坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

田名網敬一氏の新作展

2013年01月17日 | 展覧会
アートとファッションのコラボも現在では多様に行われています。京都マラソン2013のキャンペーンの一環として、コンディショニングウエアブランドCW-とカラフルなサイケデリックアートでおなじみの田名網敬一さんのコラボで、彼のデザインしたTシャツ、タイツ、アニメーション、また未発表の新作が展覧されます。
キビキビとしたリズミカルなタッチがスポーツイベントを盛り上げます。

◆CW-X京都マラソン2013・田名網敬一展/開催中~1月22日/
スパイラルガーデン(南青山)


アーティスト・ファイル2013

2013年01月09日 | 展覧会
皆様、今年もよろしくお願いいたします。
写真は番外編で、バンコクの寺院、ワット・アルーの一部分です。
昨年下旬に行ってきました。多神教の仏教の源流を思わせるおおらかさがありました。
市内の喧騒と活気のなかに静かにたたずむ寺院。名物の交通渋滞も経験しました。
急速な経済の発展を背景に、バンコク出身の現代アーティストも世界で活躍するようになりました。
固有の文化と歴史と西洋文化の混交はまさにこの都市が象徴的で、この中から生まれてくる
アートも独自性があります。

今回紹介する本展では、インド、ムンバイからナリニ・マラニが出品します。
インドを代表するアーティストの一人で、エキゾティシズムにみちた幻想的な物語としてとらえられる彼女の作品には、暴力や抑圧など現代社会が抱える現代社会が抱える矛盾に対する作家の批判が潜んでいます。
本展は、当美術館が開館以来取り組んできたプロジェクトで、各研究員が持続的に活動を追った注目すべき現代作家が取り上げられています。
国籍もさまざまで30代から60代まで幅広い年代層で、絵画や写真、映像、インスタレーションなど表現も多岐にわたっています。
ダレン・アーモンド、東亭順、チョン・ヨンドゥ、利部志穂、國安孝昌、中澤英明、志賀理恵子ら8名の出展となります。

◆アーティスト・ファイル2013-現代の作家たち
 1月23日~4月1日/国立新美術館