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8月28日発行のタウン情報YOUさんに掲載して頂きました。
私たちの会員の投稿でございます。
水道の問題が、市民のみなさんにも身近なこととして感じてもらえたらなぁと思います。
タウン紙YOUは名張に本社を置き、伊賀市・名張市はもとより近隣市町の各戸へ配布されている月2回発行の新聞。
(新聞の他にインターネットでの配信もされている)
声欄には、各方面から市民の声が寄せられて、その投書を元に記者が取材して、編集されるそうです。
山間部には配達されないところもあるとか、
大きなスーパーには置いてあるそうで、是非手にとってご覧くださいませ。
私達は、パタゴニア日本支社から助成を受けて活動を行っています。
伊賀の廃止水源巡りを、急遽計画して。8月19日金曜日に行いました。
お盆の行事や、夏休みの楽しい家族イベントがあるのに、曲げてご参加いただきましてありがとうございました。
猛暑続きの中を、一日で5箇所を巡る計画はかなり強行軍でした。 が、なんとか無事に終わることが出来ました。
水源巡りの行程を手書きの地図にしましたのがこれです。
ほぼ予定どうりに行ったのは、みなさまのご協力のおかげです。
青山浄水場(簡易水道)では常駐の職員さんと、水道部施設課の上窪さんがご案内くださいました。
ここは日量1030立法メートルの水利権を持っています。阿保地区には1400立方メートルが必要な為に浅井戸から取っているという説明でした。
ところがこの浅井戸の水量は、毎年度最高で1400立法メートル以上あるのです。
阿保地区は浅井戸だけで間に合うと言うことになると思われます。 それなのに、、、何故に水道部は?
この事は改めて書きます。
川から取水した水はまずここへ。鯉が飼われていて、危険察知のためです。
沈殿池の前で 4時間ほどで川の水は水道水に変わる「緩速濾過式」。
淀川最上流部に位置していて、美しい水源の類です。しかし、この上流には下水道の敷かれていない集落があり、塩素・苛性ソーダの調合が行われてカルキ臭はしっかりあります。
20年ほど前に水質改善の薬品調合を諸出しで見せていただいた事があって、本当にビックリした事が忘れられません。
今回それが見せてもらえなかったのが残念です。
大きな円錐形のタンクは沈殿装置。 、浅井戸からの水がここで混ざっていました。
こちらは薬品処理の装置
あっち見たりこっちみたり、好調なスタートです。
長い間晴天続きでしたが、少し雨が降った後だったため 「水量・水の透明度、水質共に平常どおり」と担当職員さんが言われました。
今年のようにひとつきもろくな雨が降らないくても、たいして問題のない水源地のようです。
昭和56年に機械類の更新が有った水源地です。
それから35年、メンテナンスがされて来たのかが問題があるように感じました。
次は、森井堰です。
私達は、パタゴニア日本支社から助成を受けて活動を行っています。
ささやかな夕立が、日を於いて 最近2回ありました。
”夕立3日”と言う言い伝えが伊賀地方であるほど、夕立は3日続くものでした。
今年はその気配がありません。 たいした雨にならず仕舞いです。
しかし伊賀の水源は涸れることはありません。 伊賀の元々ある水源は何ら問題はありません。
今日 廃止予定の”朝古水源”に行って見ましたが、取水口の川が相変わらずチョロチョロと流れて居ました。
カラカラ天気で無くてもチョロチョロなのです(笑)。
それで柘植町の3分の2ほどの配水が賄われていて、加えて保険の水源を他にちゃんと持っているのが伊賀町です。
ですから何ら問題は無いと地元の方は胸をはって語ります。そして、「廃止してはなりません」と。
柘植のコーヒー店オーナーも、「そりゃあ、柘植の人は朝古の水が良いって、誰もが言いますよ」。
明日の水源巡りでは、参加者に朝古水源の水道水を飲んでいただきます。 木の葉のような香りのする良い水です。
朝古浄水場の貯水槽には、空色の水が入っていました。
ところで聞くところによると、福岡県は慢性の水不足県だそうです。
福岡県民一人当たりの使用量が、200立方未満です (因みに伊賀市一人当たりは、漏水含めて400立方)。
それで何ら不自由していないそうですから、驚きですね。
相当高い節水意識の福岡県民が伊賀に来たら、なんというでしょうか?
廃止予定の水源巡り行程に入っている ”小田の水源地”は 服部川に隣接。川とバス通りに剪まれてます。
バス停があり、金網が張られてあって中へは入れません。
JR伊賀上野駅の近くで、運動公園(上野花火を見る場所)の西手にありました。
文化財登録されてあるレトロな建物を囲むようにして、水道施設が並んでいます。 振り向くと上野城がスーパー表示の隣に見えました。
昭和の初めに、各家にあった井戸では賄いきれなくなった当時の上野町が、服部川からの利水をと議会で決議し国に要請し認められた大事な水源です。
昭和11年に施設完成し、上水道として運転したと立て看に書いて有りました。
当時の上野町議会は、立派でした。
服部川の伏流水と、浅井戸を掘って浄水していますから水は上等です。
ところがここも廃止されて、旧上野市民は木津川表流水を浄水して飲まされる計画。
伊賀市合併のどさくさで有らぬ夢を描いたおじさまたちが、安定した水道をと経費の掛かる川上ダムに依存した結果です。
上野の住民は、この事をごぞんじだろうか?
今後伊賀市は水余り減少が著しくなって、今計画に上がっていない水源すら廃止して行きかねません。
これが図星でないことを祈ります。
実際に伊賀の美味しい水の水源を訪ねて見ると、今の行政のしようとしている大資本本位の姿が、不思議とよく見えると思います。
私達は、パタゴニア日本支社から助成を受けて活動を行っています。