London徒然草

「ばく」のロンドン日記

Yes, I will.

2006-09-19 | ロンドン暮らし
週末、イギリスで、初めて市民ホールでない、フォーマルな結婚式に、招待されました!

何しろ、私達の友人達が結婚する時期は終わっているため、およばれする機会も少ないし、久しぶりだったので、ちょっとドキドキ。(私がドキドキしてどーする?)
教会のお式では、通常帽子をかぶらないといけないので、困ったなあ(思い切りにあわないため)と思っていると、帽子はなくてオ-ケーと言われ、ほっと。

ノーフォックという、ロンドンから、見ると北東にある州の、とっても小さな田舎町に出かけます。



土曜日の5時に始まるお式に参列する為、4時間前に自宅を車で出発。200キロ少し、2時間半の旅です。

今回の新婦、私達夫婦のごく親しい家族の3女です。
20年ほど前、まだ彼女が高校生だった頃、縁あって、私はこの家族の屋根裏に暮らしていました。この家族、子どもが5人、上3人が女の子、下二人は男の子で、私はこの大家族の子ども達に、生きた英語を教わったのでした。
彼らはライブの英語会話を私の目の前で、機関銃トークしてくれたのです。
イギリスの男女交際の事、若い子達の感覚、彼らの物の考え方など、それは、学校では教えてもらえない貴重な経験でした。

ご覧の通り、とっても小さい、古い教会。うっかりしたら、見逃してしまいそうです。
600年もこの場所に建っているとの話。
飾りも、ごくごくシンプル。カラーは全て「青」でした。



ドレスは1906年製のアンティーク。レディーの称号をもっていた、おばあさまの物とか。
ヘッドドレスはなし。ビックリは、なんと、黒いプラスティックのクリップで無造作に留めただけの髪型。
そして、いつもと同じメークです。

賛美歌、家族のメンバーによる詩の朗読、指輪の交換、結婚の宣誓、チェロの演奏と続き、30分強でお式は終了。
指輪は新郎のおばあさまのものでした。





教会の前の広場にみんな出てきてしばし歓談したあと、三々五々レセプションの会場に移動。

ここからが、日本とちがうかも。

レセプションが開かれたのは.....



何と、この家族が持つ、別荘。

もとは、ファームハウスで、部屋数、不明(でかすぎ)バスルーム8カ所、スイミングプール、果樹園もある、見渡す限りはこの家の庭という、大邸宅です。私達もたまにおよばれして、年に何回かは過ごされてもらっています。

庭にテントが張られ、ジャズバンドが演奏するなか、シャンパンと、カナッペがサービスされます。



暗くなるまで、皆で庭で、さんざん歓談。
そろそろ、会場にどうぞといわれ、家とは別の棟になっている、納屋に向かいます。
通路の両脇には、茶色の紙袋にキャンドルが入った照明がみちを作っています。



前回お邪魔したときは、納屋は、空っぽで、ぽつんと大きな牛の彫刻が一つ置いてあったんですよねえ。



納屋の外には、移動式のポーターキャビン型豪華トイレまでありました。すごくきれいでしたよーん。

さて、一歩納屋に入って、びっくり!





コウモリが飛び回っていた納屋は、120人が座って3コースの食事をとれる、オシャレなバンケットルームに変身。
前菜のチーズクラッカーをベースにしたサラダ、メインはローストビーフ、そして、デザートは、



プロフェタロールでした~!

ワイン、シャンパンも浴びるほど飲んで、しゃべる、しゃべる。
夜11時少し前、皆コーヒーを飲む為に外に出るように促された所に、最後のビックリ!



何と、日本の小花火大会並みの、打ち上げ花火。
自分の家の庭で、打ち上げられるのが凄いよなあ~♪

12時近くに新郎新婦がタクシーに乗って、退場して、やっとだらだら解散となりました。

私はべろべろに酔っぱらった夫を、ここから30キロ離れたホテルに引きずって帰って....。



イギリスでは、結婚式の準備は新婦側がするもの。我が家にも二人も娘がいるのよねえ、いまから怖いなあ~

でもね、この日は高校生の頃から知っている、彼女が長~い長い10年以上の交際をへて、この素敵な男性とついに結婚して、とってもしあわせそうだし、これからもこの二人ならきっと平気と、心から思える結婚なので、私達もとっても嬉しい一日でした。

長い長いレポート、おつきあい下さってありがとうです。

あっ、そういえばご祝儀もお色直しもなかったなあ。ウエディングリストからプレゼントを自分の予算に合わせて一つおくりましたが。

さて、珍しく、両親不在だったロンドンの自宅は、やはりいろいろあったようで、これは次回!