お召し上がりですか？

今日とあるコーヒーチェーン店に行ってパンとコーヒーを買ったところ、レジの前に立つ店員のお姉さんから「お召し上がりですか？」と質問されました。一瞬考える必要はあったものの、恐らく彼女はそのパンとコーヒーと店内で食べるのか、あるいは持ち帰るつもりのかを確認したいのだと察しました。

しかし、いくらなんでも「お召し上がりですか？」という聞き方はないですよね。下品な例えで恐縮ですが、深夜にこんにゃくを単品で買おうとしているお客ならば食べる以外の使用方法も想定し得るかも知れません。しかし穏やかな日差しが照るコーヒーショップでスーツを着た会社員風の男がパンを買うというのに、食べる以外にどう使えと言うのでしょう。

そんな大人のプレイがあるなら是非教えて欲しいものです。

Jeff Wall

小説『消しゴム』等の作品でお馴染みのアラン・ロブグリエの訃報を一昨日目にしました。ただ、どういう訳かこの悲しいニュースを前にして、急に写真家であるJeff Wallが思い起こされ頭から離れなくなってしまいました。何の関連性があるのかは自分でも分かりません。

僕がJeff Wallの写真を知ったのは十数年前のことです。確か『A Sudden Gust of Wind』だったような気がします。初めてこの写真を見た時の印象はかなり衝撃的でした。ある写真家（篠山紀信氏？）が「写真は消費されるもの」というような趣旨のことを語っていましたが、『A Sudden Gust of Wind』一つとってもJeff Wallの写真はその対極を行く作り込まれ具合です。映画でも撮るかのように手の込んだ写真があるのだといたく感動したものでした。

『消しゴム』同様に一流を成した大家です。

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