全国4か所を巡回する本展は、3千点にものぼる英国水彩画のコレクションで知られる英国マンチェスター大学ウィットワース美術館から、西洋美術史的な側面からも重要な作品群150点が集結しています。
水彩画というとイギリスが発祥かと思っていましたが、16世紀頃ドイツやオランダの画家により油絵の習作や素描の色付けとして描かれていたのですが、17世紀頃にイギリスにもたらされ、産業革命の進展もあり18世紀半ばから19世紀にかけて「国民的美術」として大いに発展しました。
その背景には、水で溶いてすぐ描ける手法から、教会や遺跡をありのままに写す地誌的風景画の需要が高まったことやイタリアへのグランドツアー(大陸巡遊旅行)の土産用としても多く描かれたといいます。
本展では、英国水彩画の父と呼ばれるポール・サンドビー、幻想的な風景画を描いたアレグザンダー・カズンズ、詩人画家ウィリアム・ブレイク、歴史、地誌。建築、神話など幅広い分野の水彩画を制作したターナー、さらにラファエル前派の画家であるロセッティ、ミレイ、バーン=ジョーンズら日本でもよく知られる人気の19世紀後半の時代の画家にも焦点をあてます。
印象派にも影響を与えたターナーの作品、30点が展覧され、初期の穏やかな作品群にも光があてられます。
◆巨匠たちの英国水彩画展/10月20日~12月9日/Bunkamuraザ・ミュージアム
12月18日~13年3月10日・新潟県立万代島美術館
水彩画というとイギリスが発祥かと思っていましたが、16世紀頃ドイツやオランダの画家により油絵の習作や素描の色付けとして描かれていたのですが、17世紀頃にイギリスにもたらされ、産業革命の進展もあり18世紀半ばから19世紀にかけて「国民的美術」として大いに発展しました。
その背景には、水で溶いてすぐ描ける手法から、教会や遺跡をありのままに写す地誌的風景画の需要が高まったことやイタリアへのグランドツアー(大陸巡遊旅行)の土産用としても多く描かれたといいます。
本展では、英国水彩画の父と呼ばれるポール・サンドビー、幻想的な風景画を描いたアレグザンダー・カズンズ、詩人画家ウィリアム・ブレイク、歴史、地誌。建築、神話など幅広い分野の水彩画を制作したターナー、さらにラファエル前派の画家であるロセッティ、ミレイ、バーン=ジョーンズら日本でもよく知られる人気の19世紀後半の時代の画家にも焦点をあてます。
印象派にも影響を与えたターナーの作品、30点が展覧され、初期の穏やかな作品群にも光があてられます。
◆巨匠たちの英国水彩画展/10月20日~12月9日/Bunkamuraザ・ミュージアム
12月18日~13年3月10日・新潟県立万代島美術館