東浦和駅から歩いて15分ほどのところに、見沼通船堀西縁があります。そこに、大きな柏の木がありました。このあたりはまだ田んぼや畑が散見できますが、昔は田園地帯で、通船掘の目印として植えられたものではないだろうかと思いました。ほとんど高い建築物のないころは、遠くからこの柏の木は目立ったことでしょう。
ところで、この通船掘は、1731年に江戸幕府によって作られた最古の閘門式運河だそうで、江戸に農産物を運ぶために作られたものです。しかし、陸上交通の発達によってその利用価値はさがり、昭和6年に通船許可の期限切れとともに幕を下ろしたそうです。