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小じんまりとしたペフィコン湖のぐるりは湿地帯です
だから農業には適さないところでした
人々は泥炭を採掘し その産業が栄えていたそうです
4、50年前 元の自然に戻そうという動きが始まって 自然保護団体が土地トラスト運動を始めたり自治体も土地を買い上げて
今ではぐるりに建物はなくなり野生植物、野鳥の宝庫と変化して 年間を通してこの寒い時期でも市民はよく湖まで歩いて散歩を楽しんでいました
車道も数本通っていて車から降りて1周歩く という楽しみ方も出来ます
湖の端で温かい飲み物を出す1軒の茶店が日曜日だけ開いていました ブランコもありました もちろんトイレも
湖ではカモメが魚を採り カモが泳いでいて見ているだけで和んでくるところでした
自然保護区では生物を盗ったり 傷つけたりすることを禁じる看板が立ってあり 棲息する生物の紹介もありました
これは湖の近くを通る電車に乗ったときに映した写真です
スイスの小学校には総合学習的な時間割があり どんなことをするかは担任が全面的に任されています
その選択肢の1つにリュックサックシューレがあって 参加が許されたので出かけました
シューレは学校の意味ですので その日はリュック背負って山靴はいて登校し そのまま森へ出かけます
森で行われる授業 といったところでしょうか
リュックサックシューレの先生は自然観察指導員の資格を持つ環境教育専門家
歩いて通える範囲に学校があり 学校から歩いて20分ほどのところに公共の森がある その森でリュックサックシューレは開かれました
既に昨秋子どもたちは落ちている枝を重ねただけの簡易なベンチを作っていて そこに腰を下ろして静かに耳を澄ますと聞こえてきたものはキツツキの音 そんなことに驚きながら授業は進みました
季節ごとに1回ずつ年間4回開かれるこのプログラムに担任,副担任はついてきましたがほとんどおかまいなしで さりげなく子どもたちを観察してメモしていたりするくらい
ところでリュックの中身ですが もちろんおやつも入ってました
でも最初に取り出したのは 切り出しナイフ
みんな持ってきて小枝の皮を剥ぐ作業を上手くこなしていました
焚き火もしました 市民が焚き火できるのは森だけのようでかなり憧れのプログラムだそうです
雪が降ったので かなり湿り気のある地面と枝を使っての焚き火でしたが成功しました
このときもマッチを擦るのは子どもたち
どんなお天気でも焚き火をするしリュックサックシューレも当たり前に開かれるところが スイス
10時のおやつではかなり盛り上がって うろうろしてもお互いに持って来た好物をやり取りしても大人はなんにもいいません
12時までの3時間あまり 次々に展開されるゲームや観察などに惹き込まれてあっという間でした
森で過ごすマナーとか危険もあることを既に学んでいるようです
次は春の森
どんなプログラムが待っているのでしょう リュックサックシューレの先生は子どもたちに囲まれてにぎやかな帰り道でした
この小型ドラム式の洗濯機でステイ先の家庭では洗います
ぎゅうぎゅう詰めに入れてもだいじょうぶ ちゃんと洗えます
というかこのスイスの洗濯機ははっきり言って洗い過ぎ
温度設定が40度だと40分間も洗っていますし60度だと1時間半も洗っているのです それ以下の温度設定はありません
洗剤は自由に加減していいですが 柔軟剤は必需です
木綿ものを柔軟剤なしで洗ったらゴワゴワだったし レースのついた物はネットに入れて柔軟剤を使っても縮んだので怖くて手洗いしてます
大抵のスイス人は質実剛健でヒラヒラしたものを身につけていないわけはこの洗濯機に由来しているかも
さて 洗濯したものを干す場所は物置になっている地下室等の室内に干します
全館暖房の家がほとんどのスイス事情としては 乾燥気味なのでよく乾きます
田舎の方に行くと屋上に囲いをして太陽の下で乾かしている家がありますが
外から洗濯物が丸見え といったことはマッタクない国です
景観を重んじるからではないでしょうか