物欲王

思い付くまま、気の向くまま、物欲を満そう

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北斗の拳

2006-04-26 02:09:14 | 
少し前の話ですが、家族全員で風邪・肺炎にかかってしまい、2~3週間体調不良に苦しめられました。そんなつらい時期にたまたま病院の待合室で見付けた『北斗の拳』が熱にうなされ咳が止まらない我が家にちょっとした安らぎ?を与えてくれました。

大人になった今にして読むと、設定が甘かったり、妙にアツイ男たちにひいてしまったり、納得のいかない箇所が少なからずあります。特にラオウと戦ったあとのストーリー展開はかなり無理があるような気がしました。が、とにかく男気をつらぬく主要な登場人物を見ていると、ちょっと咳が出たくらいでへこたれずに頑張ろうという気分にさせてくれます。『北斗の拳』は子供のマンガだと思っていましたが、むしろちょっと疲れ気味の大人が読んだ方が作品の性格上適しているような感じがします。


北斗の拳 (1)

集英社

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特攻の島

2006-04-25 00:34:55 | 
「衆院千葉7区補選、民主が自民に競り勝つ 太田氏初当選 (朝日新聞) - goo ニュース」によれば「民主党の太田氏は、雇用、高齢者福祉、教育の現場に『格差が広がっている』と指摘し、『負け組ゼロの社会が必要』と訴え」、激戦に勝利したようです。ベンチャー企業の隆盛も手伝ってか最近「勝ち組・負け組」という言葉をよく見聞きしますが、あくまで経済的な優劣や社会的な地位・生活環境の違いであって、生死を懸けた問題ではありません。

仕事を終え駅から家に向かう途中『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (12)』を買いに書店に立ち寄ったところ、『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (12)』の隣に平積みされていた『特攻の島 1』が目にとまり、あわせて買うことにしました。『特攻の島 1』は太平洋戦争で日本の敗色が色濃くなった頃、回天という特攻兵器に身を投じた若者たちのお話です。(志願兵たちが本当にこのマンガに書かれているような会話をしていたのかはわかりませんが)国に忠誠を誓い自らの命を惜しげもなく捧げつつも、一個人として死の意味を見出そうとする登場人物たちには考えさせられるものがあります。たとえ所謂「負け組」であったとしても、現代の日本人は家族や恋人を見て一喜一憂したり、飲み屋で同僚と上司や仕事内容の理不尽さを愚痴ってみたりと呑気に暮らしている訳ですが、目の前に確実かつ強制的な死を突き付けられたとき人は何を考えるのでしょうか。

終戦から60年以上経つまでに世界の各地で様々な戦争がありました。幸いにして日本は直接的な戦争に巻き込まれることはなく、良くも悪くも「平和ボケ」した生活を送れています。しかし回天の乗組員を初めとして第2次世界大戦で命を散らせた人々の死の意味づけは、今後我々がこの「平和ボケ」した生活の意義をいかに理解し維持できるかにかかっているかと思うと責任重大です。

# 選挙の投票率が低迷していますがそれこそ平和ボケで棄権している場合じゃないですよね。


特攻の島 1

芳文社

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バタイユ入門

2006-04-20 01:01:26 | 
本当か嘘かは知りませんが小林秀雄が自分の子供に国語の宿題を見て欲しいと頼まれたものの、課題の文章があまりに分かりづらいので誰の文章なのかを確認してみたら小林秀雄自身が書いたものだったという笑い話を聞いたことがあります。しかし僕自身の感覚ではその小林秀雄以上に難解で混乱しているのがジョルジュ・バタイユの著作ではないかと思っています。

無知な僕は何を血迷ったか大学でジョルジュ・バタイユの授業を取ってしまったのですが、その授業で課題図書になっていた『内的体験』ジョルジュ・バタイユとの最初の出会いでした。僕の知る限り思想系の本は難しいことを理路整然とロジックを組み立てて語っていくものだとばかり思っていたのですが、『内的体験』の文章は難しいことをかなり混乱した筆致で訴えかけてくるような感じで、ただでさえ思想系の知識のない僕には俄には受け入れがたいものがありました。

ということで興味はあったもののジョルジュ・バタイユとは距離を置くような生活が続いていたのですが、そんな僕に光を投げかけてくれたのが『バタイユ入門』です。この本はジョルジュ・バタイユをまったく知らない人でも読むだけでジョルジュ・バタイユが理解できたような気にさせてくれる秀逸な本です。フロイト、ニーチェ、ヘーゲルなどの話を織り交ぜながらジョルジュ・バタイユの思想が実に分かり易く解説されています。最近久し振りに読み返してみているのですが、その分かり易さが手伝って何回読んでもわくわくしますね。

『バタイユ入門』を読んだ上で自分の「好運を賭けてみる」のが良いでしょう。


バタイユ入門

筑摩書房

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ファーストガンダムをあらためて観る

2006-04-19 00:44:02 | ガンダム
以前入会したレンタルビデオ店が先週末にキャンペーンを行っており、格安でビデオ・DVDを借りることが出来たのでファーストガンダムのビデオ(流石に未発売のDVDはまだない)をまとめてレンタルしてみました。

あらためて観てみると思いの外時代を感じさせる絵作り(例えばザクは太っていてスタイルが悪い)だったり、暗いと思っていたアムロが意外に積極的に思えたりと、遙か彼方に埋もれていた僕の記憶とは結構ギャップがあり、残念だったり面白かったりして、これはこれで楽しめています。去年から流行っている映画版Ζガンダムを近頃目にすることが多かったので、なおさらギャップを感じるのかも知れませんね。

DVDも発売予定ですし、今再びガンダムの起源を見直してみるのも悪くないのではないでしょう。


機動戦士ガンダムDVD-BOX 1 特典フィギュア付(完全初回限定生産)

バンダイビジュアル

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Nikon F6の使用感

2006-04-18 00:29:56 | 写真/カメラ
ニコン製フィルムカメラのフラッグシップ機であるF6を手に入れてから早いもので1週間あまりが経ちました。まだF6で試し撮りしたフィルムをDPE店に取りに行っていないので、カメラ単体の印象を思い付くままに書いてみたいと思います。

買ってから気付くユーザなど僕くらいなのかも知れませんが、意外なことにF6のファインダーは従来のF一桁シリーズと異なり外すことが出来ません。僕は交換ファインダーを使いこなす程ではないものの、掃除をするときによくファインダーを外してゴミを取っていたのでF6の一体型ファインダーにはゴミがたまり易いのではないかと買って間もない今から若干不安です。一般のF6ユーザーは気にならないのでしょうかね。

ちなみにファインダーと言えば、ファインダー正面の「Nikon」のロゴがF6ではイタリックになっているので、F3等の昔の機種と比べると安っぽく見えるような気がします。もっともロゴが変わったのはF4辺りからだった気がするので、単に僕が時代に乗り遅れているだけかも知れませんね。

時代に乗り遅れているという点では、自動巻き上げにもちょっと面食らっています。今まで使っていた一眼レフはすべて手動で巻き上げるタイプだったので、F6のようにサクサクと自動で巻き上げられてしまうと、必然的に写真を撮るペースが速くなってしまい、あっという間にフィルム1本を取り終えてしまいます。これは自動化によって写真を撮るのが楽になったとも解釈できる一方で、1枚の重みというか、1枚取るために費やす自分の意識が薄まっているとも考えられるので、趣味の道具としては退化してしまっているとも言えます。記念写真のようなあまりミスをしたくない場面ではF6は頼もしいのですが、純粋に遊びで写真を撮るとなるとちょっと味気ない気がしないでもありません。

文句ばかり書いていますが、実はAFレンズをまだ1本も持っていない僕はF6の性能・機能の1割も利用できていないと思うので、近いうちにAiレンズ以外のNikkorレンズを手に入れてF6につけてあげたいと願ってやみません。

# とか言いつつマニュアルのレンズを買ってしまいそうですが...


Nikon F6 一眼レフカメラ

ニコン

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一人で食事する人向けのビデオ

2006-04-17 20:07:41 | テレビ/映画/DVD
僕は一人で食事するのが割と平気な方なのですが、毎日一人だったとしたらちょっと寂しいかも知れません。一人暮らしの多い現代の世相を反映してか、一人で食事するときに流すビデオまで発売されていることを知り驚いてしまいました。そのうち一緒に食事をしてくれる人の派遣業が流行るかも?

# すでにあったりして...


ボクといっしょに食べようよ、イーテぃン。LIGHTバージョン

ケイネットワーク

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Nikon F6

2006-04-14 02:00:06 | 写真/カメラ
ニコンのフィルムカメラ製品ラインアップ見直しに関するプレスリリースを見て以来、量販店のカメラ売り場に足が向く回数が多くなりましたが、毎回目にするのは現行品として生き残った製品ですら「お取り寄せ」という悲しい現状であり、デジタルカメラ売り場の急激な隆盛にただただ驚くばかりです。

そのうち買おうと思っていたマニュアルフォーカスの純正レンズはもはや中古でしか手に入れる術はなく、現行至上主義者としてはZeissのFマウントレンズも検討しものの、どうせZeissに手を出すならZeiss Ikonに乗り換えてしまえと考えたのも束の間、Zeiss Ikonに乗り換えるのであれば似たような金額で(恐らく)最後のFが買えると考えるに至り、気が付いたらF6の箱が入った量販店の紙袋を手に帰路についていました。

個人的にはNikonのカメラではNew FM2という機種が一番のお気に入りで、愛用者も多く評価は決して低くない上位機種のF3にはあまり馴染めなかったので(使いこなせなかっただけ?)、F6にはそれほど期待していませんでしたが、いざ手元に置いてみると流石にF一桁モデルとあって非常に満足のいく製品でした。

最初に驚いたのが最速で1/8000秒が切れる縦走りシャッターとは思えぬ程まろやかな動作音です。F3は横走りの1/2000秒シャッターですが、F6のシャッター音はF3のそれよりも静かで落ち着いているような気がします。この静かさで自動でフィルムも巻き上げられているとは俄には信じがたいものがありました。

またマニュアルフォーカスのレンズでもあらかじめレンズ情報(焦点距離、開放F値)を登録しておきさえすれば、定評のあるRGBマルチパターン測光が使えるのはうれしいですね。最近の機種だと古いレンズを装着時には中央部重点測光しか使えないというのが一般的だったかと思いますが、F3の癖のある中央部重点測光に馴染めなかった僕にとっては最新のRGBマルチパターン測光が非常に魅力的です。

# といってもNew FM2の中央部重点測光はかなり信頼していますが...

一桁Fシリーズとあって、F6のファインダーはかなり秀逸です。オートフォーカスのカメラでありながらマニュアルでピント合わせしても違和感のないファインダーになっています。標準添付のファインダースクリーンがスプリット・マイクロでないのが残念ですが視野率100%の一桁Fのファインダーはやはり素晴らしいですね。

良い意味で期待を裏切られたのがフォーカスエイド機能です。これは予想外に便利ですね。僕は乱視がひどく、眼鏡をかけないとまともにピント合わせが出来ないのですが、ふらっと散歩するときにわざわざ眼鏡をかけて写真を撮るのも面倒なので、これまでピントのあった写真の歩留まりがかなり悪かったのです。しかしF6のフォーカスエイド機能を使えば眼鏡の代わりをカメラがある程度してくれるので、マニュアルフォーカスを今まで以上に気軽に利用できるようになりました。

一方、デジカメ全盛の世にあってNew FM2のような100%マニュアルカメラを愛用している僕が時代遅れなだけなのでしょうが、操作ボタンの多さには正直言って面食らいました。F3のAEすら使いこなせず単なるマニュアルカメラとして利用していた僕にはF6の多機能ぶりに追従するにはもう少し時間がかかりそうです。もっともマニュアルフォーカスのレンズしか持っていないので、そもそもほとんどの機能が利用できないのかも知れないですけど。

あと、欲を言えばもう少し軽くして欲しかったですね。F3ですらふらっと散歩するには気になる重さでしたが、F6はさらに重いので、外に持って行くには若干躊躇してしまいます。コンパクトカメラも持っているので特に困りはしませんが、もうちょっと軽ければF6の使用頻度がさらに高まる気がします。

何にせよF6「さすがに一桁F」だと感心させられるカメラですね。恐らく最後のFになってしまうのでしょうが、多少なり銀塩カメラに思い入れのある方には是非とも買い支えて頂きたいですし、仮にフィルムカメラ市場を支える目的のためだけに買ったとしても決して後悔させない一品であることは確かです。


Nikon F6 一眼レフカメラ

ニコン

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