物欲王

思い付くまま、気の向くまま、物欲を満そう

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失われた「Dungeons & Dragons」を求めて

2006-02-28 01:04:18 | ゲーム
今更ながら『Lord of the Rings』3部作をレンタルビデオで借りて観ました。映画の内容については僕なんぞがいちいち説明するまでもないくらい素晴らしいもので何度となく号泣してしまいました。『Lord of the Rings』の世界観にもっとどっぷりつかりたかったので、エルフやドワーフについて調べようと思い「Dungeons & Dragons」のマニュアルを探そうとしたのですが、なくなっていることに気付きました。いや「引っ越しの時に親が勝手に近所の子供にあげてしまったことを思い出した」というのが正しい表現ですね。

子供の頃「Dungeons & Dragons」はゲームとしてではなく読み物として楽しんでいて、ちょこちょこといろいろなモジュールを買い集めていました。『Lord of the Rings』を観た直後だけに是非とも読みたいのですが、1冊も残っていないなんて。しかもこの年になってから買い集めるのも気が引けます。そもそも子供の頃と同じものは売っていないようですし、一緒に楽しむ相手もいないですし...

折角の感動も悲しい過去を思い出してしまったせいで一気に醒めてしまいました。


ダンジョンズ&ドラゴンズ プレイヤーズハンドブック 3.5

ホビージャパン

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STAEDTLERのDRY SAFE

2006-02-28 00:45:29 | 文房具
ピザを食べている途中にウェットティッシュのケースを見て愕然としたことはありませんか。ウェットティッシュは(当たり前ですが)フタをきちんとしていないとただの厚手で取り出しにくいティッシュでしかありません。そして同様の悲劇はオフィスでも起こることがあります。そうです、フタというパートナーを失ったサインペンが机の上で悲しく息を引き取っている姿を目にしたときです。

もしあなたのオフィスで多数のサインペンが犠牲になっているようなら、すぐにSTAEDTLERドライセーフ・カラーペンを導入すべきです。このペンは驚くべきことに2週間もの間「フタなし」で放置されても書くことができるのです。一見普通のサインペンっぽいトリプラス・カラーペントリプラス・ファインライナーですら数日間フタなしでも大丈夫なので頼もしい限りです。

乾燥に強い他にもSTAEDTLERのカラーペンや色鉛筆は綺麗な色と描き易さに優れているのでオフィスユースならずとも試す価値がありますよ。


やっぱり欲しい 文房具 ~ステイショナリー評論家がえらんだ普段使いの傑作たち~

技術評論社

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博士の愛した数式

2006-02-27 23:28:56 | 
先日年が明けたばかりだと思った2006年も最初の2ヶ月が終わろうとしています。そういえば今年の元旦にも「この前正月を迎えたばかりだったのに」と1年があっという間に過ぎ去ることに驚いた気がします。現代人は徒然なるままに日暮らしとはいかず、1ヶ月あるいは1年を猛スピードで繰り返さなければならないのかも知れません。

しかし繰り返す周期が1ヶ月や1年ではなく80分だったとしたらどうなるのでしょう。最近映画化もされた『博士の愛した数式』は80分しか記憶が持続しない博士と、彼を取り巻く人たちの物語です。主人公の博士はとても興味深い人物で、可哀想なことに記憶は80分しか持ちませんが、整数論に詳しい学者で数学とはまったく無縁な家政婦とその息子に美しい数学の世界を優しく説いてくれます。その上野球に詳しかったり、言葉遊びに長けていたりと(小説として設定がややずるい感もありますが)話の展開を追っていくだけでもどんどん読み進めることができます。

ただ、この本が単なる「楽しいお話」にとどまらないのは、生き生きとした登場人物たちが実は各々どこかに欠けた部分を持っているからでしょう。記憶障害の老人、シングルマザー、鍵っ子、未亡人といずれもネガティブなカテゴリーに分類される人たちが心を通わせることでステレオタイプの埒を超えた幸せを手にするストーリーは心地良い読後感を与えてくれます。ちょっと行き詰まったときにでもソファーに寝そべりながら読みたい本ですね。


博士の愛した数式

新潮社

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久し振りに広辞苑を使う

2006-02-27 04:27:46 | 
広辞苑のページを最後に繰った日は何年前でしょう?

僕は辞書が好きでごく普通の会社員としては割と良く辞書を引く方だと思うのですが、それでもここ10年以上広辞苑にふれることがありませんでした。以前は(第4版が出た1991年前後でしょうか?)テレビ番組で何か馴染みの薄い話題が取り扱われる際にほぼ必ず「広辞苑によれば...」と同書の語義が引用されたものでしたが、最近はあまり見掛けなくなったような気がします。

今日はふとCD-ROM版広辞苑(第4版)を持っていたことを思い出したのでPCにセットアップして使ってみました。久し振りに読む広辞苑の語義は良くも悪くも懐かしい気分にさせてくれます。広辞苑の記述は最近愛用している明鏡国語辞典新明解国語辞典のように単語の意味や用法を能動的に示すものではなく、幾分百科辞典的な要素も加えつつカタログのように意味や使用例がならんでいます。明鏡国語辞典のような辞書が出てきている今となっては、かつて我々が古語辞典に抱いていたイメージに近い編集方針と言えるのかも知れません。

百科辞典的な要素と書きましたが、これを積極的に取り入れた国語辞典としては講談社の日本語大辞典のようにさらに上をいくものもありますし、パソコンで画像や音声をふんだんに使ったCD-ROM/DVD-ROMやWebページを閲覧できる時代であるだけに、中途半端な広辞苑の百科事典路線は岐路に立たされていると言えましょう。

最新の第5版がリリースされてすでに7年以上経つので、そろそろ新しい広辞苑が発表されても良い頃ですね。かつての国語辞典の王者がどういう舵取りをするのか興味あるところです。

# 次の版では「テクシー」みたいな誰も使っていない新語は削って欲しいです>岩波書店さん


広辞苑

岩波書店

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機動戦士ΖガンダムII -恋人たち-

2006-02-27 03:20:50 | ガンダム
『星を継ぐ者』を買ってしまった手前、途中で止めるのも気持ち悪いので映画版Ζガンダム2作目の『恋人たち』も購入しました。結論から言えば今回ばかりはかなり微妙な出来です。

『星を継ぐ者』も批判的な意見が多かったものの、あれはあれとして単体で十分楽しめました。しかし本作は予備知識なしに理解することはほぼ不可能という印象で、ΖガンダムファンのためのΖガンダムという感が否めません。やはりわざわざ20年振りに映画化する以上、Ζガンダムをまったく知らない人が見ても映画としてある程度楽しめなければ意味がないと思うのですが、『恋人たち』というタイトルに押されてしまったのか映画の背景に流れているストーリーがよく見えなくなってしまった気がします。かといって『恋人たち』のタイトル通りに人間関係の描写が十分なされているかというとそうでもなく、見ていてフラストレーションがたまります。

# フォウのおかげで宇宙に戻れた直後にファとキスしようとしているカミーユをΖガンダムをまったく知らない人が理解するのは不可能ですよね?

もっとも3部構成が前提になっている新訳Ζガンダムですので、3作目次第では『恋人たち』の評価も変わってきます。来月まで『恋人たち』の評価は保留することにしましょう。


機動戦士ZガンダムII -恋人たち-

バンダイビジュアル

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全国一斉日本語テスト

2006-02-24 21:45:39 | OS/ソフトウェア/SaaS
「ATOK presents 全国一斉!日本語テスト」が2/28まで開催されているというので挑戦してみました。割と自信があったのですが結果は「よくできました」レベル。意外に得点が伸びませんでした。

# きっと「大変よくできました」がその上にあるんだろうな...

採点寸評曰く「日本語力をもっと向上させよう」とのことで、ATOK 2006 for Windows 電子辞典セットを勧められましたが、むしろ最近のIMEが賢いから日本語力や漢字力が低下しているような気がしないでもありません。雑誌の記事か何かでとある作家の方が「ATOKが自分の文章表現が不適切だと指摘してくる」と発言されていたのを目にした記憶があります。有名作家ですらIMEに日本語を校正されるというのは凄い時代になったものです。かつては国を挙げて標準化を図った日本語も、今やかな漢字変換ソフトが規範となり支配しているのでしょうか。ちょっと複雑な思いがしますね。

# 着々と一太郎帝国の礎ができつつあるとも言え、むしろ喜ばしいことかな?


ATOK 2006 for Windows 電子辞典セット CD-ROM

ジャストシステム

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夏の流れ

2006-02-24 06:24:17 | 
虚勢を張る、社会的地位を利用する、凶悪犯を処刑する、経済的な事情で中絶する、知人の遺志を無にする、金を横領する、人を差別する。

嘘をつかないことの大切さや、正直に生きることの美徳を教わった子供達は、いつしか大人になり必要悪の存在や正直に生きることが必ずしも得にはならないと感じるようになります。困っている友人を必死で助けようとした少年も、年を重ねることで通勤電車内のもめ事には目を背けるようになり、ふとしたことで見付けた上司のちょっとした不正にも目をつぶるようになってしまうのです。

決して犯罪ではないがそれ自体に疑問を禁じ得ない行為や、そうした行為を見て見ぬふりをすることで自分への不利益を軽減する(あるいは利益をもたらす)ことは程度の差こそあれ我々の身近に存在し、日々の生活に何等かの関わり合いを持っています。意識的か、あるいは根本的に気付いていないのかはさておき、こうした「道徳の教科書に取り上げられそうな事柄」を傍らに追いやり我々は生活を営んでいます。これを世知と呼ぶ人もある訳ですが、煎じ詰めれば人の弱さの現れとも言えます。

この弱さを直視したのが丸山健二氏の『夏の流れ』です。簡潔な文体で突きつけられる生きることの現実に、社会生活に長けた大人の倫理観はどう答えるべきでしょうか。


夏の流れ―丸山健二初期作品集

講談社

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