London徒然草

「ばく」のロンドン日記

北へ東へ

2009-03-23 | ロンドン暮らし


仕事で,ロンドンの東側の、「ハックニー」というエリアにいきました。
あまり安全では無いエリアと言われています。

地下鉄の駅のほとんど無い空洞エリアなので、移動の手段はバス。
バスの始発ターミナルで,バスをまっていると、
背後の売店で、白人男性と黒人男性が言い争いを始めました。

困ったなあと思っていると、乗りたいバスが入って来たので,
まっていたほかの人たちと共に,ドアが開くのを待ちましたが,
運転手さん,なかなかドアを開けてくれません。

そうするうちに、背後の喧嘩はエスカレート、
どつき合いをしています。

正面のバスはと言うと,出発時間でないのでしょう。

いきなり前扉の乗り口に、運転手さんが半畳ほどのカーペットを敷きだすのが
ドアのガラス越しに見えました。

参ったなあ....

そのカーペットの上にひざまずき、イスラム教のお祈りを始めてしまうではありませんか。

背後の喧嘩は、ますます激しさを増し,遂に凄まじい殴り合い。
床に倒れた相手を蹴飛ばし,殴り,とんでもない事に。

この期に及んで危険なので、子供をベビーカーに載せたお母さんと
一緒にターミナルの端まで,走って避難です。

こういう時はこんな早く対応できるじゃない、と,驚く速さで
続々と警察官、パトカー、覆面警官などなど
続々とすさましいサイレンを鳴らして、わらわらと山のように集まってきました。

バスを見ると、それでもまだお祈りをしている運転手さん....。

仕事にたどり着く前に,私は恐怖で、ぐったり。
大人の真剣な喧嘩って、凄まじいですね。



そして,仕事がおわって家に戻ると、子供たちが大騒ぎ。

学校での出来事を興奮ぎみに話してくれました。

いきなりお昼に、火災報知器がなったとか。
全校生徒が校庭に避難して、誤作動と説明されたあと、
11年生だけ,残るようにいわれ、息子の学年なので,残っていると
11年のクラス「J」だけ,違う部屋に移動して,と言われたとか。

その後,起こった事はというと,ある一人の男子生徒に向かって,
拳銃を構えた警官4人が飛びかかったとか。

何と,その子、拳銃を持って学校に来ていたそうです。

で、それを友達にこっそり見せた所,その子が学校に通報、
警官が呼ばれたというのが事の次第だったそうです。

学校での銃の乱射事件,つい最近ドイツでもありましたが、
こんな出来事が,自分の子供たちの比較的安全なエリアにある、
普通の学校で起こるなんて。

なんだか,いろいろ考えてしまう一日でした。



そして,翌日

北へ向かって,200キロ。
No1.の住む「ノッテンガム」に向かいました。

一足早く、大学がイースターの休みになったので,
家族皆でお迎えに来い,とのお達しです。

私たち家族、大学以外誰も街を見た事が無く、
あまりに冷たいじゃないと言うのです。



街のおへそ、マーケットスクエアーには
観覧車があり,広場を中心にお店が建ち並ぶ,坂の多い街でした。
トラムが走っているのも知らなかったなあ。
小さすぎず、大きすぎず、ちょうどいい大きさの
学生として過ごすには居心地の良さそうな街でした。

で,こちら。



どこから見ても,正真正銘、教会ですな。

しかし,中は



レストランなんです

ステンドグラスもそのまんま。



よく,教会だった建物が,中身だけアパートに改装されて売りにでたりするのを
目にしましたが,ここまでそのままレストランになっているとは。

宗教離れがすすむこの国。

荒れ果てて朽ち果てている,教会も沢山ありますから
それよりは良いと思うのですが,
こちらの教会,だいたい,床下は沢山の遺体の埋葬地となっているのです。

やっぱり日本人には,ちと,恐いですよねえ、
この状況。

お食事はまあまあ、おいしゅうございましたとさ。