Windows Vistaモデルの
ThinkPad X60を購入したものの、日常的に必要なソフトウェアの1つがWindows Vistaで動作しないことがわかったので、わざわざリテール版のWindows XP Professionalを購入して使っていました。しかし、それから半年足らずが経ったところでWindows XPの調子が悪くなってきてしまいました。折しもMicrosoft期待の新OSを諦める原因となったソフトウェアも対応版がリリースされていたので、思い切ってWindows Vistaを再インストールすることにしました。
Windows Vistaのインストールはこれといった問題もなく完了しました。宣伝に違わずWindows XPに比べて起動時間が短くなっているし、おそらく
Windows SuperFetchの効果と思しきアプリケーション起動速度の向上も体感できてうれしい限りです。ただその一方でアプリケーションの動作がWindows XPに比べて重くなったような気がするもの事実です。Windowsタスクマネージャを見てみると僕の環境では起動直後の時点ですでに平均して800MB前後のメモリを消費してます。僕が使っているX60の搭載メモリは1GBですので、ちょっとしたことをしようとするとすぐにページアウトが発生してアプリケーションの動作が遅くなっているのかも知れません。そこで少し安直ですがメモリの増設を検討開始です。
amazon.co.jpでX60に増設可能なメモリを探してみると、1GBの増設であれば7000円程度でできそうです。個人所有のパソコンにGB単位のメモリを増設するというのも隔世の感がありますが、さらにその単価が7000円というのも驚きです。僕のX60には1GB DIMMが1枚インストールされているので、
Dual Channel化による性能向上を期待して
バッファロー製の1GB DIMMを買ってみることにしました。
ThinkPadですのでメモリの増設も簡単です。ACアダプタとバッテリを取り外し、ネジを2本抜くだけでメモリモジュールを覆っているカバーが外れるので、DIMMとソケットの溝をあわせてしっかりと押し込みます。取り外したカバーとバッテリを元に戻せば5分と掛からず2GB搭載PCの完成です。
早速起動して「システムのプロパティ」を確認してみると、増設したメモリはきちんと認識されているようです。「メモリ(RAM)」欄の上にあるWindowsエクスペリエンスインデックスが表示される「評価」欄がグレーになっているのでクリックしてみると
となっていました。メモリ増設によってハード構成が変更になったので、Windowsエクスペリエンスインデックスも再評価の必要ありということなのでしょう。そこで若干の期待を胸に「今すぐ最新の情報に更新」をクリックしてみたところ
となりました。Windowsエクスペリエンスインデックスの算出方法をよく知らないのですが、メモリの評価は増設したので当然向上しています。
CPU-Zによれば増設後のX60はきちんと
Dual Channelになっているようなので、容量増加に加えてアクセススピードの向上も数値に反映されているのでしょうか。また面白いのがメインメモリを増設することでグラフィック性能も向上することです。X60はグラフィック用の記憶領域としてメインメモリの一部使用しているので、メモリ増設の効果が副次的に現れたと考えられます。
肝心の実際の使用感ですが、僕の感覚ではアプリケーションの動作がかなり速くなったように感じました。Blogなどを調べてみると人によっては1GB搭載時も2GB搭載時も体感速度はあまり変わらないとする声もあったのですが、僕の利用形態ではかなり効果がありました。ビジネスユースなのでPhotoshopで大きな画像ファイルを加工するというようなことはしないものの、ブラウザやオフィススイートなど複数のアプリケーションを同時に起動したまま切り替えて使うことが多い(これって普通の使い方ですかね?)ので、メモリ増設の効果が出易かったのかも知れません。
今後Windows Vistaを使う予定があるなら1GB×2のメモリ搭載をお勧めします。かなり快適になりますよ。
| BUFFALO DDR2 667MHz PC2-5300 200pin S.O.DIMM 1GB
バッファロー
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