先月買った
2GBのメモリースティックにはCD数枚分の曲を入れて楽しんでいたのですが、単に音楽を聴くだけではせっかくの
PSP
も大きくて容量の少ないiPodになってしまうので、やはり動画を用意したいところです。そこで
RDZ-D900Aを買ってみました。
RDZ-D900Aは所謂HDD搭載DVDレコーダで、Blu-ray Disc搭載機を除けばSONY製品で唯一PSPへのデータ転送機能を備えた製品です。Blu-ray Discにまったく興味がなく、PSPのためだけにDVDレコーダが欲しかった僕にとってはこれ以外の選択肢はありませんでした。HDD搭載DVDレコーダを使うのは
RDZ-D900Aが初めてなので他の機種と比較することはできませんが、デジタル放送用のチューナが2つ内蔵されていて、キーワードを登録しておけば番組表からお薦め番組を含めてユーザが興味を持ちそうな番組を適当に録画しておいてくれる優れものです。録画した番組のダイジェスト再生機能や、デジタルビデオカメラやデジカメを接続するためのIEEE1394やUSBの端子も備えており、普段ビデオデッキに期待したい機能は一通りそろっているという印象を受けました。ビデオ録画のためのツールとしての完成度は高く、かなり満足できる商品です。
ただ難点を挙げると、
(1) リモコンが妙に長細くて手に馴染まない
(2)
PSP
転送用に動画データを変換するには番組収録時間と同じだけ時間が掛かる
(3) 事前にPSP転送用のファイルを作ってあっても、PSPへの転送には番組収録時間の約1/10の時間が必要
(4) 2つのデジタルチューナは対等な関係ではなく、チューナ1とチューナ2とでは機能が異なる
というあたりが気になりました。
(1)はかなり主観的な問題なので無視するにしても、
PSP
で動画を見るために本機を買った僕にとっては(2)、(3)は結構重要なポイントです。(2)については番組録画時に
PSP
転送用のファイルを同時生成することができるのですが、録画した番組すべてを
PSP
で見るとは限らないので、選択的に
PSP
転送用ファイルを作りたくなります。ところが、例えば100分の録画データから
PSP
転送用のファイルを作るためには100分の時間が必要です。動画の最初から最後までエンコードし直す必要があるのは理解しますが、所要時間が等倍というのは何とかして欲しいところです。
またできあがった
PSP
転送用ファイルを
PSP
に転送するためには収録時間の約1/10の時間が必要だというのも頂けません。2時間の映画をまるまる1本転送するとすれば12分程度待たなければならないのです。2時間の動画であればたかだか1GB前後のデータ量なので、もっときびきび転送して欲しいものです。
(4)は仕様なので仕方ないのかも知れませんが、チューナ1が録画やファイル変換処理に使用されているときに、利用できない機能がいくつかあります。またチューナ1ではアナログ放送の録画ができたり、録画画質を何種類も選べるものの、チューナ2を使って録画する場合にはこうした機能が使えなくなってしまいます。せっかくダブルチューナなのですから、どちらでもほぼ同様の機能を提供して欲しいものです。
総合評価としては非常に満足度の高い商品なだけにちょっとしたところが玉に瑕ですね。
 | SONY スゴ録 地上/BS/110度CSデジタルハイビジョンチューナー搭載HDD&DVDレコーダー400GB RDZ-D900A
ソニー
このアイテムの詳細を見る
|