを仕事のメモをとるために使い始めました。少し黄みがかった品の良い用紙に、原稿用紙のような独特な方眼罫が引かれているノートです。今までノートはすべて方眼罫のものを使っていたのですが、この原稿用紙風の方眼罫は書き手に他のノートとは違った意識を働かせるのか、以前よりも小さな字できれいにノートが取れるようになった気がします。使い始めて半月ほど経ちましたが、ボールペンで書いてももちろん心地良いですし、万年筆で書いてもインクの吸い込みが十分速いのでストレスなくメモ書きできます。このノートを開いていると、文庫本を読んでいるような不思議な錯覚に陥ります。自分が書いているのに、本を読んでいるような気分になるのは、仕事でとかく殺伐とした気持ちになりがちな日勤帯には悪くないものです。

しばらくはこのノートの書き味を楽しみつつ、心穏やかに仕事に臨みたいと思います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

macOSで画像をトリミングする

2022-01-04 19:17:51 | OS/ソフトウェア/SaaS

macOSはスクリーンショットを撮るのが楽だったり、プレビューというOS付属ツールでPDFに書き込むことが出来るのがとても便利です。ただ、1つだけ不満なのがトリミングするときです。

プレビューというツールでトリミング自体は簡単にできます。画面上部のメニューから「表示」→「マークアップツールバーを表示」を選んでクリックし、マウスをドラッグして切り取りたい部分を選択しします。その状態で表示されたマークアップツールバーの中からトリミング用のアイコン(下図の赤丸部分)をクリックするだけです。

どういう訳か、この「マークアップツールバー」はプレビューを立ち上げる度に非表示になってしまい、常時表示させておくことが出来ないのです。同じような不満を持つ先人も少なくないようで、結論としては何かの設定で常時表示にすることは今のところ出来なそうです。

もっとも「Command + Shift + A」のショートカットでマークアップツールバーを表示させることは出来るので、今後のバージョンアップで設定が追加されるまでは、このショートカットを駆使して頑張りたいと思います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年の手帳とノート

2022-01-01 19:22:26 | 文房具

新年明けましておめでとうございます。本年も当ブログを何卒よろしくお願いいたします。

今年から手帳とノートを去年とは違うものにしました。手帳は長年愛用してきた能率手帳ゴールドから、月間ページがカレンダータイプの能率手帳3に変更しました。また、手帳と一緒に使うノートはミドリ MDノートを使ってみることにしました。

ノートに関しては、以前は能率手帳と同じサイズのMOLESKINEのポケットサイズを使っていました。しかし、在宅勤務が増えた去年からは持ち歩く機会も減ったので、一回り大きなA6のアピカ プレミアムCDノートを使い始めました。持ち歩きを前提としないのであれば、能率手帳と同じサイズでなくともさほど不便ではありませんし、何よりも「紳士なノート」という帯のキャッチコピーに妙に惹かれてしまいました。1年間使ってみたところ、「紳士」と言うだけあってとても上質なノートなのですが、万年筆で書くときに少し吸水性が物足りないというのか、つるつるしすぎているような気がしてきました。

そこで今年からはMDノートを使ってみることにします。MDノートの用紙は僕の印象だと満寿屋の原稿用紙に近い書き味です。若干ざらざらしているので、万年筆で書いたときもさっとインクがしみていくような感覚があり、アピカとくらべれば多少引っ掛かるものの、万年筆との相性はMDノートの方が上だと感じました。

今年は能率手帳3とMDノートを良い想い出で埋めていきたいです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする