機動戦士ガンダムさん つぎの巻

隊長：「ホラそこ　ちんたらしない！！　ん？　何？　その目」
部下：「あの　オレ　ゲルググなんスけど」
隊長：「それがどうしたの？」
部下：「隊長ってザクっしょ？　ザクがゲルググに命令すんのおかしくね？」
隊長：「......」

（大和田秀樹　2006年　『機動戦士ガンダムさん　つぎの巻』　角川書店）

正月休みに読んだ『機動戦士ガンダムさん』最新刊に収録されていた話の1つです。典型的な中間管理職のザクさんは部下に恵まれていないのか苦労が尽きません。最新型のリック・ドムやゲルググはおろか、かつての伴侶であったビグ・ザム中将にも臆することない旧ザク爺さんのレベルに達するまでには道のりは険しそうです。

前巻に比べると話の幅が広がりかなり面白くなっているので、是非お試しあれ。

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機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (14)

待ちに待った『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (14)』が発売されました。今回はルウム戦役後半ということで、この戦闘の背後にある様々な政治劇が描かれています。

識者の人には当然の話なのかも知れませんが、デギン公王と捕虜になったレビル将軍との会話や、シャアとレビル将軍のエピソード、キシリアとマ・クベの密談など興味深いシーンが盛りだくさんで、こうした様々な人々の思いが結果として1年戦争という形で表出したのかと思うと、考えさせられるものがあります。アニメ作品とはいえ歴史に「もしも」はない訳ですが、ここで誰か一人でも違った判断をしていればその後のストーリーも大きく変わったことでしょう。

TV放送になかった部分を補う物語としては一読に値する1冊でした。

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ポッキー＜ガンプラ＞パック

12/11から発売開始のポッキー＜ガンプラ＞パック。早速コンビニに買いに行ったのですが、実物を見てがっかり。これって単なるポッキーとガンプラの抱き合わせ販売じゃないですか。

確かにガンダムやザクにポッキーを持たせられるのは珍しいかも知れませんが、てっきりMIAの別ラインのようなものが同梱されると思っていたので、非常に残念です。バンダイのWebページによれば

今回の「ポッキー＜ガンプラ＞パック」は両社の定番商品の融合により、更なる購買層の拡大を目指し企画されました。「ポッキー」の女性を中心とした購買層に「ガンプラ」ファンの３０代男性を取り込み、バンダイはかつてガンプラを作っていた休眠層を掘り起こすべく、新たな価値を創造する画期的な企画になっています。

とのことですが、ターゲットセグメントは仕事に遊びに忙しいものの、「大人買い」できる程度のお小遣いも持っていると思うので、多少価格設定が高めになってもすぐ飾れるコレクターズアイテムっぽい組み立て済みのMSを売ってくれた方が絶対に喜ばれると思うのは私だけでしょうか？

EXTENDED MS IN ACTION!! 量産型ザクII バンダイ このアイテムの詳細を見る

ガンダム バトルロワイヤル

すごいゲームが発売されてしまいました。その名も『ガンダム バトルロワイヤル』。

前作である『ガンダム バトル タクティクス』もとても良くできたゲームではありましたが、以前も書いたように戦える場所が地上のみだったり、使えるモビルスーツの数が限られていたりといくつか改善が望まれる点がありました。しかし今回の『ガンダム バトルロワイヤル』は宇宙での戦闘も出来るようになった上にビグ・ザムやパーフェクト・ジオング、エルメスやゾゴック、サイコミュ高軌道試験用ザクなど是非とも乗ってみたい機体が満載のようです。ここまで改良されると前作を見送った人であっても買わずにはいられないことでしょう。

最近買いに行く時間がなくてまだ入手できていませんが、僕は間違いなく近日中に『ガンダム バトルロワイヤル』を買います。もしあなたがガンダム世代でありながらPSPを持っていないのであれば、今すぐ『ガンダム バトルロワイヤル』とともに購入を検討すべきだと思います。

ガンダム バトルロワイヤル 特典 シャア専用カラビナストラップ付き バンダイ このアイテムの詳細を見る

機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛-

『星を継ぐ者』、『恋人たち』と続けて買ってしまったので『星の鼓動は愛』も買わざるを得ません。先週末に予約していたDVDが届いたので早速観てみました。

戦争という凄惨な環境下でありながらぬくもりを感じさせるラストシーンは、予想の域を出なかったものの一定の満足感を与えてくれます。ただ、問題はやはりΖガンダムという込み入った物語を90分前後の映画3本にまとめることが無理だったのか、映画だけを観てストーリー展開を把握するのはほぼ不可能だという点です。ただ、ここまで来るとエゥーゴ、ティターンズ、アクシズ、シロッコがどう絡み合っているかなどは黙殺してしまい、最前線という異常な状況下に置かれた若者たちの精神がどう形成されていくかを見る映画として捉えた方が良いのかも知れません。そうやって考えるとあまり納得できなかった『恋人たち』もあながち悪くはない気がしてきました。賛否両論が別れそうな映画ではありますが、「新訳」の名の通りTVとは違ったΖガンダムとしてあらためて楽しんでみるのはいかがでしょうか？

機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛- バンダイビジュアル このアイテムの詳細を見る

ファーストガンダムをあらためて観る

以前入会したレンタルビデオ店が先週末にキャンペーンを行っており、格安でビデオ・DVDを借りることが出来たのでファーストガンダムのビデオ（流石に未発売のDVDはまだない）をまとめてレンタルしてみました。

あらためて観てみると思いの外時代を感じさせる絵作り（例えばザクは太っていてスタイルが悪い）だったり、暗いと思っていたアムロが意外に積極的に思えたりと、遙か彼方に埋もれていた僕の記憶とは結構ギャップがあり、残念だったり面白かったりして、これはこれで楽しめています。去年から流行っている映画版Ζガンダムを近頃目にすることが多かったので、なおさらギャップを感じるのかも知れませんね。

DVDも発売予定ですし、今再びガンダムの起源を見直してみるのも悪くないのではないでしょう。

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ガンダム バトル タクティクス

元MALICE MIZERのボーカリストにして自称宇宙で一番ガンダムを見た人間には及びませんが、ここのところストレスのせいか、心が病んでいるのか、自由になる時間のほぼすべてをガンダムのことを考えて過ごしてしまっています。もう末期的なのかも知れません。

そんな僕が衝動買いしてしまったのが「ガンダム バトル タクティクス」です。このゲームはジオン軍または連邦軍のパイロットとなり一年戦争ゆかりの舞台でモビルスーツを駆使して敵と戦うアクションゲームです。PS2の同種のゲームと比べて批判的な意見もあるようですが、PSPで手軽に遊べ3Dグラフィックスも美しいこのゲームにはかなり満足しています。

まず何といっても一年戦争の主要なモビルスーツが立体的に動く姿が見られるというのが素晴らしいです。僕なんてアッガイの雄姿が観たくてわざわざ連邦軍を選択してアッガイの眼前に自機をさらしてやられてしまったりするくらいです。またミッションモード開始時のイントロや、幕間に出てくるアイキャッチ等はファーストガンダム好きにはたまらない演出になっています。仮にゲーム自体にまったく興味がないにしても観賞用に買っても良いくらいの印象です。

念のためゲーム性にもふれておくと、ほとんどゲームをしない人でも楽しめる適度な難易度で、「激・戦国無双」程の爽快感はないにせよ十分楽しめる出来だと思います。ただ、ゲーム初心者の僕に分かりづらかったのが

(1) ロックオン：マシンガンやバズーカで攻撃するときだけのものと思いきや、ビームサーベルやヒートホークを使った接近戦はもちろんのこと、回収したい時限爆弾の選択にも使えます。画面上の視点もあまり関係ないようで、自機がプレイヤー側を向いているときでもロックオンさえしてあればきちんと攻撃できます。

(2) 武器の選択：ゲーム開始時点ではマシンガンしか選べないのかと思っていたのですが、ミッション開始前の設定画面でバズーカ等も選択可能でした。

の2点です。特にロックオンの特性に気付くまではかなりやられまくってました。

欲を言えば宇宙でも戦いたいですね。さらにギャン、ゴッグ、ゾック、ボールといったファーストガンダムに出てきたモビルスーツは完備して欲しかったです。とはいえ、UMDの少ない容量を考えれば十分なモビルスーツの種類はそろっていると思います。続編として「機動戦士ガンダム0083　スターダストメモリー」以降の話をベースにしたゲームを期待します。

＃　UMD 2枚組でも良いので上述の希望に応えてくれるとうれしいな。

ちなみに今回は「機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜」のときの経験もあり、「ガンダム バトル タクティクス」の購入からあまり日を置かず『ガンダム バトル タクティクス コンプリートガイド』を買ってしまいました。かなり薄手の本なので『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜 コンプリートガイド』程の有益さは感じられなかったものの、全ミッションの地図や敵の布陣、モビルスーツカタログが載っており、価格さえ気にならなければ買っておいても悪くはないです。

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ガンダムPEZ

子供の頃よく食べたお菓子の一つにPEZがありますが、たまためコンビニで「COLLECTABLE PEZ GUNDUM SERIES」なるものを手に入れました。森永製菓が輸入しているものの同社のWebペサイトでは紹介されていないようですが、駄菓子を扱っているWebページ等で目にされた方もあるかも知れません。

PEZを取り出す部分が「ガンダム」、「量産型ザク」、「シャア専用ザク」、「量産型ズゴック」の頭部になっているだけなのですが、4種類並べてみると結構楽しいです。特に「量産型ズゴック」がなかなか良くできていて、グフでもなくドムでもなく、ズゴックを選んだ担当者の趣味には敬意を表したいところです。

＃　いっそのことアッガイやギャンとかでも良かったですが...ダメでしょうか？

意外に楽しいガンダムのOVA

ついこの前までレンタルビデオ店の会員になったことがありませんでした。最近ではかなり珍しい部類に入るかも知れません。しかし、去年に始まった自分の中でのガンダムブームは衰えを知らず、ΖガンダムはもちろんのことガンダムΖΖのテレビ版もコンプリートしたいがためにとうとう一線を越えてしまったのでした。

残念ながら当初の目的であったガンダムΖΖは不発でした。Ζガンダムまではかなり練り込まれたストーリーだと思っていたのですが、ガンダムΖΖは視聴率が気になったのか、あるいはこれまでの暗めの作風を一転したかったのか、極端に雑な作りの物語でした。Ζガンダムを第1話から再度見直して盛り上がったところでのガンダムΖΖ初挑戦だったのでかなり落胆してしまいました。その落胆はしばらくすると満たされない思いに変わり、ファーストガンダム～Ζガンダム関連のOVAを借りることにしました。

観たのは3作。「機動戦士ガンダム００８０　ポケットの中の戦争」、「機動戦士ガンダム　第０８ＭＳ小隊」、そして「機動戦士ガンダム００８３　スターダストメモリー」です。まじめなファンならきっと「機動戦士ガンダム００８３　スターダストメモリー」に入れ込むところかとは思うものの、特に印象的だったのは「機動戦士ガンダム００８０　ポケットの中の戦争」でした。この作品は「ガンダム」と銘打ってあるにも拘わらずニュータイプや典型的なヒーローが一人も出きません。しかもかなり長い時間子供の視点で話が展開していきます。いったいいつになったらモビルスーツが出てきてジオン公国や連邦軍の話になるのだろうと心配になってしまうくらいです。ロボット同士の戦闘が目玉の一つであるガンダムで、こういう物語が作れるというのは面白い発見でした。

ファーストガンダムも民間人が戦争に巻き込まれていく様を描いていますが、登場人物にはニュータイプがかなりの数含まれた特異な集団であり、一年戦争に巻き込まれた「普通」の民間人はむしろ「機動戦士ガンダム００８０　ポケットの中の戦争」みたいな感じだったのかも知れませんね。

機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 vol.1 バンダイビジュアル このアイテムの詳細を見る

ジオンの系譜 コンプリートガイド

去年の9月に「機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜」を購入してから半年近くが経過したものの、実はあまり進展がありませんでした。一度もゲームをクリアできていないのはもちろんのこと、連邦ではまだプロトタイプガンダムしか作れていなかったですし、ジオン側ではまだグフの開発すら終わっていない状態でした。仕事が忙しかった等言い訳はいろいろとあるのですが、この膠着状態を見るに見かねた家人には「そもそもあなたは戦争なんて向いていない。『どうぶつの森』や『どこでもいっしょ』を買えば良かったのに」と批判される始末。かなり屈辱的な状況が続いていたのです。

先日頼まれた雑誌を買いに近所の書店に立ち寄りました。目的の雑誌を探しながら本棚を物色していると上の方に「ギレン」の文字があることに気付きました。棚に鎮座していたのは『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜 コンプリートガイド』でした。

攻略本の類を買うのは初めてだったのですが、その内容の充実度には驚かされました。ヒントが押し付けがましくならない程度に書かれており、本来の楽しさをさほど損なうことなく効果的にゲームを進めることができるので、社会人が空き時間で楽しむのには良きガイドと言えます。しかも内容が「機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜」だということもあって、登場キャラクターや生産可能なモビルスーツ等の一覧までついています。各々のキャラクターについては特徴やお薦めの人事が、モビルスーツ等の武器については類似する武器との比較や量産すべきかどうかといったアドバイスが端的に書いてあるので見ているだけでも楽しめます。紙数の半分以上がこの一覧に割かれているのでちょっとしたガンダム図鑑といった感じです。

値段が若干高いのが難点ですがカラー印刷のガンダム図鑑を買ったと思えば「機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜」を持っていてもいなくてもお買い得な一冊といえるでしょう。

機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜 コンプリートガイド A.D.2005改訂版 エンターブレイン このアイテムの詳細を見る