London徒然草

「ばく」のロンドン日記

鷹揚さの効用?

2005-11-20 | ロンドン暮らし
ぶるぶる。
朝起きるとマイナス4度。セントラルヒーティングが自動的に,設定気温以下になると暖房をいれてくれ、家中暖かいので,本当にありがたい,今日この頃。.....もしガスボイラーが壊れたら,直るまで日本に帰ろうとまで思ってしまいます。



なんと、今回、大ボケをかましてしまいました。
Kids No3のピアノの試験に大遅刻。

こちらでは,楽器を習っていると、グレードと言って,その人が,どの程度出来るのかが、誰もが解るシステムがあります。定期的にうまくなるたびにその試験をグレード1から受けて行き,グレード5まで行けば,たいしたもの。7まで行くとプロ並みです。試験結果は4段階。不合格,合格、いい合格、すんごく良く出来た合格の3つです。

で、その試験のために学校を休んで待っていた娘と、先日泊まりにきた、お義姉さんに使ってもらったお布団を布団圧縮袋に詰め込むために格闘していて、ふと、気がつきました。「キャーーーー、試験時間だ!」

慌てて,車をかっ飛ばし、試験会場に赴きましたが,彼女の割り当てられた時間の終了時刻も遥かにすぎています。
おそるおそる、受付の年配の女性に事情を話すと、「時間を勘違いしたのね~。まあ誰にもそういう事はあるものよ!。試験官に聞いてみるから,待合室で待っていてね」と言ってくれました。そんな風に言ってもらえるとは思ってもいなかったので,娘に平謝りしつつ、待っていると、「もう一人終ると、ランチタイムだから,そのときに,試験をしましょう、もう少し待てますか? 娘さんは悪くないのだから,緊張しなくていいのよ」と。

で,結局,試験を受けさせてくれました。ほっ。

この国に来て,人々の約束の守らなさや、いい加減さを、さんざん悪く言ってきましたが、今度ばかりは,この鷹揚さに救われました。これが日本だったら,私もきっとあきらめて,会場に行ってみる事もしなかっただろうなあ....。



そして,珍しく娘と一緒に、ピップの散歩。3時過ぎなのに,薄暗く、歩いていると耳が痛いほどの寒さです。霜も,一日中融けずにのこっています。
今回の顛末をはなし、最近ぼけて来たかもと、夫に話すと、「いいよ~,一緒にぼけよう」と言ってくれました。

よかった。

似たような、全然違う顛末のはなしが,pumpkinさんさんの所にありました。トラバろう。