長田家の明石便り

皆様、お元気ですか。私たちは、明石市(大久保町大窪)で、神様の守りを頂きながら元気にしております。

神と共に生きる 第1話 創造者なる神

2023-02-03 15:20:26 | 神と共に生きる

初心者向けに、聖書の基本的なメッセージについて学んでいただくようにと、「聖書が告げるよい知らせ」というシリーズを設け、先日、30回で終了しました。しかし、「初心者には難しい」という声を聞きました。

そこで今回は、半分くらいの回数で、より分かりやすく、聖書の基本的なメッセージをお伝えしたいと思います。第1話は、前のシリーズの出だしとほとんど同じですが、第2話からは少しずつ違った内容になります。

 

第一話 創造者なる神 創世記一・一‐三一

 

 聖書の内容は広大です。生涯かかって学んでも学びきれない豊かな内容を含んでいます。しかし、聖書が書かれた目標は、読む者が神と共に生きることはどのようなものかを知って、そのような生き方へと導かれるところにあります。そのような面から、聖書の最も基本的な教えを伝える十七箇所を選んでご紹介したいと思います。この書を通して、皆様が聖書の基本的なメッセージを理解するとともに、神を信じ、神と共に生きる幸いな生涯へと導かれますよう、お祈りいたします。

 

一、創造者なる神

 

はじめに神が天と地を創造された。(創世記一・一)

 

聖書はこの一句から始まります。聖書は、私たちが住むこの世界を創造された神様がおられると告げています。

同志社大学の創立者となった新島襄は、幕末、国禁を犯してひそかに渡米しました。外国に対する憧れもありましたが、特に聖書の神について知りたいという思いが強かったようです。彼は国内にいる間に、漢訳聖書からの抜粋に触れていました。彼はその本を通して、万物の創造者がおられることを知ります。彼はその本を読んだ後、本を置き、あたりを見回して言ったそうです。「誰が私を創ったのか。両親か。いや、神だ。私の机を作ったのは誰か。大工か。いや、神は地上に木を育てられた。神は大工に私の机を作らせられたが、その机は現実にどこかの木からできたものだ。そうであるなら私は神に感謝し、神を信じ、神に対して正直にならなくてはならない」と。(『現代語で読む新島襄』丸善出版、五四頁)

「この世界はなぜ存在しているのか」。知識豊富な人に問うてもなかなか答えは返ってきません。しかし、聖書は静かに語り始めます。「はじめに神が天と地を創造された」と。

宇宙がどんなに大きな広がりを持っているか、天体がどのような法則によって動いているか、地球上に存在する生命がどんなに多種多様で、神秘に満ちているか…そのようなことに少しでも思いを巡らせるとき、これらのものを創造された神様がどんなに知恵深く、測り知れない御力を持っておられるか、私たちの想像を超えるお方であると分かります。

 

二、秩序をもたらす神

 

 天と地の創造は、万物創造の舞台を用意しました。その後、神様は順番にいろいろなものを創造されます。

 

神は仰せられた。「光、あれ。」すると光があった。神は光を良しと見られた。神は光と闇を分けられた。神は光を昼と名づけ、闇を夜と名づけられた。夕があり、朝があった。第一日。神は仰せられた。「大空よ、水の真っただ中にあれ。水と水の間を分けるものとなれ。」神は大空を造り、大空の下にある水と大空の上にある水を分けられた。すると、そのようになった。神は大空を天と名づけられた。夕があり、朝があった。第二日。神は仰せられた。「天の下の水は一つの所に集まれ。乾いた所が現れよ。」すると、そのようになった。神は乾いた所を地と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた。(創世記一・三‐一〇)

 

 これらの創造のみわざをどのように理解するか、諸説ありますが、たとえば、次のようにイメージしてみることもできるでしょう。地球は厚い水蒸気の雲で覆われています。地上までは太陽の光線も届かないほどです。神が「光、あれ」と言われたとき、水蒸気の雲はやや薄れて、地上にまで光が届きます。ぼんやりとですが、地上に昼と夜の区別が生まれます。それでも地上は水蒸気の雲が覆っています。「大空よ、水の真っただ中にあれ。水と水の間を分けるものとなれ。」神様がそう言われると、水蒸気の雲は地上の海と天上の雲とに分かれます。その間に大空が広がります。当初地上は海が覆っています。神は地表を隆起させなさいます。すると、海の中から陸が現れます。海は限られた部分だけにとどまることになります。

 このように考えると、続いて記される「神は二つの大きな光る物を造られた。大きいほうの光る物には昼を治めさせ、小さいほうの光る物には夜を治めさせた。また星も造られた。」とは、天上を覆っていた雲がすっかり取り除かれて、太陽や月、星が顔をのぞかせ、それらの光が地上に注がれるようになったと理解できます(創世記一・一六)。

 このように理解することが当たっているのかどうかは分かりませんが、一つのことは言えるでしょう。神様はやみの中に光をもたらし、地球環境に区分を与え、徐々に秩序をもたらされたということです。

 神様は、地球環境に秩序をもたらされました。同様に、私たちの生活にも秩序を与えてくださいます。私たちが聖書を通して神の御心を学び取る中で、神様がどんなことを喜ばれるのか、どんな行いを悲しまれるのかが分かってきます。人間として正しいこと、間違っていることは何であるのか、少しずつですが教えられていきます。そうすると、私たちの生き方の中に秩序が与えられます。やみの中に光がもたらされるようです。

 

三、豊かさをもたらす神

 

神は仰せられた。「地は植物を、種のできる草や、種の入った実を結ぶ果樹を、種類ごとに地の上に芽生えさせよ。」すると、そのようになった。(創世記一・一一)

 

神は仰せられた。「地は生き物を種類ごとに、家畜や、這うもの、地の獣を種類ごとに生じよ。」すると、そのようになった。(創世記一・二四)

 

 地球上の地や海、空に、神様は種々様々の動植物を造られます。ここで繰り返されている言葉は、「種類ごとに」という言葉です。無秩序にではなく、きちんとした種類の区別があります。しかも、その種類は限りない程で、そこには豊かさがあります。

 私たちが動物園に行けば、面白いふるまいをする動物が沢山います。水族館に行けば、変な形をした魚や水中の生物を沢山見ることができるでしょう。「神様は、どうしてこんな生き物を造られたのだろう」とびっくりすることがあります。神の知恵は多種多様で、その豊かさは無限であると実感させられます。

 

四、必要を備えてくださる神

 

神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された。(創世記一・二七)

 

 いわゆる六日間の創造で、神は天と地、その中にあるすべての物を造られましたが、その最後に人を創造されました。この順序は大切です。

神様は私たちに空気や水、太陽の光や熱、食物となるあらゆる動植物が必要なことをご存じで、それらのものをあらかじめ備えてくださいました。人間にとって必要なすべての物が備えられた後、「さあ、これですべては揃ったよ」と言わんばかりに、人間を創造してくださいました。「天を創造した方、すなわち神、地を形造り、これを仕上げた方、これを堅く立てた方、これを茫漠としたものとして創造せず、住む所として形造った方」とある通りです(イザヤ四五・一八)。

 私たちには食物も水も必要です。住まいや着るものが必要です。温かい人との交流も必要であることを、神はご存じです。私たちに必要な地球環境の一切を備えてくださった神様は、今私たちに必要なものが何であるか、ご存じないわけがありません。この神様を信じるとき、私たちは自分の将来を愛なる神の御手にお委ねし、安心した心で生きていくことができます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『「神の王国」を求めて―近代... | トップ | 教区青年部Snow Camp »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

神と共に生きる」カテゴリの最新記事