明後日は「母の日」で、花屋の店先では、赤やピンクのカーネーションの鉢が並んでいます。今は、青色のカーネーションもあるとか。初夏の日差しを受けて、自然の色彩も輝きを増すときです。色彩派として、60年代、アメリカの抽象表現主義の画家、バーネット・ニューマンがいます。この作品は、川村記念美術館(千葉)所蔵の「アンナの光」。横長の画面は6メートル以上あり、マーク・ロスコの部屋と共に、ニューマンルームとして、この作品のために一角がつくられています。単一な色彩に塗り込められた色面に「ジップ」という垂直の線が貫かれています。圧倒的な強度のある色彩の力。そこに画家はどのような思いを込めたのでしょうか。そうした一切のイメージを排除しようとしたのでしょうか。タイトルの
アンナは、制作の3年前に亡くなった母の名前がつけられています。
アンナは、制作の3年前に亡くなった母の名前がつけられています。