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18号台風後の二つの一般紙記事

2013-10-11 15:18:07 | 日記

中日新聞10月5日付け 伊賀版記事

 

台風18号の浸水被害は、何十年に一度の豪雨がもたらした自然災害と言うだけではなく、日頃からの河川管理が不十分であったためにおきた物ではないのか。今年の春、市内を流れるどの川にも砂州が多くたまっていて、川幅いっぱいに菜の花が美しく群生し目を楽しませてくれた。しかし反面、大水が出たらどうなるのだろうと心配もした。その心配が台風18号で的中した。

いが市内を流れる木津川ら服部川と言った大きな川から溢れた水で洪水が起きた。近隣の住宅で浸水がおきた。川底にあれほどの土砂がなければ、被害はこれほど大きくならなかったのではないか。台風後、さらに土砂が増え、橋に近づいて見える。堤防やダムも大切だが、日頃の河川管理をしっかりとお願いしたい。                         (伊賀市 東高倉、60代女性)

タウン誌YOU 613号 2013年10月12日発行の声投稿文 30ページ

 

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18号台風被害に思う (「伊賀びーと」10月号に掲載)

2013-10-11 03:07:31 | 日記

 

 9月15日深夜からの18号台風が襲来し伊賀市に被害の爪痕を残しました。

多大な損失をもたらした被災者の方々に、心からお見舞い申し上げます。

また被害を最小限に抑えようと、日夜労力を惜しまず奮闘された方々には本当に感謝申し上げます。

 

台風被害が出ると、「もしやダムがあれば解決するのか」とお考えになるお気持ち、わからないわけではありません。
ダムの効用は、ダムがまったくもって万能であるかのように国家予算を使って宣伝されてきました。
 洪水を防ぐのにダム・利水安定供給するのもダムというコマーシャルにのっかって2000ものダムがこの国に造られました。ここ50年ほどの間に、です。

全て無駄であったとは言うつもりありません。
しかし、「これ以上造る理由」と「費用対効果」と「ダムの耐用年数」・「財政能力」と「自然環境保全」、ここがが曖昧では税金を捨てる結果になってしまいます。

今、伊賀市は川上ダムをかつてないほどに検証と検討を重ねているようです。

科学的データに基づいて検証するのは歓迎です。
伊賀市が川上ダムの完成後に建設負担金を支払う事になるからです。借金雪だるまは、避けたいですね。

私たち一般市民が、誰のためのダムなのか事態を把握して、しっかり考え意見を持つ事ではないでしょうか。 

 

ところでご参考までにですが、河川改修100万円/mとして、10億円で1km河川改修できることです。
しかも、地元建設業者が請け負えば地元が潤うことが考えられます。

ダムは大手ゼネコンがほとんどを持ち去るのですから、どっちがよいかです。
地盤の低い所の家を嵩上げするとしたら1軒あたり500万円で如何でしょうか、5億円で100軒の嵩上げができます。
ダムより年数掛からないで、安心を得られる方法だと言えないでしょうか?

伊賀には立派な遊水地が4つあり、運用開始すれば排水門を締めて900万トンの水を溜めることが出来ます。
また、河床掘削事業を40年ものあいだ怠ってきたツケがあることは誰の目にも明らか。40年とは驚きです。
これも地元業者に発注出来ないでしょうか?

ダムの効用は限定的だと国交省役人さん達は既に言っておられます。
ダムを宣伝してきた手前があり、公では今更言えないという所でしょうか。
ダムを造るか造らないか、どの情報で見極めて選ぶのか自由ですが、責任が伴います。
特に地元は、ダムによる思いがけない実害が及びます。

氾濫した京都・桂川の上流にある日吉ダムは、この度の台風では効力発揮出来なかったということがありました。

科学的データを元手に、検討する場が出来ることが良いかも知れません。

18号台風の後、にわかに川上ダムの待望論が再燃しうる気配ですが、
洪水被害が出て多少なりとも混乱している時よりも、時間を置いて落ち着いたときに「川上ダム」を冷静に考えた方がよいのではないかと思いました。 

 

 


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